8694F
8590系(8694F) 33K運用 各停
田園都市線 藤が丘 2018年7月23日撮影

8081F
8090系系(8081F) 107161列車 各停
大井町線 旗の台 2013年5月6日撮影
大井町線 FINAL RUN

8695F
8590系(8695F) 19122列車 特急
東横線 妙蓮寺〜白楽間2005年7月17日撮影
現在は東横線から撤退してます。

8590系(8695F) 035185列車 各停
田園都市線 二子新地 2013年7月16日撮影

1.概要
 1980年(昭和55年)12月末より、7両1編成が運転開始され、もっぱら急行運転に使用されました。
 登場時は4M3Tの7両編成×1本で、その後デハ8490形が製造され1985年(昭和60年)までに5M3Tで8両編成×10本となりました。その際に番号を99まで使い果たしてしまったので、80番に戻り番号が続けられました。
 形式はクハ8090形、デハ8190形、デハ8290形、サハ8390形、デハ8490形、デハ8590形、デハ8690形が用意されました。
 大井町線
 ←大井町
 クハ8090形−デハ8490形−デハ8290形−デハ8190形−クハ8090形
 デハ8690形−デハ8190形−サハ8390形−デハ8290形−デハ8590形
田園都市線
 デハ8690形−デハ8190形−サハ8390形−デハ8290形−デハ8190形−デハ8290形−デハ8190形−サハ8390形−デハ8290形−デハ8590形

2.車体構造
 車体は8000系(8254,8255)で実績のある軽量ステンレスで、外観が従来のステンレスカーよりもすっきりしたうえ、東急のシンボルカラーでもある赤帯を巻いてひときわ鮮やかなイメージとなりました。乗降客用出入り口は片側に両開き式扉が4カ所あります。
 正面は非貫通で、3枚の連続した大形窓ガラスを連続してはめ込んだうえ、大きな行き先表示等が窓上に並んでます。ヘットライトは角形シールドビームで尾灯も同じく角形にして同一ケースに入れたのでデザイン面もすっきりとしています。8096までは赤帯の下にヘットライトとテールランプが付けられていましたが、8097以降仕様が変更され、赤帯の中にヘットライトとテールランプが付いています。
 赤帯は、接着フィルムを使用し、正面が1本側面が2本となり強烈な印象を与えています。車体の断面は、床面から屋根の方向には1.75゜傾け、床下方向に半径1500で絞った構造で、外板は1.5mm厚です。従来のステンレスカーより車体重量が2t(24%)され、台車・電機品を合わせると計2.8tもの計量化が成功しています。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されました。

4.機器類
 主回路制御方式は、電動カム軸式抵抗制御+分巻界磁チョッパ制御が採用されました。
 主制御器は8000系よりもカム段数を増やし乗り心地が改善されたMMC-HTR-20F型が採用されました。
 主電動機は日立製作所、東芝、東洋電機製で130kWの直流複巻電動機(TKM-80型)が採用されました。
 駆動装置は中空軸平行カルダン(KD325型)が採用されました。
 台車は電動車がTS-807B形、付随車がTS-815Bが採用されました。
 ブレーキ方式は回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通ブレーキ(HRD-2R)が採用されました。

5.主な履歴
 1988年(昭和63年)には大井町線の大型化のため、みなと未来21線乗り入対応車デハ8590形、8690形(貫通扉付き)が製作され、6M2Tで8両編成×5本に組み替えられ、残りは5両編成×10本に組み替えられ大井町線で使用されている。
 1997年(平成9年)より一部の車両が10両編成で田園都市線で活躍しましたが、後に東横線に戻されました。
 2005年(平成17年)より8691F×5両が大井町線に転属しました。
 2006年(平成18年)より8692F×5両、8693F×5両が大井町線に、8694F×10両、8695F×10両が田園都市線に転属しました。
 2007年(平成19年)3月に前年の編成変更に伴い発生した余剰車両が解体されました。
 2007年(平成19年)より大井町線車両が行き先表示器を白色LED、種別表示器をフルカラーLEDに変更された。
 2008年(平成20年)より大井町線車両の帯がグラデーションカラーに変更されました。
 2010年(平成22年)に運用離脱した大井町線の一部の車両が秩父鉄道へ譲渡されました。
 2013年(平成25年)に運用離脱した大井町線の車両の一部が富山地方鉄道へ譲渡されました。
 2014年(平成26年)にスカートが取り付けられました。
 2019年(平成31年)に全車廃車されました。

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