カシオの電波ソーラーな 多軸クロノグラフ、OCEANUS OCW-500TDJ-1AJFです。
単なる腕時計として使っていた CASIO BIZX PCX(HBX-100)の電池が 切れかかってきた(ときどきBATTインジケータが点灯する)のが発端でした。
電池交換には特殊な治具が要ると取説にあるので、電池交換は自分でできないし 防水検査のためメーカー送りになるだろうから 時計屋へ出してすぐには返ってこないだろうな、と判断して、 新しいのを買おうという気を起こしたのです。 赤外線インタフェースの問題からPCXの母艦ソフトが最近のWindowsで使えないことも ありまして、PCXの電子手帳機能はもうすっかり使わなくなって久しかったという状況も 手伝っています。
何にするか考えたのですが、EPSON ChronoBitはもう売ってないし、 Palmの腕時計版であるFossil WristPDAは 日常生活防水すらないらしいので時計としては論外。 おもちゃという意味では温度計・気圧計・方位計つきのPROTREKとかにも随分惹かれました。 G-Shockの眷属はあまりに流行りすぎたのであまり手を出したくありません。
一方で、世間的にはもうデジタル時計が馬鹿にされる年齢らしく、 まあ控え目な表現としては「デジタル好きなんだねえ」と珍しがられるようになりました。 まあそうは言っても装飾時計は性に合わなくて やっぱりおもちゃというかメカっぽいのが欲しいので、 結論としては電波ソーラーなクロノグラフにでもしてみることにしたわけです。
このとき、針時計についての国内大手メーカに対する評判 (セイコー=シチズン>>>カシオ、だそうな)を知らなかったので、 ラインナップのわかりやすいカシオのカタログから選んでいます。
そして、少し外装に金をかけてみようか、という浅薄な考えから、 同機能モデルがいくつかある中でも値段の高い方を選んだわけです。
まあ、有り体に言ってハズレを引いたといいますか。
表面処理を頑張ったとカタログには書いてあるので思いもよらなかったのですが、 使い始めて1日でバンドのバックル部分が傷だらけになってしまいました。
通勤鞄にソフトアタッシュを使っているのですが、 そのショルダーストラップの金具にちょうど当たる位置に腕時計があって、 擦れた結果こうなったというわけです。
チタンがとても軟らかい金属だということをこのとき初めて知ったのですが、 それにしても高い方を選んだのにすぐ傷だらけになるというのも納得いきません。
買ってすぐの頃は嬉しさからよく眺めるので気付いたのですが、 秒針・分針の指すところが文字盤の目盛とずれていることがあります。 時刻合わせ機能を使って調整しても、 しばらくするとさっきの調整とは反対側にずれています。
一体どうなっているのかとじっくり眺めて秒針の一周を追っているうちに、 角度によってずれかたが違うことに気付きました。 1〜2・7〜8時は目盛とよく合っていて、4〜5・10〜11時でひどくずれています。 どうやら、文字盤とムーブメントの間で中心がずれているようです。
特に、1周12分割の目盛を秒針がまたぎ越してしまうというのがどうにも格好悪いので、 メーカーの修理窓口へ持ち込んでみました。
結果、「本体交換」されて戻ってきました。 調整されたわけではないので秒針一周分じっくり眺めてみると、 前ほどひどくはないものの、やっぱり中心が少しずれているようです。
口惜しいので時計屋の店頭で他のメーカーのものをいろいろ眺めてみても、 針が目盛と合わないものなんて見当たりません。 機械式時計を作っていないということがこういう面に現れてくるとは 思いもよりませんでした。 計算機屋に時計屋の矜恃を求めてはいけなかったってことでしょうか。
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last update: $Date: 2005/08/14 06:14:42 $