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(6)ダウンロードの時代表的なファイル転送プロトコル
★CRC付きモードの時
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ホスト側 PC側
───────────────────────────────────
@→→→→→→
<ESC>%32;8;filename sp F
←←←←←←←A
<STX><0><LF><filename><CRC><CR>※※
※メッセージシーケンス番号は0
※filenameが日本語の場合は
シフトインシフトアウトが含まれる場合が
あります。(シフトJIS以外)
EUCコードの時で1バイトのカタカナ
のとき<SS2>が含まれます。
B→→→→→→
<※ACK/NCK/CAN> ※NCKの時は上記メッセージの再送
※CANはキャンセル
※設定タイマー値以内に<ACK>又は
<NCK>を受信できないとタイムアウト
で端末エミュレータモードに戻ります。
←←←←←←←C
<0><CR>※※ ※正常時
<1><CR>※※ ※エラー時
※実際にファイルオープンを試みた結果。
※このメッセージは再送しない。
※エラー時端末エミュレータモードに戻ります。
D→→→→→→
※[1メッセージ単位] ※繰り返す
※[1メッセージ単位]の長さは任意に決定してください。
※ただし、バイナリ変換後で256文字までが再送処理可能です。
※ただし、ホスト側の送信フロー制御(端末側の受信フロー制御)が
必要です。
※設定タイマー値以内に<CRC>が受信できないとタイムアウトで
CRCエラーとなります。
←←←←←←←E
<※ACK/NCK>※※
※次のレコード要求が再送要求(繰り返す)
F→→→→→→
<ESC>%4 sp F ※クローズ終了
←←←←←←←G
<0><CR>※※ ※正常時
※このメッセージは再送しない。
───────────────────────────────────
H→→→→→→ ※ファイルサイズを確認する場合のみ。
<ESC>%178;0;filename spF ※ファイルサイズ取得
←←←←←←←I
ステイタス:ファイル属性:HH:MM:SS:YYYY:MM:DD
:ファイルサイズ下位ワード:ファイルサイズ上位ワード:ファイル名<CR>
───────────────────────────────────
※※印は<ETX>オプション時<ETX>が含まれる。
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(7)無変換モードファイル転送の注意点
★[1メッセージ単位]の中に<CR><LF><control/z>
などが含まれる場合があります。
★ファイルの終端の<control/z>はアスキーファイルの様に
実際に存在する場合は2個続けて入力されることになります。
★ファイル中のデータはアスキー文字と<CR><LF>ファイルの終端
としての<control/z>が許され、それ以外のコントロール
コードを含んでいてはいけません。
★ファイル転送プロトコルはバイナリファイルと同様です。
(8)リスポンス(ダウンロードの時)
※※※16進表現アスキー文字列のフォーマットが正しくない時
<NCK>を返します。
★ノーオプションモード
<ACK/NCK>※※
★CRCモード/BCCモード
<ACK/NCK><CRC/BCC><CR>※※
★CRC&メッセージ長&ステータスモード
<ACK/NCK><BCC><CR><メッセージ長><CR>
<ステータス><CR>※※
※※※ステータスコード(bit対応)
0−−>正常
1−−>ディスクI/Oエラー(bit0)
2−−>16進表現アスキー文字列コードエラー(bit1)
4−−>メッセージシーケンス番号エラー(bit2)
8−−>CRC/BCCエラー(bit3)
64−−>メッセージ長オーバーエラー(bit6)
★CRC&メッセージ長モード
<ACK/NCK><CRC><CR><メッセージ長><CR>※※
※※<ETX>を返送するモードの時は<ETX>が付加されます。
※メッセージ長は<STX>から<EOT>まで
(9)再送の回数、処理中止はホスト側のプログラムで行ってください。
(10)CRCとBCCオプションは同時に指定してはいけません。
(11)<filename>のチェックはしません。
実際にオープンした結果のリスポンスでチェックしてください。
<0><CR>又は、<1><CR>でチェックしてください。
また<filename>レコードではステータス情報は常に0
となります。
(12)CRC/BCC付きで受信するモードで再送不可モードにすると
<NCK>時再送してもファイルサイズが正しくなくなる場合が
あります。
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◆アスキーファイル転送プロトコルについて
