1997/01/09 谷村有美 神奈川県民ホール・大ホール
YUMI TANIMURA CONCERT TOUR 1996〜1997 LIVE LIVE LIVE 〜しあわせのかたち〜
1階5列41番
三浦敏孝, 早稲田大学
miura@muraoka.info.waseda.ac.jp

●開演前

大学から東京を経由して京浜東北線で1時間ほど揺られて6時ちょう
どくらいに関内に到着。普段の居場所からの経路が1時間半もかかっ
ている。これってひょっとして遠征の範疇に入るのではなかろうか。

関内駅から人の流れに乗って神奈川県民ホールへ。終演後の待ち合
わせ場所として私が言い出した噴水が実は本当にあったかどうかう
ろ覚えだったのだが、どうやら噴水らしきものがあるのを見つけて
一安心し、ホール内へ。

カメラチェックを済ませてホールに入ると、幕はなくてステージセッ
トが見える。相模大野でもそうだったかどうかはあまり覚えていな
かったので、「ふーん、見えるんだー」とばかり観察する。

ステージ上方には、アメリカの開拓地の木造建築の酒場を思わせる、
木目模様の梁がぶら下がっており、グランドピアノとハモンドオル
ガンを囲む山台の向こう、ステージ奥には同様に木目模様の枠に漆
喰塗りか何かの壁か柱を思わせるグレーの目の細かいネットで四角
柱をなす、スポットライトをてっぺんに乗せる足場。

座席に荷物を置き、アンケートを「今日の感想」以外全部記入。そ
して改めてぐるっと見回しても、知り合いが全然見当たらない。ML
で「かなけんへ行く」と宣言した人たちの座席番号を今日は控えて
なかったので、席番を頼りに襲いに行くことができず、おとなしく
自分の席に座って開演を待つ。

●座席

5列目である。近い。感覚的に、ステージ上の人がちゃんと等身大
の人間に見える。嬉しい。

ただ、困ったことに、私の前の列、左斜め前に背の高い兄ちゃんが
居る。ちょうどその向こうにピアノ、そして谷村のステージ中央の
立ち位置。右に左に頭を振らないと谷村が見えない時間が多くを占
めそうで、ちょっと先が思いやられる。

●開演 - 18:45くらい

スピーカーからの音が大きなものになり、内容がBGMではなくなる。
酒場にいる二人の男性の会話になっているらしいのだが、声の低い
方の人の音程が低すぎる上に高周波成分がつぶれてしまっていて全
然聞き取れない。

ステージ上方から客席へ、車のプロジェクター型ヘッドライトのよ
うに眩しい鋭い光を投げるライトが照らして客の目を眩惑させて
(しかし私の席ぐらい前になると光が頭越しに通り越して行ってし
まうような感じでさほど眩惑されなかった)から客電が落ちる。

暗い中でカズがハモンドオルガンの脇のキーボード(音は電子ピア
ノのかなり硬い感じのする音だ)につき、スポットを浴びて演奏開
始。今ツアーのコンサートを一本でも見て予備知識を持っていない
と何の曲のオープニングだか全く想像もつかない(だってテンポま
で違うんだもんねぇ)、いかにもジャズっぽいオープニング。2回目
でも全然飽きない。よくできている。

16小節くらいずつごとに、ドラム、ベース、ギター、キーボード、
サックスと参加してゆき、一段落したらテンポが変わって(つまり、
実は結構無理矢理つないであるんだな)1曲目の前奏に入ると暗い中
を袖から谷村が登場。8小節くらい進んでステージ全体が明るくな
る。「お待たせー!」

1. はじめの一歩

谷村は髪をアップにまとめ(しかし、額は全開ではない)、チョコレー
ト色のエナメルの腰までのコートに、細身で黒い、やや光沢のある
ジャージのような生地のロングパンツ。マイクを持つ左手の手首に
は青いビー玉のようなのがつながったブレスレット、中指には結構
大玉の無色の石のついた指輪。

ステージ用の厚い化粧に強烈なライトで顔のしわなんて全然見えな
い上に、1曲目ではあまり目を細くせず、丸い黒目を見せてくれる
ものだから、これが30過ぎのお姉さんかと目を疑う可愛らしい(不
覚 ^^;)顔。

