1997/12/22 谷村有美 赤坂BLITZ
The X'Mas SHow Vol.2
1階立見 整理番号 483番
三浦敏孝, 早稲田大学
miura@muraoka.info.waseda.ac.jp

●前オフ

16:30に赤坂駅の3a出口付近で待ち合わせて、松永さん、田村さん、
永井さん、三浦の4人が集まった。

駅を出てとりあえずウルトラマンティガとダイナの像の前で記念撮
影し、コージーコーナー赤坂店でお茶。ケーキで今日のライブのた
めの熱量を摂取。

しばらくして、ひねQさんも合流。オフとしては寂しい5人だが、松
永-田村ラインで深い話をしているので側で聞いていて楽しめる。

- ダフ屋のチェックが厳しい。「余ってない? 何番? 前で見ない?」
  と詰め寄って聞いてくる。
- 谷村って一発屋ですらない0発屋だから10年持ったんだね。売り
  上げはWith IIがピークだったけど。
- 谷村って毎年クリスマスライブをやっているのに、どうしてクリ
  スマスソングをいっぱい書かないんだろう。書けないからかな。

などなど。

開場時刻前に店を出て移動。ウルトラマンティガとダイナの像の前
で卯野木さんが現れ、そのまま「使用前」の記念撮影。階段を上がっ
てBLITZの前で黒川さんと駒大の加藤さん+お連れの方1名を見つけ
る。顔見知りはこれだけのようだった。

さすがにBLITZくらい収容人員の多い自称ライブハウスで1階が立見
だと客を整理番号順に並べて入場させるのにも非常に時間がかかり、
「450番から500番まで」が呼ばれるまでとても長く感じる。

改札を経、カメラを預け、手荷物のアタッシュが大きすぎてコイン
ロッカーに入らないことを確認してからホール内へ。

●座席……もとい、立ち位置

以前BLITZへ来たときのライブで1階に座席が出ていたときは広く感
じたものだが、改めてみるとき奥にあるほど広くは感じない。しか
し、やっぱり大きい。

1階は後ろ半分くらいが階段1段分ずつ2段階に高くなっていて、私
が入場した時点で既に一番低い前半分に6割方、後ろの1段目と2段
目の手すりの部分にそれぞれ2層くらい人が入っていた。

もたれる場所も残っていなくて、かといって一番低い部分の後ろに
つくと人込みの中で身の施しように困りそうだったので、ステージ
までの距離と見やすさのトレードオフを考えながら場所を選び、結
局、後ろの1段目の右端、手すりにもたれているやや背の高い二人
組の男性の後ろに陣取る。

後ろの1段目にはPAの調整卓があるため音質がある程度期待できる
のと、前の二人が背が高いとはいっても二人の肩越しにステージ中
央のピアノがちゃんと見えるのと、ホール右端に通路を作るための
柵が、体重をかけてもたれることはできなくてもコートをかけるの
には使えそうだったためである。

場内にはクリスマスキャロルが流れている。

ステージには幕もなくセットが見えていて、バンドはいつもの構成
であるらしいことが見て取れる。別に臨時増設コーラスがつくわけ
でもなさそうだ(懲りたのか?)。照明にバリライトが一つもなかっ
たのが意外。

サンタ帽子をかぶっている人は会場全体で見ても数えるほどしかい
なくて、結局客電が落ちるまで自分の帽子をかぶる勇気が出なかっ
た。(^^;

●開演 - 19:07

0. プロローグ

アルバム「White Songs」のプロローグが流れるとともにバンドメ
ンバーが登場。

おーっ、オーソドックスに来たね。ふむふむ。プロローグからだと
いきなりX'mas Smileに繋がるとしか思えないけど、そうくるのか
しら、とオーソドックスに期待させておいて、

1. どうでもいいの

ガクッ。(^^;

やってくれるね。そう落としてくれるか。面白い、面白い。しかも
「どうでもいいの」がきたよ。X'mas Showってどうでもいいのか、
谷村。(^^;

左脇に固まっている、MLの顔見知りとは違う濃そうな集団がこれで
げらげら笑っている。なんかなあ。横でそういう受け方をされると
こっちの興が冷めるぞ。

しかし、谷村の声はよく出ていて、表情も明るく、音響も期待して
いたよりよく、満足して聞ききれる。この曲、ライブでは聞いた記
憶のない曲だしね。クリスマスプレゼントに驚きをくれたよ。楽し
い楽しい。(^-^)