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(1)アップロードの時代表的なファイル転送プロトコル
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ホスト側 PC側
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@→→→→→→
<ESC>%1;filename sp F
←←←←←←←A
<0><CR> ※正常時
※実際にファイルオープンを試みた結果。
B→→→→→→
<CR><LF> ※次のレコードの送信要求
※繰り返す
←←←←←←←C
<次のレコードのCR,LF単位><CR>
※<CR><LF>で区切られた文字列
※繰り返す
D→→→→→→
<ESC>%4 sp F ※クローズ終了
←←←←←←←H
<0><CR> ※正常時
──────────────────────────────────
(2)ダウンロードの時代表的なファイル転送プロトコル
──────────────────────────────────
ホスト側 PC側
──────────────────────────────────
@→→→→→→
<ESC>%9;filename sp F
←←←←←←←A
<0><CR> ※正常時
※実際にファイルオープンを試みた結果。
B→→→→→→
<レコードのCR,LF単位><CR><LF>
※<CR><LF>で区切られた文字列
※繰り返す
←←←←←←←C
<CR>
※繰り返す
D→→→→→→
<ESC>%4 sp F ※クローズ終了
←←←←←←←E
<0><CR> ※正常時
───────────────────────────────────
F→→→→→→ ※ファイルサイズを確認する場合のみ。
<ESC>%178;0;filename spF ※ファイルサイズ取得
←←←←←←←G
ステイタス:ファイル属性:HH:MM:SS:YYYY:MM:DD
:ファイルサイズ下位ワード:ファイルサイズ上位ワード:ファイル名<CR>
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※ファイルバイトサイズ=(ファイルサイズ上位ワード)X65536
+(ファイルサイズ下位ワード)
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◇◇◇編集入力インターフェイス機能の利用法◇◇◇
※※WINDOWSではグラフィックスモードのときでもテキストデータのみ
退避復元が可能となります。(グラフィックスデータは消えます)
※※適切でない指定をした場合は正しく動作しませんのでご注意ください。
(存在しないライン位置、カラム位置、入力許可最大バイト長)
※※編集エリア番号0->45は255バイトまでの文字列を扱うことができます。
※※編集エリア番号毎に編集情報が管理されます。先ず、
EDIT#;MAXL;LINE;LEFT;RIGHT 及び、初期値文字列を設定してからでないと
EDIT#のみを指定しての編集はできません。
※※入力パターンチェックは行いません。(数字、日本語などの)
※※入力文字数が長い場合は、stty tandem (UNIX)又は、
stty ixoff(unix)
SET TERM/HOSTSYNC (VAX/VMS)或は、
送信ディレイなどの対策をしてください。
※※編集操作は<CR>[編集終了]矢印キー[カーソル移動]
PF6[カーソル先頭]PF9[カーソル以降削除]PF10[カーソル末尾]
<DEL>[カーソル位置削除]<BS>[カーソル直前削除]を使用します。
◆ウィンドウで編集入力させる方法
━━━━━━━━━━━━━━━
@<ESC>%50;EDIT# sp F 初期値文字列<CR>
A<ESC>%60;EDIT# sp F
※※編集情報が指定編集エリア番号に格納されません。
EDIT#:0〜45までの編集エリア番号
※※初期値文字列を端末側の編集入力ルーチンで入力画面になる。
<CR>で編集終了。編集文字列の末尾に<CR>を付加するか
どうかは、メモ送信オプションの設定に依存します。
※※Aは現在の初期値文字列を編集入力します。
◆指定カーソル位置で編集入力させる方法(※)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
@<ESC>%51;EDIT#;MAXL;LINE;LEFT;RIGHT sp F 初期値文字列<CR>
A<ESC>%53;EDIT#;MAXL;LINE;LEFT;RIGHT sp F
B<ESC>%55;EDIT#;MAXL;LINE;LEFT;RIGHT sp F 初期値文字列<CR>
※※編集情報が指定編集エリア番号に格納されます。
EDIT#:0〜45までの編集エリア番号
MAXL:入力許可最大バイト長(<256)
LINE:入力先頭ライン位置 LEFT:入力左端カラム位置
RIGHT:入力右端カラム位置(ウィンドウ内の最右カラム−1まで指定可)