5列目のスピーカ正面というのは耳に負担だけど結構おいしい位置
で、ステージ上でこっち側に谷村が寄ってくると目線がちょうど自
分のいる辺りへめがけて投げられる。おかげで目が合ったような錯
覚を頻々と味わわせてくれた。嬉し。(*^-^*)

泣きぼくろもこの距離だと裸眼視力両目2.0をもってすれば楽々見
つけられた。すごく久しぶりの生泣きぼくろ。(^_^)

声はちゃんと出てる方だと言える。しかも、相模大野や横浜アリー
ナでちょっと嫌な感じだったとがった声じゃなくて、クリスタルボ
イスに近い、澄んだ柔らかな声である。しかし、勿体ないことに割
れてる。これでPAさえもっとちゃんとしてればねぇ。

ただ、困ったのは、ときどき音程を外すのだ。テンポもどうしたも
のか結構派手にふらついている感じ。のっけから見せてくれる表情
の推移や客に愛想を振りまく仕草からはどうやら体調が良さそうで
落ち着き払って余裕のあるような感じが伺えたのだが、もしかして
もしかしたらやっぱり熱でもあるのかしらん。一昨日新潟だったし
なぁ。

2. 優しいのにも程がある

声がとがり始めた。といっても、詩の世界に合わせてわざと地声っ
ぽくしてるのかもしれないけれど。

歌詞間違いも散見。あまり気にはならないけれど。

「(大切に)思ってくれてるのは……」の部分で伴奏がほとんどベー
スだけになるアレンジはあれっと思わせる面白い趣向だとは思うけ
ど、ちょっと違和感を伴う。音量のバランスを欠いている感じ。

3. 最後のKISS

曲のイントロ、「あ、来た来た、そういえばこれだっけ」とばかり
体を揺すりつつ顔を上へ向けてしまったので、コートを脱ぐところ
はわからなかったけど、黒いシルクのような光沢の薄手のノースリー
ブになっている。薄手とわかるのは、その下に白地に花柄っぽいプ
リントのノースリーブが透けて見えるから。

4. 空からの贈り物

拍手がどうも合わないんだよね。ややポップ目のアレンジではある
けどリズムはしっかりボサノバなわけで、手拍子の似合う曲じゃな
いのだ。

高音部が気持ちよいのだけれど、今日はやや苦労して声を絞り出し
ている感じがする。

5. 恋に落ちた(弾き語り)

演奏を始める前にステージが完全に暗転して谷村がピアノへ移動し、
一呼吸置くまでがえらく長いものだから、これからMCに入るのかと
勘違いした客が「あけましておめでとう」「あ はっぴーにゅーい
やー」などと掛け声を入れる(6列目辺りだ)。今回は構成が悪くて
こういうのを呼び込んでしまったので、暗黒面へ引き込まれてしまっ
た客をやや哀れむ。

そういう客の掛け声と座るタイミングがつかめないまま歌い始めて
しまってからごそごそと響き渡る着席音で興を削がれてしまったた
め、せっかくきれいな声が出ているのに脊髄ショックを味わえない
のが非常に残念。歌自体の出来はわりといいだけに、勿体ない。

ベースが高い音を出すとやたら耳につくのも10円安。音量のバラン
スがあまりよくないのが相模大野からそのままのような感じ。

曲が終わって暗転し、ローディーがギターを持ってくるのだが、肩
にかけず下がらせる。あれれ、これから何が始まるのかしらん。

(MC)

谷村にスポットが当たって、挨拶……の前に、客いじりを始める。

遅れて入ってきて席を探している人を見つけて声をかける。席にた
どり着くまで時間がかかるものだから、その客にスポットを当てて
ドラムロールを入れたりする。

それから、遅れて入ってきた客がオープニングを見損ねたことをネ
タにして、「Live Live Liveってぐらいだから、ラ……ラクダが出
てきたのよ。象まで出てきたんだから。」その辺で谷村が話を切り
上げようとしたところへ、さっき「あ はっぴーにゅーいやー」と
やらかしてくれた女性が「キリンも出たよ。」あー、始まってしまっ
た、と思っていたら、案の定、1階中央やや奥から「ライオンも。」