しかし、さすがにツアーの通常メニューにない曲だけあって、歌詞
を間違えたり飛ばしたりがあり、ステージ中央で足元のカンペを見
ながら歌っている。

そうそう、谷村の衣装は、ビロードのような生地の、黄色地に黒い
マーブルの入ったパンツスーツ上下。黒い模様は豹柄ってほどには
はっきりしてはいない。髪はアップにまとめている。顔が丸い。

2. X'mas Smile

三段落ちかね。(^^; まあいい。面白い、面白い。いいぞ、いいぞ。

やっぱり歌詞間違いがあって、だったら素直に譜面立てて見ながら
歌ってもいいと思うんだよな。ま、谷村は楽しそうだし。

「愛は元気です。」の延長上にある、西脇全盛期らしいノリの中で、
1992年12月15日にはじめて足を運んだ武道館でのクリスマスコンサー
トを思い出す。ツアーの通常メニューのメドレーもそうだけど、昔
を思い出させてくれるのが今年の谷村のコンサートなんだな。

どうでもいいけど、横の集団が、曲が始まるたびにげらげら笑うの
が、何で可笑しいのか分からないから気味が悪い。

歌っている間にだんだんテンポが上がってゆく。間奏でバンドが戻
そうとしているように感じられるから、テンポを速めているのは谷
村のボーカルか。これってどういうときに起こる傾向だっけ。

3. 最後のKISS

前の2曲でかなり騙されているためか、サンタ帽子のせいか、既に
コンサートに没入する態勢に入っていて、気持ちよく腕振りに入れ
る。

つくばの山下さんが入ってきた。思わず手を振る。

4. パレード・パレード

ふむ、そうくるか。

ツアーの通常メニューにもある曲だが、やっぱり1992年のクリスマ
スコンサートを思い出す。まだ谷村MLがなかったころだ。ツアーの
シーズンになるとfj.rec.musicが谷村の話題であふれ返っていて、
しかしその割にあまり辛い評価が目立ったわけでもなく、谷村に傾
倒し始めた時期だ。懐かしい。

途中、藤稜さんと中村さんが示し合わせて交互に立ったりしゃがん
だりの遊びをやる。

(挨拶)

ハイだ。しかも、言葉がうまく継げていない。「6:50頃に切れまし
た。」

これまでにやったことのない曲が今日は目白押しだという。そうい
うことか。あの「どうでもいいの」で受けたインパクトの正体は。
それが、クリスマスソングのストックのない谷村なりの、今年のク
リスマスプレゼントなわけだね。

5. 猫になりたい

どかーん。そうくるのか。ふーん。落としてくれるね。面白い。

過去にやったことのない曲でもあり、やっぱり歌詞間違いがあって、
足元のカンペを見ながら歌っている。しかし、もはや気にならなく
なっている。

先のMCでやったことのない曲をたくさんやるという話を受け、クリ
スマス特別メニューということでこちらは納得できるのだから、譜
面を立てるなりプロンプターを使うなりして品質保持を優先して欲
しい。惜しいんだよな、そういうところで10円安になるのが。

高音を楽しむ曲。気持ちいい。

6. 退屈な午後

Docile特集の部か。

これもまた昔を思い出すんだけど、よく考えたらこの曲の記憶は
「一緒に暮らそう」かなんかとごっちゃになっているらしい。調べ
てみると、この曲をコンサートで聴いたのは後にも先にも1993年の
「ルシード・ビートポップバレンタイン」だけだ。

7. ありふれた朝

そうくるのか。ほう。面白い。

やったことのない曲といわれてももはやどんな曲をやったことがな
いかってすぐに浮かばないから、1曲1曲驚きをもって迎える。今日
のコンサートはこの驚きの要素で例になくいいコンサートという評
価が私の中に残ることだろう。

「まだ起こさないように」の後に入る「テケテケテケ……」という
音はギターだったんだね。

高音を味わいつつ和む曲だ。うれし。(^-^)

8. 消せない想い

どーん。そうきますか。はいはい。

これまた昔を思い出す。これも1992年の武道館で聞いて以来なわけ
だ。

コンサートでやったことのない曲と回顧させられる曲の連続攻撃で
どんどん壊れてゆく自分がいるような気がする。コンサートが終わ
るとすっかり騙され切っていることだろう。

音響の良さと相俟って、この辺の、高音を使ってぐいぐい迫ってく
る曲の連続で、気持ちのよい声と音の奔流に身を任せる気持ちよい
時間が過ごせている。

いい。

(MC)

