7000形(7004F)(旧塗装) 0021列車 特急「はこね」21号
小田原線 代々木八幡 2007年9月23日

7000形(7004F)(旧塗装) 0021列車 特急「はこね」21号
小田原線 代々木八幡 2007年9月23日

7000形(新塗装) 0035列車 特急「はこね」35号
小田原線 生田 2007年5月20日

1.概要
 1980年(昭和55年)に3100形以来約18年ぶりの新型ロマンスカーとして登場した車両です。1984年(昭和59年)までに日本車輌と川崎重工で4編成製作されました。7000形はLSE車と呼ばれ、3000形3100形同様ブルーリボン賞を受賞しています。

2.車体構造
 車体は3100形と同じ連接式11両ですが、電動台車と付随台車の位置関係で、編成に2両のサハが登場しました。
 側板、屋根板は高耐候性鋼板が、床板はステンレス鋼板が採用されました。
 車体長は先頭車が16.15m、中間車が12.1mとなっています。
 各車片側に1か所2枚折り戸が採用されてます。
 先頭部の形状は直線的で、ライトや愛称表示装置を内蔵したので、非常にすっきりとしたデザインになっています。

3.室内設備
 展望室は座席数を増やし、運転室下部の出っ張りもなくしたので、前方の見晴らしがよくなりました。
 運転室はスペースが拡張され、ワンハンドルマスコンが採用されました。
 座席はリクライニングシートが採用され、一斉自動回転装置が組み込まれています。
 4号車と8号車にトイレが設けられています。

4.機器類
 制御装置は電動カム軸式抵抗制御が採用されました。
 主電動機は、140kWの直巻整流子電動機が採用されました。
 駆動装置はTD平衡カルダン方式が採用されました。
 台車は住友金属製のアルストムリンク式空気バネ台車が採用されました。連接電動台車はFS508A、先頭電動台車はFS508B、連接付随台車はFS008となっています。
 ブレーキは全電気指令式MSB-Dが採用されました。

5.主な履歴
 1986年(昭和61年)車内に公衆電話が設置されました。
 1995年(平成7年)〜1996年(平成8年)にかけてリニューアル更新が行われました。
 2005年(平成17年)〜2006年(平成18年)にパンタグラフを菱形からシングルアームに交換しました。
 2007年(平成19年)に7004Fが旧塗装に復元されました。
 2008年(平成20年)に7002Fが廃車されました。
 2012年(平成24年)に7003Fが旧塗装に復旧され、7001Fが廃車されました。
 2018年(平成30年)に70000形GSE導入に伴い、残りの2編成も廃車されました。
 2021年(令和3年)解体を免れた7003号車がロマンスカーミュージアムに展示保存されました。

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