|戻る| ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇◇◇ユーティリティオプションとMumpsファイル送受信の説明です。◇◇◇              2000-02-05    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ※※ファイル転送ユーティリティオプションの説明です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  ────────── ■インストールについて  ────────── ◆必要なファイル、ユーティリティオプション付きの場合は、  VCOM1.EXE/VCOM1R.EXEにはユーティリティオプション  が入っています。  ESCVCOM.ESC,SIMPROT.ESCが最低限必要となります。  VCOM1.EXE/VCOM2.EXEではWINSOCK.DLLも必要  となります。  ──────────────────── ■ファイル転送ユーティリティの起動について  ──────────────────── ◆まず、unixや、VMSに、ログインしておいてください。 ◆シェルのプロンプト(unix)DCLプロンプト(VMS)が表示されて  いることを確認してください。 ◆コントロールメニューの通信/編集時メニューを選択してください。 ◆ユーティリティを選択してください。 ◆unixアップロード、unixダウンロード、VMSダウンロードの内のい  ずれかを選択してください。 ◆ファイル転送ユーティリティの画面となります。  ─────────────────────── ■ファイル転送ユーティリティの事前の設定について  ─────────────────────── ◆通信/編集時メニューの【補助設定】で、unixアップロード、unix  ダウンロード、VMSダウンロードのコマンドラインの設定と、path  nameの設定を行ってください。 ◆コマンドのデフォルトの設定は、  unixアップロードでは、        cp /dev/tty−WAIT−DIR  unixダウンロードでは、        cat−AUTO−OVER  VMSダウンロードでは、        TYPE−OVER ※※TCP/IP(telnet)接続でVMSダウンロードする場合   ファイルの終端終了コードが送られて来ないことが考えられます。   この場合受信タイムアウトで終了しますがファイルは正常にダウンロード   されます。  pathnameの設定は、nullストリングとなっています。  となっています。 ◆なお<ファイル転送時アイコン化>の設定は、長時間かかるような場合に  自動的にアイコン化して他のアプリケーションを実行したい場合に設定  します。 ◆必要ならば【−TIMER=n】パラメータを適切に設定してください。  最高360秒まで設定可能です。 ※※これらの設定値は【ファイル保存】で、セイブされます。  ─────────────────────────── ■ファイル転送ユーティリティのコマンドパラメータについて  ─────────────────────────── ◆コマンドパラメータのデリミタは、−です。−の次に空白を入れてはいけま  せん。 ◆コマンドパラメータの先頭フィールドは、unixやVMSにおける動作  コマンドとなります。(《aliasコマンド》により置換されていること  があります。) ◆【/dev/tty】は、端末デバイス名です。  unixのシステムにより異なる場合があります。  その際は、適切に変更してください。 ※unixアップロードでの【VMSでの動作時】の先頭フィールドは、  【COPY TT:】 となるでしょう。 ※unix以外で、アップロードを使用する場合は、必ず【−OVER】を  指定しなければなりません。 ◆【−TIMER=n】パラメータは、タイムアウト処理するまでの秒数を指定します  デフォルト値は10秒となっていますが、telnetとRS232Cで変える  と良いでしょう、また転送ボーレイトにも依存しますので考慮してください。 ◆【−OVER】パラメータは、転送先側に既に同一のファイル名が存在する  場合でも無条件にそのファイルに上書きしてしまいます。  このパラメータを指定しないと、確認のプロンプトが表示されますので、  それに対して、Y/Nを答えてください。処理をキャンセルすることが可能  です。 ◆【−AUTO】パラメータは、unixダウンロードの行数を、wcコマンド  により取得します。  このパラメータを指定しないと、ファイルの終わりの検出ができませんので、  タイムアウトにより終了します。勿論終端でタイムアウトしても、  受信ファイルにはなんの問題もありません。 ◆【−UPPER】パラメータは、unixやVMSのファイル名指定の文字列  を小文字(lowercase)に変換しないようにします。  このパラメータを指定しないと、ホストのファイル名は自動的に、大文字は  小文字に変換されます。 ◆【−PATH】パラメータは、アップロード、ダウンロードの時、MS−DOS  (Windows)側のファイルに対して、pathnameで指定した  パス名を先頭に付加してファイル名として認識します。  勿論、【補助設定】で、pathnameを設定しておくと良いでしょう。 ◆【−WAIT】パラメータは、アップロードの時、1行毎に同期をとって送信  するモードで処理します。通常この指定をしてください。  特に、RS232C接続での利用時は、指定してください。  このパラメータを指定しないと、1行毎に同期をとらずに処理します。  TCP/IP接続の場合や、送信・受信側両方のフロー制御が完璧な場合に  限って利用してください。 ◆【−EOF=n】パラメータは、unixアップロードの時、ファイルの終端  に至った時、unixであれば、通常コントロール/Dで終了します。  【−EOF=4】がデフォルト値となっています。  unixダウンロードの時では、無視します。  VMSダウンロードの時では、行数に依るのではなく、終了コードにより  ファイルの終端を検出します。この終了コードを10進数で指定します。  VMSダウンロードの時では、【−EOF=0】がデフォルト値となって  います。VMSでtelnet時は、終端を検出がタイムアウトで行なわれる  ことが考えられますが、TIMER値を適切に設定していれば正しく転送が  行えます。 ◆【−LIST=x】パラメータは、アップロード、ダウンロードの時ファイル  の内容を画面に表示するかどうかを指定します。  【−LIST=Y】とすると画面に表示しながら処理します。  【−LIST=N】とすると画面に表示しないで処理します。  このパラメータを指定しないと、会話形式でファイル名などを画面入力して  処理するモードとなります。 ※バッチ的な処理の場合は、必要なパラメータを全て指定し【−LIST=N】  としてください。確認のプロンプトは表示されません。 ◆【−HOST=xxx.xxx】パラメータは、アップロード、ダウンロード  の時ホストのファイル名を直接指定します。  このパラメータを指定しないと会話形式でファイル名を入力して処理します。 ※ダウンロードの時ホストのファイル名指定で【−HOST=@xxx.xxx】  と指定することが出来ます。この場合は、ダウンロードするホストのファイル  名を指定したネームリストファイルに1行毎に1個ずついれておいてください。  ネームリストファイルにあるファイル名全てがダウンロードされます。  ネームリストファイルは、MS−DOS(Windows)側に置いてください。 ※ネームリストファイルを指定した場合は、ホストファイル名をリネームする  ことは出来ません。【−FILE=xxx.xxx】は無視されます。 ※ネームリストファイルを指定しても、−PATHの指定は、有効に働きます。 ◆【−FILE=xxx.xxx】パラメータは、アップロード、ダウンロード  の時MS−DOS(Windows)側のファイル名を直接指定します。 ※アップロードの時ホストのファイル名指定で【−FILE=@xxx.xxx】  と指定することが出来ます。この場合は、アップロードするファイル名を  指定したネームリストファイルに1行毎に1個ずついれておいてください。  ネームリストファイルにあるファイル名全てがアップロードされます。  ネームリストファイルは、MS−DOS(Windows)側に置いてください。 ※ネームリストファイルを指定した場合は、ファイル名をリネームすることは  出来ません。【−HOST=xxx.xxx】は無視されます。 ※ネームリストファイルを指定しても、−PATHの指定は、有効に働きます。 ◆【−DIR】パラメータは、ネームリストファイルを指定した場合にその  フォーマットが、MS−DOSの《DIRコマンド》により生成されたもので  ある事を知らせます。 ※不要な空白行やメッセージ行は、無視されますので、エディタで除去する必要  はありません。 ※このフォーマットでは、ドライブやサブディレクトリの指定は一切できません。  MS−DOSの《DIRコマンド》の出力データ形式を変更しないでください。  ただし、ネームリストファイル同士を結合したり、ファイル名エントリ行を  行ごと削除したりは、自由にエデットして構いません。  2つのネームリストファイルフォーマットを1ファイルに混在させてはいけ  ません。 ※このパラメータを指定しないと、unixの《fileコマンド》によって  生成されたフォーマットである事を知らせます。  このフォーマットでは、サブディレクトリの指定を加えても良いのですが、  端末側のファイル名指定の場合は、【−PATH】と重複しないようにして  ください。 ※unixの《fileコマンド》によって生成する場合、ファイル受信で  端末側にネームリストファイルを置いてください。 ◆【−MAXL=nnn】パラメータは、アップロード時、1行の  最大長を指定します。デフォルト値は【−MAXL=254】です。  ──────────────────── ■ネームリストファイルの作成方法について  ──────────────────── ◆【−DIR】パラメータで利用するフォーマットは、  MS−DOSの《DIRコマンド》により生成します。  TYPE VT52.* > NAME.LST<リターン>  の様に作成します。  なお、各行が、空行や、先頭が空白の行は、無視されます。 ◆【−DIR】パラメータを指定しないで利用するフォーマットは、  unixの《fileコマンド》により生成します。  file vt52.*<コントロール/f5><リターン>  の様に作成します。終了したら、<コントロール/f5>を再度押して  ください。NAME.LSTなどのネームリストファイルは  <コントロール/f10>の【補助設定】で指定しておきます。  此のとき各行が<CR><LF>で終了するオプションと、  日本語変換をするオプションを設定しておいてください。 ※此のフォーマットの場合は、テキストエディタで1行に1ファイル名を、  左詰めで<ファイル名>.<拡張子><リターン>で作成してください。  なお、各行が、空行や、先頭が空白の行は、無視されます。  <ファイル名>.<拡張子>:<リターン>でも結構です。  ──────────────────── ■コマンドパラメータの代表的な例について  ──────────────────── ◆端末からunixシステムへのアップロード  cp /dev/tty−WAIT  cp /dev/tty−WAIT−DIR−FILE=@list.dat ◆unixシステムから端末へのダウンロードロード  cat−AUTO−OVER  cat−AUTO−OVER−HOST=@list.dat  ※−OVERは、指定しない方が良い事もあります。 ◆VMSシステムから端末へのダウンロードロード  TYPE−UPPER−OVER  TYPE−UPPER−OVER−HOST=@list.dat ◆端末からVMSシステムへのアップロード(unixアップロードを利用)  COPY TT:−WAIT−UPPER−OVER−EOF=26  COPY TT:−WAIT−UPPER−OVER−EOF=26 −DIR−FILE=@list.dat  ※−EOF=26と−OVERは、必ず指定しなければなりません。  ─────── ■使用上の御注意  ───────   ※Open/VMSにおいて端末からアップロードする場合半角のカタカナが    正しく転送できない場合には [VCOM2DEC] の記述を参考に設定して    ください。[06-dec-97] ◆ファイル転送ユーティリティオプション機能では、1レコードの最大長  (<CR><LF>で区切られた1行のこと)が、ダウンロード(受信)時  1024バイト以下に制限されています。   ※ver2.424a/ver3.524a 以降では 4090バイトに変更されています。    レコード長が長い時は、補助設定などで受信キューサイズを 8192 以上に    設定しておく必要があります。   ※更にボーレート(転送速度)が4800以下のときは -TIMER=30 等の指定が    必要となります。 ※ダウンロード時1024バイトを超えると、漢字の途中でも2レコード以上  に分割してしまいます。またエラーの表示もします。 ※【−MAXL=nnn】パラメータを指定すると、アップロード時、  日本語コード変換前で、1レコード長をチエックして最大長を越えるとエラー  表示しますが、コード変換後では、指定した1レコード最大長を越えることも  十分に考えられます。  JISコード/DECコードのシフトコードが送出されることが想定される  そのような場合は、想定される増加分差し引いた1レコード最大長を指定する  のも良いかもしれません。  EUC/SuperDECコード時の半角のカタカナは2バイトとして計算  されますので最大長を越えることはありません。 ※アップロード時は、《cp》や《COPY》コマンドの制限に依存します。  通常1レコード254バイト(<CR><LF>を除いた長さ)以下で使用  してください。  1レコード254バイトより長いレコードのデータを転送すると、エラーの  もととなります。避けてください。全くエラーの表示もなく結果がおかしく  なる場合も考えられます。 ※実際のアップロード時、1レコード最大長を越えたエラーが表示されたら結果  は保証されません。十分に注意してください。  通常2レコード以上に分割されて送出されています。  指定の値は、80バイト以上1024バイトまでですがデフォルト値は254  です。【−MAXL=254】 ※MUMPS言語では、255又は、512バイトとなっています。 ※1レコード254バイトを越える心配が全くないようなファイルであれば、  問題を意識する必要はありません。 ※通常は、254バイトを越えるようなことは、考えられないと思われます。 ※結果のファイルサイズや行数のチェックは有効です。  MS−DOSでは、<CR><LF>が1行の終わりですが、unixでは、  <LF>が1行の終わりです。(自動的に変換されます。)  