曲紹介などしてみましょうか、といって、「解せない想いじゃなく
て消せない想い」以外はDocileの曲で、ツアー開始に間に合わなかっ
たためコンサートで日の目を見ることがなかったので今回フィーチャー
してみたことを述べる。

クリスマスコンサートということで練習してきました、バンドの皆
さんは(笑)。その間私はどうしていたかというと、ポケモン見て倒
れてました(笑)。冗談です(笑)。でも何とかしてビデオを手に入れ
ようとしていて、ドラムの山下さんは見たらしいんだな(笑)。

そのほか、長々と続くMC。そして、いちいち受ける客。そうか、騙
され切っているのは俺だけじゃないんだな。これでいいのだ。

谷村がぶち切れているとちょっと心配になるが、気負いがなく肩の
力が抜けているのはいいことだ。

ピアノの前に座って、やっぱりクリスマスということで、クリスマ
ス向けの曲をやる、と言う意味のことを言う。

9. サンタを迎えにいく夜 (ピアノ弾き語り)

染み入る。いい。

この曲はよく考えると毎年やっているんだけど、思い出すのはやっ
ぱり1992年のクリスマスコンサートの1曲目の感激なんだよな。

10. 逢いたくて (ピアノ弾き語り)

「一人きりで」まで歌って、「あれ、間違えちゃった」だっけか、
「ひとり」のところで濁った地声になっちゃって、あれあれ、大丈
夫か、と思った矢先に「きりで」がつっかえて中断し、最初から歌
い直す。「明日は違う曲やろうかしら」(笑)

ピアノ一本の伴奏で、オリジナルバージョンだという。たしかに、
バンドがつくときのアレンジとは違った雰囲気で、ピアノの高音が
賑やかに鳴っていて、会いたいという欲求がやや激しく前面に押し
出されているように感じる。ふむふむ、これが写真集「Obligada」
のアマゾネス劇場でやったバージョンなわけだな。

サビの前までは押さえめにしてじわじわと攻めて聞き手の感覚を研
ぎ澄まさせておいて、サビをフォルテシモでぐいぐい迫ってくる。
じわじわじわ、ぐいぐいぐい、どかーん。ぞわーっ(鳥肌の立つ音)。

幸せな時間。

「恋に落ちた」がいきなりストレートのノックアウトパンチを食ら
わせてくる曲だとすれば、この曲はボディブローを重ねてコーナー
に追い詰めてラッシュを浴びせてくる曲。いきなりどかーんという
衝撃はないけれど、しまいには完全に取り込まれてしまっている。
ずるい構成だ。

もはや、私の中では「恋に落ちた」に完全に取って代わる位置を占
める曲。

「せめてものI LOVE YOU」もそうだったが、プロトタイプのピアノ
一本のバージョンが素晴らしく感動的だというのは、CDで聞けるバー
ジョンはつくづく損をしているよなあ。「せめてものI LOVE YOU」
と「逢いたくて」をともにピアノ一本のアレンジでカップリングし
てシングルを出せばそれこそシングルヒットが狙えるんじゃないの
か。

曲の最後でバンドメンバーが配置につく。まさか最後にバンドが入
るのかと心配するが、単に次の曲にすんなり入るための準備であっ
た。谷村はこの曲が終わると前へ来てマイクスタンドに取りつく。

11. HALF MOON

これも脊髄で聞く類の曲なんだが、前の2曲のあとではクールダウ
ンする曲という位置づけに甘んじてしまう。贅沢というか、勿体な
いというか、ま、もともと、サビに至ってもぐいぐい押してこない
というか、飛び降りてしまわないというか、禁欲的にぎりぎりで止
めるところが気に入っていた曲なわけで、そういう位置になるのも
むべなるかなと言えば言えなくもない。

続いて、なんだか分からないが聞き覚えのないアップテンポの前奏
が始まる。わけの分からないうちに、谷村が歌い出すんだけど、客
を煽って細かく歌わせながら……あ! これはツアーの通常メニュー
でメンバー紹介のときにカズが歌ってたやつだ! これ、絶対にどこ
かで聞いた覚えのある洋楽のカバーだと思うんだけど、誰か知りま
せんか。