※※MAXL > RIGHT - LEFT + 1 ならは、2行以上にまたがって編集入力されます。
したがって、その行数だけ画面領域を確保しておかなければなりません。
※※入力許可最大バイト長まで表示するのに十分なライン位置が存在すること。
※※初期値文字列を端末側の編集入力ルーチンで指定カーソル位置で
入力になる。必ず編集文字列の末尾に<CR>が付加されます。
※※<CR>キーインで編集が終了し、その時編集後の文字列<CR>が
ホストに送信されます。ホストプログラムではエコーなしで読むのが
良いかもしれません。
※※Aは現在の初期値文字列を編集入力します。
※※Bは編集入力処理せず画面表示のみします。
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◆現在カーソル位置で編集入力させる方法(※)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
@<ESC>%52;EDIT#;MAXL sp F 初期値文字列<CR>
A<ESC>%54;EDIT#;MAXL sp F
B<ESC>%56;EDIT#;MAXL sp F 初期値文字列<CR>
※※編集情報が指定編集エリア番号に格納されます。
EDIT#:0〜45までの編集エリア番号
MAXL:入力許可最大バイト長(<256)
※※1行入力編集処理となります。
※※LINEとLEFTは現在カーソル位置RIGHTはウィンドウの右端−1
※※初期値文字列を端末側の編集入力ルーチンで現在カーソル位置で
入力になる。必ず編集文字列の末尾に<CR>が付加されます。
※※Aは現在の初期値文字列を編集入力します。
※※Bは編集入力処理せず画面表示のみします。
◆指定編集エリア番号画面表示
━━━━━━━━━━━━━
<ESC>%57;EDIT# sp F
EDIT#:0〜45までの編集エリア番号
※※編集入力処理せず画面表示のみします。
※※予め編集情報を指定編集エリア番号に設定してから使用してください。
◆指定編集エリア番号の編集入力(※)
━━━━━━━━━━━━━━
<ESC>%58;EDIT# sp F
EDIT#:0〜45までの編集エリア番号
※※指定編集エリア番号の初期値文字列を画面表示編集入力します。
※※予め編集情報を指定編集エリア番号に設定してから使用してください。
※※初期値文字列を端末側の編集入力ルーチンで現在カーソル位置で
入力になる。必ず編集文字列の末尾に<CR>が付加されます。
◆初期値文字列のみ設定
━━━━━━━━━━
<ESC>%59;EDIT# sp F 初期値文字列<CR>
EDIT#:0〜45までの編集エリア番号
【※※このシーケンスは他の機能を利用する際頻繁に使用されます。※※】
※※現在の初期値文字列を変更します。
※※予め編集情報を指定編集エリア番号に設定してから使用してください。
◆指定編集エリア番号の編集入力(※)
━━━━━━━━━━━━━━
<ESC>%61;EDIT# sp F
EDIT#:0〜45までの編集エリア番号
※※指定編集エリア番号の初期値文字列を編集入力します。
※※初期値文字列は画面表示はしません。(予め画面表示しておく必要有り)
※※予め編集情報を指定編集エリア番号に設定してから使用してください。
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◆編集文字列をホストに転送
━━━━━━━━━━━━
<ESC>%65;EDIT# sp F
EDIT#:0〜45までの編集エリア番号
※※指定編集エリア番号の編集文字列をホストに転送、末尾に<CR>を付加。
◆編集文字列をホストに転送のモード設定
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<ESC>%66;SW sp F
SW=0<CR>キーインで編集が終了した時、編集文字列をホストに転送
=1<CR>キーインで編集が終了した時、ホストに転送しない。
※※デフォルトは、編集文字列をホストに転送するモード。
※※前記の(※)印の付いた機能で意味を持ちます。
◆編集文字のアトリビュートの設定
━━━━━━━━━━━━━━━
<ESC>%67;EDIT# sp F
※※指定EDIT#の編集文字の色リバースなどをカレントアトリビュートで設定。
※※指定可能なアトリビュート(色,リバース,アンダーライン,シークレット)
◆編集文字のアトリビュートの全設定
━━━━━━━━━━━━━━━━
<ESC>%68 sp F
※※全EDIT#の編集文字の色リバースなどをカレントアトリビュートで設定。
◆初期値文字列全クリア
━━━━━━━━━━
<ESC>%69 sp F
※※全EDIT#の現在の初期値文字列のみをNULLにします。
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◆固定長ファイルのアップロード機能(日本語コードは変換しません。)
────────────────────────────────
