小田急70000形
70000形 特急「はこね」54号 N32運用 0054列車
小田急線 参宮橋〜代々木八幡 2018年5月3日撮影

70000形 特急「はこね」54号 N32運用 0054列車
小田急線 参宮橋〜代々木八幡 2018年5月3日撮影

1.登場背景
 2018年(平成30年)に老朽化した7000形(LSE)の置き換えを目的に登場した特急形車両です。
 GSEの愛称はGraceful Super Expressの略称となっています。
 形式はクハ70050形、デハ70000形、デハ70100形、サハ70150形、デハ70200形、デハ70300形、クハ70350形が用意されました。
 編成は7両編成で下記の組成となっています。
←新宿       →小田原
 クハ70050(Tc1)−デハ70000(M1)−デハ70100(M2)−サハ70150(T)−デハ70200(M3)−デハ70300(M4)−クハ70350(Tc2)
 小田原寄りから1号車、2号車〜7号車となります。

2.車体構造
 車体はアルミ合金製のダブルスキン構造となっています。
 先頭車の展望席はクラッシャブルゾーンとサバイバルゾーンを設けてます。
 先頭車の全長は21,300mm、その他の全長は20,000mmとなってます。
 側面乗降客用扉は各車両とも片側1カ所で、片開き式の引き戸となってます。
 外板塗装はローズパミリオンを基調とし屋根部は深い赤色のはルージュボルドーが、窓下に伝統のパーミリオンオレンジの細い帯が施されています。

3.車内設備
 座席は転換リクライニングシートが採用されました。ただし、展望席16席は転換しない。
 シートピッチは60000形(MSE)と同じ983mmを確保しています。各座席にはサービスコンセント、肘掛けに収納式インアームテーブルが設けられています。
 4号車には着脱可能な車いす対応座席が2席設けられています。取り外すことで車椅子スペースを拡大することが可能です。
 4号車以外にラゲージスペースが設けられ、大きい荷物を置くことが可能になっています。
 2号車、6号車に男性用、女性用のトイレと洗面器が設けられています。4号車には男性用小便器、多目的トイレ、洗面台、AED、多目的室が設けられています。

4.機器類
 制御装置は、フルSiC-MOSFET素子を用いたPGセンサレスベクトル制御の2レベルVVVFインバーター制御(MAP-198-15V310形:三菱電機製)が採用され、1ユニットで8台の主電動機を制御します。
 主電動機は出力190kWの外扇式全密閉かご形三相誘導電動機(MB-5157-A:三菱電機製)が採用され、駆動装置にはWNドライブが採用されました。
 制動装置は電空協調・全電気指令・電気演算・回生優先空制補足方式が採用されました。また、すべての車両に滑走防止制御装置が搭載されています。
 台車はタンデム式ボルスタレス台車で電動車がNS-101形、先頭付随台車の前位がNS-101TA形、後位がNS-101TB形、付随車がNS-101T形となっています。
 集電装置はシングルアーム式が採用されました。

5.主な履歴
 2018年(平成30年)3月17日のダイヤ改正より営業運転開始されました。
 2018年(平成30年)10月31日にグッドデザイン金賞受賞しました。
 2019年(令和元年)5月23日にブルーリボン賞を受賞しました。

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