がちゃがちゃ入ってくる掛け声を「アットホームな感じで、ね」な
どといなしてからバンドメンバー紹介。客の拍手に答えてカズが左
腕を振り回すのを受けて、メンバー毎にごきげんなときのポーズが
あって、という話はきっとアドリブだね。藤稜さんは「今日も靴紐
が新品ですねー」と紹介されて靴を脱いで後ろへほうる。

新曲がない代わりにおみやげを持ってきた、といってギター登場。
先ほど暗い中でギターを持って来かけたローディーがギターを恭し
く持って出てきて谷村へ。

谷村がネタをど忘れしているのか体調不良なのかあまり言葉が達者
に出てこないのを受けて、客からのネタばらし的な掛け声、という
よりはほとんど野次なんだが、これが結構激しく、挙げ句に「前に
聞いたからやらなくていい」という意味の声まで入り、「ああ、初
めてじゃないのね」と、結局ここでやったデモは「禁じられた遊び」
の1フレーズのみ。

MCの時間のほとんどが客の野次で費やされた気がする。もうこの時
点で客のマナーについてはあきらめた。客のマナーにもあきれるけ
れど、パンドラの箱を開けたのは谷村自身(そしてこんな構成にし
た舞台監督だ!)なんだよね。おかげで冷静にメモが取れるというも
のだ。(-_-#

6. 一番大好きだった(ギター弾き語り)

アコギ2本でコードを弾くのって結構にぎやかな感じに仕上がるも
ので、悪くないものだから、「パパン、パパン」というお約束の手
拍子に思い至るまでに結構時間を要した。

終わると暗転してバンドメンバーのほとんどが引っ込む。カズがピ
アノにつくまでにまた時間がかかるものだから、会場から声が入っ
てしまう。

この暗転の隙に黒いノースリーブを脱いで白地にプリントというよ
りは染め抜きのような感じの、カラフルな二重丸の並んだノースリー
ブになる。

7. 一緒に暮らそう

カズのJazzyなかっこいい前奏に聞き惚れながら見ていると、歌い
出しのところで谷村が座っている椅子を後ろへ傾けすぎて椅子ごと
こける。

しかし、椅子の倒れた先がハモンドオルガン脇の返しのスピーカの
上だったため谷村は無事だったようで、何とか滞りなく歌い始め、
歌いながら倒れた椅子を立てて、自分は立ったまま歌う。

歌の出来は、よかった。今日の曲の中で1番目か2番目にいい出来の
曲だった気がする。最後の、カズのピアノと谷村のスキャットとの
掛け合いも相変わらず素晴らしいのだが、曲の間ときどき聞かれた
ピアノの不協和音は、わざと(アレンジのうち)なのだろうか?

(MC)

またまた客の野次がMCの邪魔をする。一言話し始めるごとにちゃちゃ
が入るので話題を変え、というのを2〜3回繰り返した挙げ句、さほ
ど怖い声ではないが「うるさいわね、コンサートなんだから少し静
かにできないの?」と叱りつける。一呼吸置いて冷静な口調に戻り、
逆恨み除けとおぼしきエクスキューズを入れる。

そのまま曲に入ってしまえば野次がやんだまま進行できたと思うの
だが、ピアノリサーチ表を読みに行く。スタインウェイ D274、ハ
ンブルク製、入って6年目の、かなけんで一番新しいピアノ。手を
慣らすような感じでぽろぽろと弾くのだが、このピアノの音、ちょっ
と固いね。

8. 朝は朝 嘘は嘘(弾き語り)

歌い出しから数小節目でつまづくが、そのまま、時折ミスタッチの
ような不協和音と歌詞を思い出しながら歌っているような印象を与
える間を置きながら最後まで歌いきる。

歌声自体はいいので、全体として悪くない、今日の曲の中では「一
緒に暮らそう」に次ぐ出来と言えるかも。

9. それでもあなたを愛してる(弾き語り)

ピアノとハモンドオルガンを囲んでバンドを乗せている山台の階段
部分から真上へ照らす光のカーテンに騙されたせいか、聞き惚れる。

10. Instrumental part I

前の曲の終わりの呼吸から続くような感じで、第2主題から始まる、
かっこいいインスト。

前半は第2主題、第1主題ともはっきりしたピアノが中心になる、ど
ちらかというとCDに近いシンプル目のアレンジ。

一呼吸置いてからの後半は各楽器のソロを主体にした、よりヘヴィ
な、しかも相当変奏のかかったアレンジ。よく注意して聞くと第1・
第2主題の変奏であることがわかる。ドラムソロまでしっかり第1主
題になっているのに驚く。よくできている。