@[1メッセージ単位]の終了に<ETX>/<SOH>を付加する
オプション。(複数の情報を取得する場合に便利です。)
例えば、CRC,メッセージ長の両方をリスポンスとして欲しい場合
<ETX>または<SOH>でメッセージの終了の判定が出来ます。
VAX/DSMでは、<ETX>は<CONTROL/C>ですので
使用できません。そこで<SOH>を利用します。
U 0:(NOTERM,TERM=$C(1):WIDTH=0)
のようにして、<SOH>をターミネータとしてreadできます。
────────────────────────────────
<ESC>%40 ; 0 sp F [何も付加しない]
<ESC>%40 ; 1 sp F [<ETX>を付加する]
<ESC>%40 ; 2 sp F [<SOH>を付加する]
────────────────────────────────
A1度に読み込むバイト長の指定と共に次に読み込むファイル内バイト
アドレスが指定出来るようになりました
<A><次に読み込むバイトアドレス><CR>
────────────────────────────────
<ESC>%31 ; filename sp F [通常のモード]
<ESC>%31 ; mode ; filename sp F [オプション]
<ESC>%41 ; filename sp F [通常のモード]
<ESC>%41 ; mode ; filename sp F [オプション]
────────────────────────────────
B上記の仕様を利用すると全く<CR><LF>が存在しないが
日本語コードも存在しない(変換を要しない)場合では、固定長の
レコードアドレスをホストプログラムで計算しておいて
<A><次に読み込むバイトアドレス><CR>を送ることで読み込む
ことができます。ただしコントロールコードがファイル中に含まれて
いる場合は誤動作する場合がありますので注意したください。
さらにファイル中に<CR><LF>が含まれていても<SOH>を
ターミネータとしてreadして最初の<LF>の次から<EOT>の
前までがレコードデータとなります。なおその中に<LF><CR>が
含まれている場合も想定してください。
★ノーオプションの場合(<SOH>付加モード)
<STX><メッセージシーケンス番号><LF>
<レコードデータ文字列><EOT><CR><SOH>
C終了判定については、ファイルの終端に<CONTROL/Z>が
存在する場合は<CONTROL/Z>がレコードデータに含まれて
送られてきますが存在しない場合はレコードデータには何もなく
<LF><EOT>となります。
D入力レコードサイズについては通常入力バッファサイズによりますが
デフォルト80バイトとなっていますので
<L><1度に読み込むバイト長><CR>で指定すると良いでしょう。
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Eファイル転送プロトコルで使用されるコントロールコード
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<STX>: 02h →→ メッセージの開始
<LF> : 0Ah →→ メッセージ番号の終了/レコードデータの開始
<EOT>: 04h →→ レコードデータの終了
<CR> : 0Dh →→ CRCなどのオプションデータの終了
ただしオプションデータがない場合があります。
<SOH>: 01h →→ メッセージの終了(オプション)
<CONTROL/Z>: 1Ah →→ ファイルの終端マーク
<ACK>: 06h →→ 受信メッセージOKの返事
<NCK>: 15h →→ 受信メッセージ再送要求
<SI> : 0Fh →→ ファイル転送モード中に一時画面表示開始
<SO> : 0Eh →→ ファイル転送モード中に一時画面表示終了
───────────────────────────────────
※※※<SI>画面表示文字列<SO>でファイル転送モード中に
画面表示が可能です。
■ドライブレディチェック(WINDOWS版でも動作)
━━━━━━━━━━━
<ESC>%100;drive sp F
────────────────────────────────
リターン値 = エラーコード
────────────────────────────────
※(WINDOWS版でも動作)0→ ドライブレディ
※(WINDOWS版でも動作)1→ 無効なドライブ
※(WINDOWS版でも動作)2→ ドライブの準備ができない(ノットレディ)
(WINDOWS版では無) 6→ シークエラー
(WINDOWS版では無) 8→ セクタが存在しない
(WINDOWS版では無)11→ 読む込み不良
(WINDOWS版では無)12→ 一般的なディスク不良
────────────────────────────────
drive : ドライブ番号 (0:カレント,1:A,2:B,3:C,...)
