8651
8000系(8144F) 3524レ 区間準急
伊勢崎線 梅島 2008年7月26日撮影

8000系(8639) 3543レ 区間準急
伊勢崎線 小菅 2008年8月14日撮影

1.概要
 1963年(昭和38年)から20年間に渡り製造された通勤車両で、総数712両に及ぶ主力車両です。
 形式はクハ8100形、モハ8200形、モハ8300形、クハ8400形、モハ8500形、クハ8600形、サハ8700形、モハ8800形、サハ8900形が用意されました。

2.車体構造
 2000系をベースにした20m鋼製車体で片側に両開き扉が4扉設けられてます。前面は高床運転台の採用で正面窓がやや高い位置にあります。この正面スタイルは8000系の他3000系5000系更新車に引き継がれ東武の顔になりました。

3.車内構造
 座席はロングシートが採用されました。

4.機器類
 制御装置は抵抗制御で、制御器には電動カム軸超多段式直並列バーニア抵抗制御器が採用されました。駆動装置はTD撓み板継手中空軸平行カルダン駆動が採用されました。主電動機は日立製作所と東洋電機製造で製造された直流直巻電動機のTM-63形(1C8M車)、TM-64形(1C4M車)が採用されました。
 台車は初期形は揺れ枕吊り式ミンデンドイツ台車のFS356(電動車),FS056(付随車)と後期形はS形ミンデン台車のFS396(電動車),FS096(付随車)が採用されました。
 ブレーキ装置はHSC電磁直通空気ブレーキが採用され、発電ブレーキは装備せずレジンシューを採用した踏面ブレーキが採用されました。
 パンタグラフは当初菱形のPT-42J形が採用されましたが、冷房化のためのスペースを確保するため下枠交差形のPT-4801-Aに変更されました。
 冷房装置は10,500kcal/hの集約分散式を4台搭載してます。

5.主な履歴
 1972年(昭和47年)に製造された8156Fは初めて6両固定編成で製造され、東武鉄道の通勤形車両では初の新製冷房車になりました。
 1975年(昭和50年)5月から外板塗装がセイジクリーム1号になりました。
 1977年(昭和52年)に登場専用の8両固定編成が製造されました。
 1985年(昭和60年)から外板塗装がジャスミンホワイトにブルーの濃淡ラインを施した塗装に変更されてます。
 1986年(昭和61年)から車体修繕工事が行われました。この年の施工分では前面形状の変更はありません。
 1987年(昭和62年)〜1996年(平成8年)に施工された車体修繕工事では前面形状を6050系と同様のデザインに変更し、運転台も10030系のタイプに変更されてます。
 1997年(平成9年)〜2000年(平成12年)に施工された車体修繕工事では前照灯がHIDに変更されてます。
 1998年(平成10年)から一部の未修繕車の行き先表示装置がLEDに変更されました。
 2001年(平成13年)〜2002年(平成14年)に施工された車体修繕工事車はバリアフリー対応工事を施してます。また、一部の車体修繕車はワンマン対応工事を施してます。
 2003年(平成15年)〜2007年(平成19年)に施工された車体修繕工事車は車内にLEDスクロール式案内装置・ドアチャイム・車外スピーカー・自動放送装置・デッドマン装置が設けられてます。

←戻る TOP 掲示板