相模大野からまた少しリファインされたという意見も聞かれるが、
私はあまり違いがよく分からなかった。しかし、確かに相模大野で
はわからなかった主題の存在感がよりはっきりしてきて、全体に整
理された、素人目にも面白みを感じる余裕を与えてくれるものに仕
上がっている。

今後、「Not for sale」のごとくいろんなアレンジの可能な、朽ち
ずに新鮮さを保ち続けられそうという意味で息の長い曲になりそう
な予感がする。文句なく今日のベストの曲。

最後にバンドだけの演奏になって谷村が袖へ引っ込み、髪を下ろし、
衣装を換え、マイクスタンドを持って出てくる。白いジャージのよ
うな生地の、確か長袖に、光沢のある緑色のロングパンツ。

11. Oh, my god!!

ドラムがやたら強く出てくるアレンジ。こういうのもありなんだろ
うし面白いんだけど、聞いててちょっと疲れる。その昔、田中とお
るさんのドラムを強調したバージョンの「Blueじゃいられない」は
聞いててこれほど疲れなかったよなあ。

12. 好きこそ物の上手なれ

ドラムの強調以外はCDに近い、普通のアレンジなのだが、コーナー
もなくあっさり済ませてくれるおかげで、気持ちよく聞き切れる。
アレンジのおかげでお約束が入る余地がないのもあっさりしていて
よい。

13. しあわせのかたち

白いのを脱ぐと、シルクのような光沢のある生地で、緑地に補色に
近い関係の色の二重丸の並んだ柄のプリントのシャツ。

これもややヘヴィな以外はCDに近いアレンジなのだが、やはりあっ
さり終わらせてくれるのでアップテンポのリズムに乗せて体を揺す
りながら気持ちよく聞き切れる。

妙なコーナーもなくなっている。よし。

終わって暗転した隙にパンツと同じ緑色のジャケットを羽織る。

14. 愛する勇気

歌う前に「もしよかったら歌ってください」と言うが、結局客が歌
うのは最後の「ラララ」のところだけ。いや、それが不満なわけで
はないよ。結構絞り出し気味ではあるものの澄んだきれいな声が聞
けてるのだから。

で、合唱も終わると、握った手を胸に当て、「みんなの声届いたよ。」

15. 信じるものに救われる

歌いながらときどきジャケットの下へ手を入れ、腹に手を当ててい
るように見える。やっぱり体調不良?

16. 午前0時のオアシス

アレンジも普通でさらっと流れてくれるのが、合唱の後のリハビリ
としては気持ちよい。

終わるとバンドメンバーが前へ出て来る。山下さんにマイクを渡す
と「ほんま、むっちゃよかったわ。かなけん最高! 途中泣きそうに
なったもん。」

手をつないで一礼し、袖へ。そして暗転。

(幕間)

MCの間の客のマナーの悪さ以外は、前半後半とも一気に流れてゆく
感じで、終わって心地よいものだから、予定調和だということは百
も承知なのに自然に拍手ができる。とはいえ、とりあえず座って休
憩を取る。

(以下、アンコール)

谷村登場。プリントのTシャツに、爬虫類の皮のような風合いの生
地にモノトーンの柄のロングパンツ。金色の鎖状の金属のベルトも
していたような気がするけど、それはもっと前だったっけ。

(MC)

言いたいことがいっぱいあって、うまく言えない。

告知。そば屋の出前ではないが、今年はレコードを出す。レコーディ
ングはやっていて、シングルも1曲(おいおい1曲かい)上がっている。
ラジオも「やりたいね。」

途中から泣きそうになり、顔をゆがめながら話す。ひねQさんや黒
川さんは涙が流れるのが見えたというけど、私には泣くのをこらえ
ながら話しているようにしか見えなかった。

ここでも会場から掛け声が飛ぶが、本編5曲目の後のMCの時よりは
まあまし。

E1. あなたに出逢えて(弾き語り)

どうも後半からここまで、早く終わらせたいような意図が感じ取れ
る。いや、歌や演奏が雑なわけではないのだけれど、もったいをつ
けるのをやめてさらっととおりすぎるような感じ。やっぱり体調悪
かったのかしら。客のマナーの悪さにとっとと終わらせようという
のとはちょっと違う感じがしたがどうだろう。