────────────────────────────────
※※※このシーケンスではエラートラップが発生しませんのでフロッピドライブ
のドライブレディを確認するのに適しています。
■ドライブタイプの取得(21-jan-97)
━━━━━━━━━━━
<ESC>%101;drive sp F
────────────────────────────────
drive : ドライブ番号 (0:A,1:B,2:C,...)
※※※ドライブ番号の指定がドライブレディチェックと異なります。
────────────────────────────────
リターン値 = エラーコード
0→ 無効なドライブまたは判断できない
1→ フロッピディスク
2→ ハードディスク
3→ ネットワークドライブ
4→ CD−ROM(32bit版のみ)[v2.501以降]
5→ RAMドライブ(32bit版のみ)[v2.501以降]
─────────────────────────────────────
9−30
─────────────────────────────────────
■ファイル転送モード中の画面表示
━━━━━━━━━━━━━━━
アスキーファイルのアップロード/ダウンロードおよびバイナリファイルの
アップロード/ダウンロード実行中は従来では画面には何も表示出来ません
でしたが、以下の条件の時に画面表示が可能になりました。
@レコード転送プロトコル中であること。
ファイルオープン/クローズ動作の途中ではいけません。
A<SI>画面表示文字列<SO>の順序で出力してください。
(<SI>は<control/O><0fh><10進で15>)
(<SO>は<control/N><0eh><10進で14>)
Bカーソルポジションレポートなどのような返答が返るシーケンスを
出力してはいけません。
※※※<SI>と<SO>の間でプログラムを中断した場合など十分な注意
が必要です。
■アスキーファイルのアップロード開始時のG2/G3選択
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
従来ではG2(半角カタカナモード)になっていましたので、VAX/DSM
において、最初の U $p:KDIR の後では、G3(日本語モード)
であると解釈されますので、<ESC>%1;ファイル名 F を使用して
MS−DOSファイルをアップロードする際、最初に半角カタカナが現れると
日本語コードとして扱われてしまいます。
上記の問題を回避するには、補助機能選択(B)のアップロード開始時
G2/G3でG3を選択して使用してください。
※※※上記G3を指定して、U $p:NOKDIR でREADすると
<ESC>}が(DEC漢字コード時)最初のレコードの先頭に付加され
ますのでご注意ください。
────────────────────────────────
※※※<ESC>%91;sw F で変更ができます。
sw=0 ならば、G2(半角カタカナモード)
sw=1 ならば、G3(日本語モード)
────────────────────────────────
※※※具体的には、最初の<CR><LF>出力後のREADで<ESC>}
が入力されるかどうかのスイッチとなります。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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◆編集入力インターフェイス機能の強化
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(1)画面表示データを切り取り(CUT)編集エリア番号に格納する機能
が追加されました。(同一文字列を入力に利用する場合などに利用)
<alt/H>または<前面F1>キーで切り取りモードになります。
文字列の選択位置は、→←↑↓できめます。選択開始は、<前面F2>
または<alt/I>です。選択範囲は、さらに→←↑↓で指定します。
選択終了は<リターンキー>で、選択キャンセルは<前面F1>で行います。
このモードでも編集エリア番号の変更ができます。
※※※DOS/Vではグラフィックスモードのときでもテキストデータのみ
退避復元が可能となります。
(2)編集エリア番号文字列がセットアップファイル(ESCVCOM.ESC等)
ファイル保存され起動時に復元される様になりました。
※※※頻繁に入力される文字列を予めメモとして利用できる。
(3)全ての編集エリア番号文字列を端末操作で入力編集および送信(PAST)が
出来る様になりました。
※※※ウィンドウ画面による入力編集/送信
(補助機能のセットアップ/<前面F6>)
※※※現在カーソル位置による1行入力編集/送信(1〜78カラムの範囲で)
(<前面F5>または<alt/P>)
※※※もちろん、従来と同じアプリケーションプログラムからのエスケープシー
ケンスによる指令でもできます。
※※※編集エリア番号文字列を端末操作で他の編集エリア番号に切り替えが可能
です。(<pageup><pagedown>)
★★★DSMの%ZZ3IN,VAX/VMSのスクリーンエディタなど日本語
