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30000形 0386列車 特急「さがみ」86号
小田原線 千歳船橋 2007年5月21日撮影 |
30000形 0052列車 特急「はこね」52号
小田原線 参宮橋〜代々木八幡 2020年11月1日撮影 リニューアル車 |
30000形(30254F) 0331列車 特急「はこね」31号
小田原線 参宮橋〜代々木八幡 2020年11月1日撮影 リニューアル車 |
30000形 0527列車 特急「えのしま」27号
小田原線 代々木八幡 2007年9月23日撮影 |
30000形(30052F+30252F) 特急「はこね」22号 0122列車
小田原線 参宮橋〜代々木八幡 2020年11月1日撮影 リニューアル車 |
1.登場背景
1995年(平成7年)に3100形(NSE)を置き換えるために登場した特急形電車です。愛称はEXE(Excellent Express)が与えられました。 途中で4両編成と6両編成に分割併合できるように、貫通型の先頭車が設けられました。 展望席は採用されず、ビジネス特急のイメージが濃くなってます。 小田急の特急電車として初めてVVVFインバーター制御が採用されました。 形式は制御付随車がクハ30050形(30550,30250,30150,30050)、中間電動車がデハ30000形(30500,30200,30100,30000)、中間付随車がサハ30050形(30450,30350)となってます。 編成は下記のとおりです。 ←新宿 小田原→ クハ30050(Tc1)−デハ30000(M1)−デハ30100(M2')−クハ30150(Tc2')+クハ30250(Tc1')−デハ30200(M1')−サハ30350(T1)−サハ30450(T2)−デハ30500(M2)−クハ30550(Tc2) 小田原方から1,2号車〜10号車となります。 2.車体構造 車体全長は先頭車が19,750mm、中間車が20,000mmの鋼製車体です。 先頭車の形状は非貫通形と貫通形が存在します。貫通扉は両開きのプラグドア式となってます。 乗客用の扉は、各車両とも片側に片開き式の引き戸が1カ所儲かられました。扉幅は車椅子対応席がある車両は1,000mm、それ以外は800mmとなってます。 3.車内設備 座席は回転式リクライニングシートが採用されました。シートピッチは1,000mmとなってます。座席肘掛けには収納式テーブルが設けられ、電動式の一斉回転機構が採用されました。 編成中には和式洋式トイレ、男子小便用トイレ、女子専用洋式トイレ、洗面所、公衆電話、車内販売カウンター、清涼飲料水自動販売機、バリアフリー対応として車いす対応の座席とトイレが設けられてます。 4.機器類 制御装置はIGBT-VVVF制御が採用され、各主電動機を個別制御出来るようになってます。4両編成の制御装置は東芝製のSVF-024が採用され、1台で6個の主電動機を制御し、6両編成は東芝製のSVF-024Bが採用され、1台で4個の主電動機を制御します。電動車と付随車の比率(MT比)が1:2となり、6両編成が2M4T、4両編成が1.5M2.5Tという変則的な構成となってます。 主電動機は195kWのかご形三相誘導電動機が採用され、東洋電機製のTDK6335-Aと三菱電機製のMB-5065-Aが採用されました。 駆動方式はTD平行カルダン駆動方式が採用されました。 台車はボルスタレス構造のモノリンク式空気バネ台車が採用され電動車はSS-146、付随車がSS-046となってます。 制動方式は電気指令式電磁直通ブレーキが採用され、基礎ブレーキは片押し式が採用されました。 集電装置はシングルアーム式のPT7100形が採用されました。 5.主な履歴 1996年(平成8年)にグッドデザイン賞を受賞。 2007年(平成19年)にロングライフデザイン賞を選定。 2012年(平成24年)にWi-Fiスポットが本格的に設けられました。 2017年(平成29年)よりリニューアル工事が開始されました。愛称は「EXEα(エクゼアルファ)」に変更されました。 工事概要は下記のとおりです。 ・外観 塗装はムーンライトシルバーとディープグレイメタリックの2色を基調にロマンスカー伝統のパーミリオンオレンジのラインを窓下に配置しています。 側面の案内表示器はフルカラーLEDに変更され、前面の列車愛称表示器は撤去されました。 ・車内設備 5,8号車に車椅子スペースが設けられ、この付近の座席が1人掛けとなっています。 和式トイレが温水洗浄機能付き洋式トイレに変更されました。5,8号車に車椅子対応トイレが設けられてました。 3,9号車にAEDが設けられました。 2,3,5,9号車に大きな荷物が置けるラゲージスペースが設けられました。 客室と出入口上部に防犯カメラが設けられました。 ・機器類 インバーター装置がフルSiC-MOSFET素子によるVVVFインバター制御装置に変更されました。 主電動機は全密閉式の三相かご形誘導電動機に変更されました。 駆動装置がWN接手平衡カルダンに変更されました。 3号車のサハ30450が電動車化され、デハ30400になりました。 9号車のデハ30000は片側1台車が付随台車でしたが、全て電動台車になりました。 リニューアル後の編成は下記のとおりです。 ←新宿 小田原→ クハ30050(Tc1)−デハ30000(M1)−デハ30100(M2')−クハ30150(Tc2')+クハ30250(Tc1')−デハ30200(M1')−サハ30350(T1)−デハ30400(M2'N)−デハ30500(M2)−クハ30550(Tc2) 小田原方から1,2号車〜10号車となります。 リニューアル2編成目から電動車に滑走防止装置が設けられ、窓側座席にサービスコンセントが設けられています。 |
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