5300形(5301編成) 1742T 普通
京成押上線 四つ木〜京成立石 2013年5月5日撮影撮影

5300形(5316編成) 1213T 快速
京成本線 京成小岩〜江戸川 2011年9月17日撮影撮影

5300形(5327編成) 1614T 普通
京成押上線 四つ木〜京成立石 2011年9月17日撮影撮影

5300形(5312編成) 1520T 普通 
押上線 四つ木〜京成立石 2013年5月5日撮影

1.概要
 1991年(平成3年)に営業運転開始した都営浅草線の通勤電車です。
 この形式により既存の5000形が置き換えられました。
 編成は4M4Tの8両編成で下記の通りです。
 5300-1(M1c)+5300-2(T1)+5300-3(M1)+5300-4(T2)+5300-5(T3)+5300-6(M2)+5300-7(T4)+5300-8(M2c)

2.車体構造
 車体はアルミニウム合金製で、大形押し出し形材を多用し軽量化を図っています。
 乗降扉は片側に両開き式扉が3カ所設けられています。

3.車内設備
 座席はベケット式ロングシートが採用されました。
 車椅子スペースは1編成あたり2カ所設けられています。

4.機器類
 制御装置はGTO-VVVFインバーター制御(T-INV1形:三菱電機製)が採用されました。
 主電動機は165kW(5327編成は180kW)のかご形三相誘導電動機が採用され、電動車に4基搭載されております。
 駆動装置はWN平行カルダンが採用されました。
 台車は近畿車輛製のダイレクトマウント式空気バネ台車が採用され、電動車がKD302形、付随車がKD302A形となっています。
 ブレーキ装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用され、遅れ込め制御を行っています。

5.主な履歴
 1991年(平成3年)3月31日から営業運転開始されました。
 1992年(平成4年)度に製造された3次車より車椅子スペースの位置が4・5号車から1・8号車の乗務員後部に設置されました。
 1994年(平成6年)度に製造された5次車から排障器(スカート)が大型化されました。
 1997年(平成9年)度製造の7次車は120kW対応となり、T-INV1A形に変更され、主電動機の出力が180kWに増強されました。
 1998年(平成10年)に京急空港線羽田空港開業に伴い地図式案内表示器が撤去され、紙製の路線図が掲載されました。
 2000年(平成12年)から内装更新工事が行われました。
 2003年(平成15年)からドアチャイムが採用されました。
 2009年(平成21年)から塗装修繕工事とバリアフリー化工事が行われました。このとき1・2次車に先頭車後方に車椅子スペースが増設されました。
 2018年(平成30年)より後継車の5500系が運用開始され、順次廃車が始まりました。
 2023年(令和5年)2月23日に最後まで残った5320編成が運王離脱し形式消滅しました。

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