の直接入力を許さないものもありますのでご注意ください。
DSMでは U 0:KDIR R X の指定が必要です。
(4)編集入力画面復元有無の設定で編集入力の前後で画面を退避復元が可能です。
(補助機能のセットアップで) ───────
※※※DOS/Vではグラフィックスモードのときでもテキストデータのみ
退避復元が可能となります。
ホストのエコーバックを利用して入力文字列を画面表示します。
★編集入力画面復元有無の設定シーケンス(ホストからの場合)
────────────────────────────────
<ESC>%70;SW sp F
SW=0 編集入力の前後で画面を退避復元しない(従来と同じ)
=1 編集入力の前後で画面を退避復元する
────────────────────────────────
※※※初期値を表示して編集入力する動作時に有効となります。
表示のみなどの場合は退避復元されません。
※※※端末操作で編集入力モードにした場合は常に退避復元します。
(<前面F5>または<alt/P>)
(5)端末エミュレーションモード時編集エリア番号の変更ができます。
<前面F3><前面F4><alt/J><alt/K>
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9−32
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◆ 長いファイル名用(32bit)エスケープシーケンス新設(ver2.422a/ver3.522a以降)
<esc>%%nnn;pathname <control/A> F
%% : 従来のシーケンスは % が1個でしたが 2個に変更
nnn : 1,2,3,9,10,157,158,159,165,167,168 等の番号
pathname : \Program Files の様に長いファイル名を指定
<control/A> : 従来のシーケンスは スペース でしたが <01h>
(バイナリの 1 )に変更されています。
F : <46h> は変更ありません。
<esc>%%nnn;pathname <control/A> L
※※ このシーケンスも同様に変更されています。
※※※なお 従来のシーケンスでも短いファイル名の形式であれば動作します。
◆ telnet接続時RS232Cスルーエスケープシーケンス動作時のブロッキングタイマー新設
(ver2.422a/ver3.522a以降)
<esc>%19;timer-val spF
timer-val : 0<=>6000 の間の値を指定
※※ 1/100sec単位のブロッキングタイマー値を指定
※※ <esc>%5;line#;mode;timer sp F 及び
※※ <esc>%8;line#;mode;timer sp F で timer=0 の時の
デフォルトのブロッキングタイマー値を指定
※※ ver2.422a/ver3.522a以降で有効
<esc>%5;line#;mode;timer sp F spF
<esc>%8;line#;mode;timer sp F spF
※※ timer新設 ブロッキングタイマー値を指定
※※ telnet接続時のみ有効 RS232C接続時無視されます
※※ ver2.422a/ver3.522a以降で有効
────────────────────────────────
<ESC>%71;sw sp F [BS]キー発生コードシーケンスの新設
ver3.609aの変更(30-mar-99)
<esc>%71;0 sp F -> [BS]キーで 0x08<BS>コードを発生
<esc>%71;1 sp F -> [BS]キーで 0x7f<DEL>コードを発生
────────────────────────────────
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9−33
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◆ COMデバイスの実行時オープン/クローズ[%%%14-jun-2000%%%]
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拡張ポート設定で COM1/COM2/COM3/COM4 を初期化すると設定
すると起動時に初期化して終了するまでCOMデバイスは解放され
ませんでしたが、実行時にオープン/クローズするシーケンスをサポート
しました。
[1]COMデバイスの実行時オープン(デバイス)
<esc>%45; ch# ; sp F
※※ ch# : com1=1,com2=2,com3=3,com4=4
[2]COMデバイスの実行時クローズ(デバイス解放)
<esc>%46; ch# ; sp F
※※ ch# : com1=1,com2=2,com3=3,com4=4
[3]COMデバイスの状態取得
<esc>%47; ch# ; sp F
※※ ch# : com1=1,com2=2,com3=3,com4=4
※※ オープンされていると 1<CR>が
クローズされていると 0<CR>が返されます。