MS−DOSでは、ファイルの終端に、<CONTROL/Z>が置かれる  ことがあります。  漢字シフトコードの存在や、EUC/SuperaDECコードの半角のカタ  カナが含まれている文字数分増加します。  unixでwcコマントで行数とバイト数を確認し、MS−DOSファイルは、  DIRコマントでバイト数が確認できます。 ◆まず、小さなファイルを使って、【−LIST=Y】で試してください。  すべてのパラメータが適切であることを動作画面、結果ファイル内容を確認  して行ってください。OKであれば日常運用するためのコマンドパラメータや  ネームリストファイルを作成してください。 ◆動作させる時は、画面に表示される《ファイルの行数》《転送ファイル個数》  《エラーで転送できなかったファイル個数》《エラーメッセージ》などを良く  確認してください。  そのあと、結果ファイルの《作成日付》、《時間》、《ファイルサイズ》など  を確認する様にしてください。 ◆アスキーファイル(テキスト)のみが処理の対象となっています。  バイナリファイルやコントロールコードが含まれているファイルは転送できま  せん。 ◆PATH名や、サブディレクトリの指定は、誤りチェックされないと考えて  ください。十分注意して、使用してください。 ◆日本語コード変換と外字コード変換は、自動的に行われます。  現在の端末側の漢字コード設定と、ホスト側の漢字コード設定が一致して  いなければ正しく動作しません。  なお、DEC漢字コードの場合は、GR(G3/G2)設定と日本語シフト  コード送信設定も関係します。 ◆ホスト側の端末のマージン設定には、十分注意してください。  VMSでは、  $SET TERM /NOWRAP  $SET TERM /WIDTH=511  などの指定が絶対必要です。また、RS232C接続のときは、  $SET TERM /TTSYNC も必要です。  $SET TERM /HOSTSYNC はアップロード時  あった方が良いです。  unixでは、  stty ixon ixoff −ixany imaxbell tabs  などと必要に応じて指定してください。  telnetの場合は、必要としない設定もあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ Mumpsファイル送受信 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ◆ <control/f.9>によるファイル送信の注意点[重要] ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ DSM のプロンプトが表示されている状態で しかも U 0:WIDTH=0 の設定が有効となっている場合 <control/f.9>によるファイル送信を実行すると 80カラム目もしくは 以上に漢字が存在するとデータが落ちる現象がおきます 必ず U 0:WIDTH=511 のように設定して実行してください これによって問題が回避されます この問題は vcom のバグではなく DSM の問題です >ZR <リターンキー> >U 0:WIDTH=511<リターンキー> <control/f.9>押下 -> *印が表示される {ファイルの内容が送信されます 終了すると*印が消える >ZP <リターンキー>で確認してください >ZS program<リターンキー> 必要なら適切なルーチン名でセイブします ラベルとコマンド列の間は <TAB> です(また $SET TERM /TABが必要) DSM においては U 0:KDIR<リターンキー> が必要です [注意](半角カタカナについては確認が必要)!!! [補助設定-A]で[送信ファイル名]/[送信Fモード]/[受信openモード]の設定と [補助設定-C]で[binaryファイル送信]を[control/zで終了]に設定 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ◆ <control/f.5>によるファイル受信の注意点[情報のみ] ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ DSM のプロンプトが表示されている状態で >ZL program<リターンキー> >U 0:WIDTH=0<リターンキー> の設定が必要 >ZP 注意<リターンキー>は押さない <control/f.5>押下 -> *印が表示される <リターンキー> 終了したら再度<control/f.5>押下 -> *印が消える ※受信ファイルの先頭に空の行が作成されますが不要なら メモ帳などで修正除去してください [補助設定-A]で[受信ファイル名]/[受信Fモード]/[受信openモード]の設定と [受信F透過]を[コントロールコード除去/変換]に設定しておいてください ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※     |戻る