8614F
8500系(8614F) 急行 14K運用 E1414K列車
東武伊勢崎線 蒲生 2006年7月30日撮影
「いずの夏」号

8618F
8500系(8618F) 急行 18K運用 018151列車
田園都市線 二子新地 2007年5月13日撮影

8637F
8500系(8637F) 各停 12K運用 012161列車
田園都市線 二子新地 2007年5月13日撮影

8638F
8500系(8638F) 各停 106運用
大井町線 戸越銀座 2006年3月12日撮影

8500系(8616F) C1408K列車 急行
伊勢崎線 梅島 2012年7月16日撮影

1.概要
 1975年(昭和50年)に東京メトロ半蔵門線との相互乗り入れに備え、3M1Tの4両編成で導入されました。
 技術的に集大成された車両として、鉄道友の会よりローレル賞が与えられた。
 形式はデハ8500形、デハ8600形、デハ8700形、デハ8800形、サハ8900形が用意されました。
 編成は下記の通りです。
・田園都市線
←渋谷
 デハ8600形−デハ8700形−サハ8900形−デハ8800形−デハ8700形−デハ8800形−デハ8700形−サハ8900形−デハ8800形−デハ8500形
・大井町線
 デハ8600形−デハ8700形−サハ8900形−デハ8800形−デハ8500形
 東横線、田園都市線、大井町線で活躍し、8000系と混結したこともありました。
 10両編成に至るまで、複雑な経緯により電動車のユニット番号が不揃いになったり、デハ8700・8800形はそれぞれ両数が100オーバーしたため0700〜0718・0800〜0818と言う車番の車両が存在します。

2.車体構造
 車体は8000系6次車以降に準じオールステンレス製で、先頭車は電動車となり、運転台は若干高くなって正面窓が小さく、その下に東急のシンボルカラーである赤帯が入れられました。
 乗降客用出入り口は片側に両開き式扉が4カ所あります。
 製造過程により、車体が準軽量構造になり、幕板から屋根肩部にかけての部分に微妙な違いが見られます。

3.車内設備
 座席はロングシートとなっています。

4.機器類
 主回路制御方式は、電動カム軸式抵抗制御+分巻界磁チョッパ制御が採用されました。
 主制御器はMMC-HTR-20A/C/D型が採用されました。
 主電動機は日立製作所、東芝、東洋電機製の直流複巻電動機(TKM-69、TKM-80型)が採用されました。
 駆動装置は中空軸平行カルダン(KD325型)が採用されました。
 ブレーキ方式は回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通ブレーキ(HRD-2R)が採用されました。

5.主な履歴
 1986年(昭和61年)に大井町線と予備を共通にするため、8638F、8639F、8640F、8641Fは5+5両で登場し、大井町線運用時は5両編成、田園都市線運用時は8638F+8639F、8640F+8641Fの10編成で活躍した。
 1989年(平成元年)に8642Fの中間電動車2両(0802、8799)がGTO-VVVFインバータ制御車に改造されました。主制御器は日立製作所のVF-HR-121Zが採用され、主電動機は130kWのかご形三相誘導電動機(TKM-89型)が採用されました。
 1991年(平成3年)に中間電動車2両(0818、0718)がGTO-VVVFインバータ車で製造され、8642Fに組み込まれました。主制御器は日立製作所のVM-HR-132型が採用され、主電動機は三相かご形誘導電動機(TKM-86型)が採用されました。
 1992年(平成4年)から更新工事が始まりました。
 2002年(平成14年)から先頭車にスカートの取り付けが行われてます。
 2002年(平成14年)から5000系により置き換えが始まりました。
 2003年(平成15年)頃より5+5で活躍していた8638F,8639F,8640F,8641Fが大井町線へ転属しました。
 2005年(平成17年)から長野電鉄(8500系)へ譲渡されました。
 2005年(平成17年)に伊豆急行(8000系・中間車のみ)へ譲渡されました。
 2006年(平成18年)にジャボタベック(ジャカルタ)へ譲渡が行われてます。
 2008年(平成20年)に秩父鉄道へ譲渡されました。
 2019年(令和元年)に大井町線での運用が終了しました。
 2023年(令和5年)に8637Fが廃車され形式消滅しました。

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