────────────────────────────────
◆ 文字列パラメータ受け渡しシーケンス
────────────────────────────────
※(1)string (2)command (3)return (4)edit用の固定領域があります。
※パラメータ領域にダウンロード方法
<esc>%531;delim sp F <ストリングパラメータ文字列><eos> <- string領域
<esc>%532;delim sp F <コマンド゙パラメータ文字列><eos> <- command領域
<esc>%533;delim sp F <リターンパラメータ文字列><eos> <- return領域
<esc>%534;delim sp F <エデットパラメータ文字列><eos> <- edit領域
delim=0 のとき<CR>それ以外はストリング終了デリミタコード<eos>
delim=1 ならば<eos>は<control/a>になります
<CR><LF>をパラメータとして渡したい場合に利用します
<NULL>はデータとして渡せません
※特定の領域に漢字コード変換されて格納されます。
( 最大文字長4096 の制限があります。)
※編集領域番号と同様に汎用の受け渡し領域に利用できます。
※以下はパラメータ領域の末尾に追加ダウンロード方法
<esc>%561;delim sp F <ストリングパラメータ文字列><eos> <- string領域
<esc>%562;delim sp F <コマンド゙パラメータ文字列><eos> <- command領域
<esc>%563;delim sp F <リターンパラメータ文字列><eos> <- return領域
<esc>%564;delim sp F <エデットパラメータ文字列><eos> <- edit領域
※以下はデバグ用パラメータ領域の表示方法(内容確認)
<esc>%560;561; sp F <- string領域
<esc>%560;562; sp F <- command領域
<esc>%560;563; sp F <- return領域
<esc>%560;564; sp F <- edit領域
─────────────────────────────────────
9−34
────────────────────────────────
◆ DOS/Windowsプリンタ切替シーケンスの新設
────────────────────────────────
<esc>%72;0 sp F -> DOSプリンタモード設定
<esc>%72;mode;font sp F -> Windowsプリンタモード設定
mode -> 0:dos経由(LPTnポート)
1:Windows[プリンタ依存ビットマップ]"
2:Windows[カラービットマップ]"
3:Windows[モノクロビットマップ]"
9:※Windows[テキストモード](通常)※
font -> 0:※デフォルトフォント※
1:◆印刷フォント[通常]
2:◆サブフォント(1)
3:◆サブフォント(2)
4:◆サブフォント(3)
5:◆サブフォント(4)
6:◆サブフォント(5)
────────────────────────────────
◆ 画面の行カラム幅の変更シーケンスの新設
────────────────────────────────
<esc>%73;0;0;0 sp F -> 25行x80カラム設定
<esc>%73;line;column;font sp F -> 行カラム幅設定
line -> 25行から80行まで
column -> 80から160カラムまで
font -> 0:※デフォルトフォント※
1:◆サブフォント(1)
2:◆サブフォント(2)
3:◆サブフォント(3)
4:◆サブフォント(4)
5:◆サブフォント(5)
※※サブフォント(1)/サブフォント(2)/サブフォント(3)/サブフォント(4)/サブフォント(5)
をメニューの[フォント]で設定しておく必要があります。
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◆ 漢字コードの変更シーケンスの新設
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<esc>%74;code;777 sp F
code -> 0:シフトJIS
1:DEC
2:JIS(A)
3:JIS(B)
4:拡張UNIX(euc)
5:SuperDEC
777 -> 定数 777
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◆ クリップボート出力シーケンスの新設
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<esc>%75;mode sp F
mode -> 0:text(文字データ)
1:bitmap(窓の内側)
2:window(窓枠を含む)
3:screen(画面全体)
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