そして、その先が何に繋がるのか、はたまたこのまま1曲として歌
い切っちゃうのかと思いきや、

12. 二人はいきなり

おお! それが来ますか。面白い、面白い。

一貫した思想があるわけじゃないんだろうけど、しばらくは浸って
聞く曲の部だったところへまたこの驚きがくるから、新鮮。

まったく聞いたことがないような気はするんだけど、どこか懐かし
さを感じるのは、実は1992年の武道館で聞いていたせいかもしれな
い。

13. 走れ! パンプス

今度はこれですか。面白い。しかも、ああ、懐かしい。

散々聞いた曲なんだけど、曲名が思い出せなくてしばらく悩みなが
ら聞く。楽しい悩みだ。

よく目にする辛い評価で散々けなされた曲で、私もすっかり飽きて
いた曲であったような気がするのに、今改めて聞いて、今日のコン
サートのメニューの中にあっては新鮮に感じるのはなぜだろう。

そう、サビで頭上拍手がお約束だったねえ、と、懐かしみながら、
自分ではやらずに眺めているだけ。そしてそれで満足している。

14. 二人旅

「音楽の世界旅行に出かけましょう」って台詞は、背中がかゆくなっ
て現実に引き戻してくれる気がする。いらないんじゃないの、この
台詞。(^^;

間奏で、岩見さんがジングルベルを、中村さんが「もろびとこぞり
て」をアレンジしたソロを入れる。そういえばクリスマスコンサー
トでしたね。(^^;

アルバム「daybreak」の中では気に入っている曲の一つなのに、今
日のコンサートのメニューの中では色あせてしまうのは、ああ、ク
リスマスだからだよ。ほんまかいな。←壊れている (^^;

15. 信じるものに救われる

またまた歌詞間違いが。こういう、ある程度長くやっている曲で歌
詞間違いをやると目立つんだよね。やっぱり譜面立てるかプロンプ
ター用意した方がよかったんじゃないの。

ま、でも、そういう評価をしながら、それをまたメタレベルでほほ
えましく受け止めてしまっていたりするんだ。

16. 愛する勇気 (合唱付き)

曲の前に「やっぱり最後はこれだよね」かなんか言ったっけか。

最後の「ラララ」だけじゃなく、全編歌わせる気らしい。おいおい。
気がついたら大きな声で歌っている自分がいるよ。おいおい。楽し
いじゃないか。なんだかなあ。(^^;

曲の最後のインストの部分で軽くメンバー紹介。あっさりしている
ね。変わった趣向というか、何かそういうところまで新鮮に感じて
いる。

(幕間) - 20:32--20:42

腰に来ている。狭い中で伸びをしたりひねったりと抵抗しながら、
拍手を続ける。まったく自然に、惜しみなく拍手を続ける。本当の
アンコールみたいだ。:-)

ホールとしては小さいだけあってというか、ちゃんとデッドな音場
が作られているのか、会場全体で拍手がきれいに同期している。

再びバンドメンバー登場。谷村だけ衣装が変わっていて、白いニッ
トのワンピースになっている。昔「明日の私に会いたくて」とか歌っ
ていた時期のではなくて、セーターを袖を結んで肩にはおったよう
な形状のでっかい飾り襟がついていて、首の周りがやや広く開いて
いる。生地はニットの1枚布ではなく綿入れのように厚みがあり、
まだこの後早変わりが1回以上あるんじゃないかと思うくらい寸胴
でもこっとした感じがする。

ひとしきり喋った後、「ここで流れるように次の曲へ行くはずなん
だけど……何かうずうずしてきちゃった。といってバンドの皆さん
を見つめる(一人ずつ、ぐるっとひとまわり見回す)。慌てるスタッ
フの皆さん(笑)。谷村バンドに配属されたのが運の尽きということ
で、メンバー紹介をやりましょう、音楽で(歓声)。信じきって行っ
てもらいましょう、on guitar, 岩見和彦!」

どどどどっと演奏を始めかけたほかのメンバーを手で制止し、テケ
テケテケテケ……と、ベンチャーズの「パイプライン」を弾き始め
る岩見さん。いいぞ、いいぞ。

岩見さんだけで終わらず、渡辺さん、中村さん、カズ、藤稜さん、
山下さんの順に回る。

- 渡辺さん: オーソドックスなベースのアドリブ
- 中村さん: シンセのリズムボックスでジャングルビート、それに
  あわせて山下さんと渡辺さんとカズが渡辺さんのポジションに集
  まって並び、例のあやしげな踊りを踊る。手前では谷村と岩見さ
  んも踊っていたかしら。
- カズ: 前へ出てきてピアノで前衛的なジャズのアドリブ。途中、
  ジングルベルをアレンジした一節も混じる。
- 藤稜さん: 構えだけ見せて音を出さない時間がしばらく続き、客
  が鎮まってそろそろしびれを切らそうかという頃にかなりエッチ
  なアドリブ。すかさず客から「スケベオヤジー!」という突っ込
  みが入る。
- 山下さん: 激しいけど普通のドラムのアドリブ