最後にマイクを置き生声で「どうもありがとうございました。また
ね!」

ひとしきり(これもあっさり)愛想を振りまいて、退場。

以上、17曲

●終演 - 20:50ぐらいか

谷村が引っ込んで10秒もしないうちに、左斜め前の兄ちゃんが三本
締めの音頭を取ろうと「いくよー!」うわー、俺の目の前でやるの
はやめてくれー。しかしこの兄ちゃん体格がいいので怖くて「やめ
ろ」とは言えず。この兄ちゃんもいつも三本締めを仕切っている常
連ではないらしく、大胆にもその「いくよー!」にかぶせて後ろの
方から音頭を取る声がして、やや乱れた三本締め。私はわざとらし
く無視して荷物をまとめにかかる。

アンケートに「出来は良かったけど客のマナーが悪いね」と書いて
出し、外へ。

そう、全体として歌や演奏の出来はよかったのだ。悪かったのは客
のマナーだけ。相模大野ほどではないけれど、「当たり」の範疇に
入る。その意味で、戸田・八王子・横浜アリーナとハズレばかり引
いている松永さんがかわいそうになる。

客のマナーの悪さは、年々エスカレートしているけれど、傾向とし
ては昨日今日に始まったことじゃないのだから、自分で隙を作り自
分でパンドラの箱を開けてる谷村なり舞台監督なりにも非はあると
思うのだ。敵を知ってるくせに対策を取らないのはいけない。

例えば、「恋に落ちた」の直前や「朝は朝 嘘は嘘」の直前や「一
緒に暮らそう」の直前などのように余計なところで客が声を出した
くなるところでは、明確に「これから曲が始まる」ということを示
すためにスポットライトの当て方を工夫すべきだろうし、あるいは、
去年の相模大野のごとく音をとぎれずに出し続ければずいぶんまし
になるだろう。

ピアノリサーチ表も、好き好んでネタばらしの野次を飛ばす客の前
にあっては一回限りのネタと割り切って翌年以降の使い回しをあき
らめるべきだろう。

MCの邪魔をする野次に対しても、開演前の注意で「進行の邪魔をす
るな」と言っておけばチケットの裏に記された契約条件に基づき迷
惑な客をつまみ出すことができるではないか。

昨年度のツアーに始まるコンサートの、聞かせる曲主体の流れに似
つかわしくない三本締めに関しても、三本締めが始まる前に追い出
しのアナウンスをかけてしまうことである程度くじくことができる
はずだ(逆に、追い出しのアナウンスぐらいでは静かな余韻は壊れ
ないはずだ)。

曲順自体に関しては、かなけんに至ってある程度構成の意図が読め
ないこともないような気がしてきた。もちろん、ここまで来ないと
意図が見えてこないというのはやっぱりどこかに問題があることを
示しているのだろうけれど。

●軽いオフミ

昨日MLに投げたメールには「出てすぐかまたは噴水のところで」と
書いたのでまずは出てすぐのところで待っていると、ひねQさんと
尾崎さんと遠田さんを見つけられた。しばらく待って噴水のところ
を見ると横で遠田さんが携帯電話に話しかけるのと同期して噴水の
脇で岸さんらしい見覚えのある人影が携帯電話を耳に当てる。見え
るところで互いに気づかないまま電話で話すという面白い状況。

その岸さん・黒川さんと合流。梅津さんほかの方々は見つけること
ができず、遠田さんがお連れを待たせているということで先に帰っ
て、都合5人で関内駅辺りへ移動。

関内駅の回りをぐるっと一周して、駅前のビルにある魚民へ。

ちゃんこを中心に、例のごとく適当に食べる。横浜アリーナの写真
ができているので見せたんだけど、手持ち撮影でスローシャッター
を多用したせいでまともに写っているものは少ない。

今日のライブについては、まず何よりも客のマナーの悪さがあって、
歌の出来は相模大野ほどではないがまあ良い評価を与えることでだ
いたい一致を見たように思う。

あとは、いにしえのライブの話、谷村にはまるきっかけの話、ラジ
オなどの公開スタジオへ出かける話など、かな。

ということで、皆様、次の武道館ファイナルでお会いしましょう。

以上

1997/01/09 29:00


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