6008
6000系(6008) 大井町線 旗の台

6000系走行音

1.概要
 1960年(昭和35年)にオールM編成で、超経済車を目指して5200系のモデルチェンジ車として、正面貫通型のセミステンレスカー4連2本を試作しました。

2.車体構造
 車体は台枠が鋼製で外板がステンレス鋼のセミステンレス車体です。
 1台車1電動機2軸駆動として、初めて電力回生ブレーキを採用しました。東洋電機製の電機品を使用したA編成(デハ6000、6100形)と、東芝の電機品を使用したB編成(デハ6200、6300形)で比較し、後に作られた量産車12両は東洋製になりC編成と呼びました。
 2両一組のユニット方式で、下りが偶数番号でパンタと制御装置を持ち、上り寄りが奇数番号で補機を持っていました。この車両からドアが1300mm幅の両開きとなりましたが、最初から戸袋窓は付けておりませんでした。台車は空気バネとなり、軸バネは当初から無くて筒ゴムのみでした。また、ドラムブレーキを採用しましたが、後ほど廃止されました。
 電動機はA編成とB編成では吊り方が異なり、前車は平行カルダン方式でギヤ箱による駆動を採用、後者は直角カルダン方式でいずれもタワミ板を採用していました。
 その後、インバータ試験のために数量が改造され、試験後に廃車されました。それ以外の車両はしばらく残りましたが、後に廃車され、一部は弘南鉄道に譲渡されました。 
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