ひととおり終わると谷村「コンサートのあとの反省会が恐いです
(笑)。」

E1. 今が好き

ほほう。これを持ってきましたか。面白い。

手元の記録ではこれは日比谷野音での「夏の御中元」以来というこ
とになっているが、嘘だろう? もう少し最近に聞いたような気がす
るんだけど、なかったっけ?

という具合に、いつだかははっきりしないんだが、とにかく懐かし
いんだな。

そして、再び高音を楽しむ。曲の最後でスキャットでギターに絡み
に行く辺り、谷村も気持ちいいんだろうな。

終わって、拍手に送られながらカズ以外のバンドメンバーが引っ込
む。カズはピアノへ。

E2. The Christmas Song

これ、これ、これです。やっぱり谷村のクリスマスはこれがないと。

いい。

そう、この、透き通った声が好きなんだよな。改めて惚れ直す。満
足だよ。

以上、18曲。

終わって、ひとしきり愛想を振りまいた後、生声で「メリークリス
マス!」

谷村が引っ込んだあとも少し暗いままだったのでまたアンコールを
求める拍手が起こる。客電が点かないままだったので「これは、ダ
ブルアンコールがあるか!?」と思わず期待するが、「本日の公演は
すべて終了しました」のアナウンスが入る。

すかさず三本締めが起こる。まあ、この内容ならやりたくなる人も
いるでしょう。好きにしなさい。俺は参加しないけどね。

●終演 - 21:07

心地よい疲労。ここしばらく谷村のコンサートで感じられないでい
た満足。終わってまったく物足りなさを感じない盛りだくさんなコ
ンサートだった。

「なんだ、やればできるんじゃないか」なんて言葉すら浮かんでく
る余地がない。ホールを出掛けに山下さんに言われるまで気付かな
かったくらいだ。

このメニューで通常のツアーを組めばよかったのに。よく考えたら
クリスマス関係って3曲しかなかったわけだし。なんてね。

凄く盛り沢山な内容。新鮮な驚きの連続。浸って聞ける澄んだ高音。
ちゃんとまとまっているバンドの演奏。歌詞間違いは多かったけど、
この品質とこの内容のおかげでまったく気にならなかった。

表へ出て、建物から出てくる顔見知りを待つ間、気温の低さがまっ
たく気にならないくらい、満足感を反芻するのに忙しい。もう満面
の笑みである。

だんだんに集まってくるMLのメンバーを数えてみたら約20人に登っ
ている。なんだ、皆さん、いらしたんじゃないですか。そして、明
日はもっと多いんでしょうね。

ひとしきり表でだべりながらたむろしている間に、建物から出てく
る人の流れがほぼなくなって、ここで固まっても通行の邪魔にはな
らないだろうと判断し、BLITZの建物を背景に、固まって「使用後」
の記念撮影。

続いて、階段を下りてウルトラマンティガとダイナの像の前で再び
記念撮影。

●後オフ

店が取ってあるわけではないので、小集団にばらけながらそれぞれ
に後オフへ。

私は松永さん・田村さんのいる集団に入って、前オフで話題に上っ
たアンナ・ミラーズを目指すが、行ってみるともうあと30分しか営
業しないということで、中華屋「悟空」へ戻ることになる。

松永さんはここで一人先に帰る。後ろ姿が寂しいのは、実は今日の
コンサートには松永さんは不満だったかららしい。が、ま、はいそ
うですかってなもんだね。悪いが私は満足してしまった。後でゆっ
くり語ってください。

結局、亀山さん、永井さん、成瀬さん、卯野木さん、山下さん、北
田さん、田村さん、三浦の8人。

そうか、Docile撲滅委員会なんてものが存在したっけね。

気がついたら11時頃までそこで過ごしていた。明日もあるし、この
辺で解散。

まだまだ余韻に浸りながら帰途につく。

私は明日は渋谷公会堂で山崎まさよしなんで、BLITZの谷村は今日
限り。でも十分に満足したから、明日は明日で心置きなく山崎に集
中できるというものだ。

以上

1997/12/22 29:52


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last update: $Date: 2007/11/24 06:49:32 $