6300形(6301編成) 465151列車 各停 
東急目黒線 新丸子 2012年5月13日撮影

6300形(6312編成) 65T運用 各停 
東急目黒線 新丸子 2010年6月13日撮影

6300形(6319編成) 203151列車 各停 
東急目黒線 新丸子 2012年5月13日撮影

6300形(6310編成) 449131列車 普通 
東急目黒線 新丸子 2012年12月2日撮影

1.概要
 1993年(平成5年)に既存の6000形を置き換えるために製造された車両です。
 編成は6両編成で下記の編成となっています。
 6300-1(Tc1)+6300-2(M1)+6300-4(M2)+6300-5(T1)+6300-7(M1)+6300-8(Tc2)
 将来的には8両編成での運行も考えられています。

2.車体構造
 車体はビートレスの軽量ステンレス製で、JR東日本209系と同様の2シート貼り合わせ工法が採用されました。
 先頭部はFRP製でプラグドアの非常用扉が左寄りに設けられています。
 乗降客用扉は片側に両開き式扉で4カ所設けられています。
 帯の色は三田線のラインカラーと赤を配色しています。
 1次車の排障器(スカート)は短く、2次車は長くなってます。3次車以降のスカート形状も変更されました。

3.車内設備
 座席は基本的にロングシートが採用されたが、1,2次車はクロスシートが各車両の車端部に1カ所設けられました。3次車以降はオールロングシートとなっています。
 車椅子スペースは2号車と5号車に計2カ所設けられています。
 非常通報装置は編成中に4台設置されています。
 案内表示器は乗降扉の上部にLEDの案内表示器が千鳥配置で設けられています。

4.機器類
 制御装置は1次車が三菱電機製、2次車は日立製作所のGTO-VVVF制御(T-INV6)で、3次車は三菱電機製のIGBT-VVVFインバーター制御(T-INV6A)が採用されました。
 主電動機は180kw/hかご形三相誘導電動機(TIM-6形)が採用されました。
 駆動装置はWN平行カルダン駆動が採用されました。
 台車は近畿車輛製のボルスタ付きコイルバネ併用筒形積層ゴムプッシュ式の空気バネ台車で、電動車がKD-308形、付随車がKD-308A形が採用されました。
 基礎ブレーキは電動車が片押し式踏面ブレーキ、付随車は踏面ブレーキ併用ディスクブレーキが採用された。
 ブレーキ装置は電気指令式空気ブレーキが採用されました。
 信号保安装置は当初T形ATSが搭載されていましたが、三田線のATC化に伴いCS-ATC、さらに自動運転にむけてATOが搭載されました。また、東急目黒線に乗り入れを行うため、ATC-P、TASCが搭載されました。
 列車無線は当初誘導無線(IR)が搭載されましたが、空間波無線(SR)への切替が行われました。

 5.主な履歴
 1993年(平成5年)に1次車6301〜6305編成が製造されました。
 1994年(平成6年)に2次車6306〜6313編成が製造されました。
 1999年(平成11年)〜2000年(平成12年)にかけて3次車6314〜6337編成が製造されました。
 1999年(平成11年)より1,2次車で信号保安装置のCS-ATC・ATO装置、列車無線装置の空間波無線(SR)装置の本格的な工事が行われました。
 2000年(平成12年)9月26日より東急目黒線との相互直通運転が開始されました。
 2005年(平成17年)より車内更新工事が行われています。

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