訪問者

萩尾望都原作「訪問者」の舞台化

(Studio Life 東京公演 '00.12.13〜01.1.6 シアターサンモール、大阪公演 '01.2.8 シアター・ドラマシティ)

オスカー: 岩崎大
グスタフ: 甲斐政彦
ヘラ: 佐野孝治
ミュラー: 笠原浩夫

トーマス少年/シュテファン/ワイン祭りの娘1: 及川健
トーマスの母/理事長/カチア/モーリッツ/シュタイガー: 楢原秀佳
ニーナ/ワイン祭りの娘2: 深山洋貴
ハイデ/ワイン祭りの若者1/ローレンツ: 野口光雄
パウラ/ワイン祭りの若者2: 小林浩司
ジルト: 鶴田浩一
アズ/ロストック: 高根研一
ヘルミーネ/ワイン祭りの娘3/エンゲリーカ: 舟見和利
校長/ワイン祭りの若者: 青山治
警官2/フームズ: 秋田恭
グスタフの父: 池内代輔
担任/警官1/ゴスラー: 河合貴哉
ワイン売り/マルテ: 船戸慎士
教頭/警官3/ワイン祭りの若者4: 前田倫良
ワイン売り: 森川洋
PTA会長/マイラ/トリアー/ゾースト: 藤原啓児
バッハマン: 河内喜一朗

あらすじ:
放浪癖のある売れない写真家の父・グスタフと母・ヘラは衝突ばかりしている。
そんな両親のもと育つオスカー。
ヘラとグスタフの確執が深まっていく中、ある雪の日に銃声が響き、ヘラが死んだ…
グスタフはオスカーと愛犬シュミットを連れて家を出、父子二人の放浪の旅が始まった。
「トーマの心臓」へ至る5年前、オスカーが父親との旅を経て、シュロッターベッツ学院へやってくるまでの物語。

感想:
男性が女性の役をやっているというところに違和感を感じてしまうか否か、というところがこの舞台のポイントかな…と思いました。
ヘラはともかくとして、若い娘役のほとんどの方々に違和感を感じてしまったのでちょっと見ていてつらい部分もありました。
(女役に不向きという以前に表現力に問題が…^^;)
原作は短編なので、オリジナルのエピソードを加えてあったのですが、それが違和感なくまとまっていました。

グスタフ・ヘラ夫婦の、互いを愛しているのに愛情表現がすれちがってとうとう迎えてしまった悲劇。
ヘラ役の佐野孝治さん、グスタフ役の甲斐政彦さん、熱演でした。
少年時代のオスカー役の岩崎大さん。
前半セリフをかみっぱなしだったので、悲劇的な後半もこのままでいくのかとはらはらしながら見ていました。
(まあ…あれはあれで「落ち着きのない子」という役作りと思えなくもないかなと^^;)
でも、後半の「ママを返せ!」とグスタフに叫ぶシーン。
父に対する複雑な想いが出ていて最初の心配を挽回してくれました。
ニーナ役の深山洋貴さん、シュテファン役の及川健さんの姉弟コンビは楽しませていただきました^^;

通し公演の日に見に行ったので、このあとは「トーマの心臓」

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