小田急5000形
5000形(5051F) 急行 2812列車
小田原線 参宮橋〜代々木八幡 2020年11月1日撮影

5000形(5054F) 快速急行 3043列車
小田原線 南新宿〜参宮橋 2020年(令和2年)10月25日撮影

1.登場背景
 2020年(令和2年)に老朽化した8000形1000形の置き換えを目的に登場した通勤型車両です。
 地下鉄には乗り入れないので車体幅を広くし、車内の有効面積をなるべく広くしています。
 形式は先頭車がクハ5050形、中間車がデハ5000形、サハ5050形の3形式が用意されました。
 編成は7両編成で下記の組成となっています。
←新宿       →小田原
 クハ5050(Tc1)−デハ5000(M1)−デハ5000(M2)−サハ5050(T1)−サハ5050(T2)−デハ5000(M3)−デハ5000(M4)−サハ5050(T3)−デハ5000(M5)−クハ5050(Tc2)
 小田原寄りから1号車、2号車〜10号車となります。

2.車体構造
 車体はステンレス鋼が採用されました。
 先頭部は地下鉄に乗り入れないことから非貫通式となっています。
 先頭車の全長は20,400mm、その他の全長は20,000mmとなってます。全幅は2,900mmとなっています。
 側面乗降客用扉は各車両とも片側4カ所で、両開き式の引き戸となってます。
 外板装飾は、窓下の上段に細いアズールブルーと下段に太いインベリアルブルーの帯が巻かれています。
 前面、側面の行先種別表示器はフルカラーLEDとなっています。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されました。
 各車両に車椅子・ベビーカースペースが設けられています。
 室内等は埋め込み型の調光式LED照明が採用されました。
 案内表示器は各乗降扉の上部に17インチ液晶ディスプレイが2台設けられ、1台は行先案内などの旅客案内でもう1台は広告用となっています。
 防犯カメラは乗降扉上部に千鳥配置され、1両あたり1台設置されています。

4.機器類
 制御装置は、フルSiC-MOSFET素子を用いたPGセンサレスベクトル制御のVVVFインバーター制御(MAP-194-15V330形:三菱電機製)が採用され、各電動車に制御装置が1台設けられています。1台の制御装置で4台の主電動機を制御します。
 主電動機は出力190kWの外扇式全密閉かご形三相誘導電動機(MB-5157-A2:三菱電機製)が採用され、駆動装置にはWNドライブが採用されました。
 制動装置は、回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用されました。
 台車は軸梁式ボルスタレス空気ばね台車で電動車がNS-102形、先頭付随台車がNS-102TA形、付随車がNS-102T形となっています。
 集電装置はシングルアーム式が採用されました。

5.主な履歴
 2020年(令和2年)3月26日より営業運転開始されました。

←戻る TOP 掲示板