1998/02/07 谷村有美 東京国際フォーラム ホールA
CONCERT TOUR 1997〜1998 [daybreak] FINAL
1階4列41番
三浦敏孝, 早稲田大学
miura@muraoka.info.waseda.ac.jp

●前オフ

地下鉄有楽町線有楽町駅で降りると、改札のすぐ目の前に東京国際
フォーラムへの入口がある。地下鉄のフロアのアイボリーの明るさ
と対照的な、ダークグレー基調でシックにまとめられた東京国際フォー
ラムのフロアとの区切りが異世界への門のように奇妙な雰囲気を醸
し出している。

中へ入るとガラスと白い鉄骨とダークグレーの石造風の部分とで全
体ができていることが分かる。全体をシックにまとめている内装の
統一ぶりは見事で、コンコース内の飲食店はおろかコンビニエンス
ストアまで同じ配色の内装で統一されているのには驚いた。よくテ
ナントを納得させたものである。

コンコース内に3軒ある食べ物屋のうち和食の店で昼食を取る。ちょっ
とご飯が少ないのがやや不満だが味はいい。

食べ終わって店を出てコンコースの続きを突っ切ってガラス天井の
木の葉形のホールへたどり着くと、16面のマルチスクリーンで長野
冬季オリンピックの開会式が中継されていて、これに見入って立ち
つくしている人たちがまばらな人だかりを作っていた。それを横目
に、集合場所である東京駅へ。JR東京駅丸の内南口にたどり着くま
でに地下道を結構歩いて、結局集合時間の12:40ほぼちょうどであっ
た。

そこでひととおり集まってから今度は地上の道路を歩いて国際フォー
ラムへ取って返す。外から見るとなんだか妙な具合の建物だ。

第二の集合場所であるガラス棟地下一階ロビーで電光掲示板を見る
と、「田口千晶様 メーリングリスト研究発表」とエントリーされ
ていて、「谷村有美」という名前はホールAの谷村と紛らわしいの
か入れてもらえていないなあという話。あと、単に「打ち合わせ」
というだけのエントリーがあって、あれは何なのだろうと話題に。

会議室で行われた千晶ちゃん出題のカルトQはスタティックな資料
起源の問題が主体で、以前の出題者に見られた「いついつのライブ
/イベントで〜」のような問題やいわゆるジジイ問題は影をひそめ
ていた。出題範囲の偏り具合からして決勝進出の宮川@東工大さん・
山下さん・亀山さん・ひねQ@東海大さん・永井@早稲田さんという
顔ぶれはなんとなく宜なるかなという感じ。

予選問題は出題範囲の中ではいいセンスをしていて、カルトQらし
く見過ごしやすいところを突いたいい問題だったのではないかと思
うが、ここしばらくの谷村のアクティビティの低さに影響されたの
か解答者の熱意が低かったため、正解率は最高でも30点中18点と全
体に低い方に分布していたのが印象的だった。

決勝問題は出題範囲こそ同じものの、全員正解したり全員不正解だっ
たりと難易度が両極端で差がつきにくく、一人だけ1点を取る機会
を逃さなかった宮川さんがPole-to-Finishで逃げ切った形の優勝と
なった。

研究発表の部は山下さんの「チャートから谷村にとどめを刺す」だ
けのエントリーであった。これまでの全作品の売れ行きから先行き
の暗さを高い説得力で示していて興味深かった。が、時間軸が作品
の発表順序であって密度が均質でなく、発表の時間間隔の効果が見
えなくなっていたため、次の作品の売り上げをあのグラフからリニ
アに外挿するのはややデフォルメのしすぎではないかという気もす
る。

他に、今回の幹事の千晶ちゃんが会議室を借りるのに印鑑証明が必
要だった話などがおもしろく聞けた。

余った時間で私の「谷村有美はなぜ結婚できないのか」研究構想を
一部披露したが、まず事実関係の確認をし、次に推論の裏づけとな
る文献の収集というか正しい推論をするための勉強が必要となるた
め、まとめられる頃には谷村がしっかり結婚してしまっているよう
な気もするし、そうなればお蔵入りかなあという気もしているので、
あまり期待しないでお待ちいただきたい。

会議室の使用は4時までということで一時解散。私は加藤@上智さん
や松永さんや卯野木さんや田村さんの群れにくっついて銀座インズ
内コージーコーナーでライブのための熱量を摂取(おやつとも言う)
することに。例によって人にはストロベリーシャンテリーやチーズ
ケーキパフェを勧めておいて自分は無難にケーキセットへ逃げる。
さすがにコージーコーナーに喜々として出入りするような人はケー
キバイキングなども経験していることに感心したりする。

加藤さんの「今の谷村はちょっとどうしようもない」という現状分
析に漠然と同調するも、発表される作品の中には気に入ったものも
あるためもうちょっとどうにかならないものかなあと思う。それに
しても、銀座インズ内コージーコーナー、せせこましく高密度に詰
め込まれた上に入口に行列まで作ってあわただしく出入りして何が
うれしいというのだろう。銀座の買い物客の気が知れない。

お茶を終えてまだしばらく時間があるのでさらに群れがばらける。
私は八重洲ブックセンターでカウンセリング関係の書籍をパラパラ
して過ごした。

6時にホールA入口前に再集合して「使用前」の記念撮影。

●座席

4列目。近い。ステージ上の人間はちゃんと等身大の人間らしく立
体感を持って見ることができる。

座席の一人分のスペースが広い。ひじ掛けの中には折り畳みテーブ
ルがついている。こんな贅沢なホールもあるのね。

ホールの横幅が結構あるので、41番は中央ブロックのステージに向
かってすぐ右のブロックの左側通路脇。通路の幅も広く、前の列と
少し中央側にずれた位置に椅子が設置されているため、視界は極め
てクリアーである。周りが立っている中一人だけ座ったってちゃん
と谷村が見える。ラッキー。

ステージ上との相対的な位置関係で言うと、ちょうど谷村のピアノ
の岩見さん側の端あたりになる。スピーカーの正面からもかなりず
れた位置で、耳にも優しく、要するにステージ全体を無理なく見渡
せる、中央近くである。素晴らしい席。かなけん・大宮・BLITZと
あまりよくない席が続いたから、確率的に良い席が回ってきてもよ
い頃になったわけなのだろうと納得する。

ただ、谷村がピアノの前に座ったときに、手元がピアノの陰で見え
なくなるのと、谷村の顔が開いたピアノの天板と本体の間から覗く
格好になるのが少しだけ難。

岩見さんの後ろのアンプだかなんだかの積んである箪笥ぐらいの高
さのところに人形が。バイキンマンかとも思ったけどちょっと違う。
うなぎ犬かな。

ピアノの脇の電気スタンドが緑に光っている (@_@;

●開演 - 18:38

1. NOT FOR SALE

A Mon Coeur版ではなく、シングルのに近い普通のアレンジである。
但し、ここしばらくの傾向を踏襲して、リズムパートと低音がやや
目立つ。

最初は暗い中でバリライトの白い光のコーンを振り回して客を眩惑
しながらかなり変奏のかかったイントロを奏でる。今ツアーで以前
見たときの曲順はほぼ頭から抜けていて、しかもピアノ一本でなく
賑やかなアレンジで久しぶりに聞くイントロなのでイントロから
「ほほう、これかあ」という感じ。いいぞ。

暗い中で客を眩惑する光の壁の向こうで谷村がどこからともなく
(袖から前を歩いてでないことだけは分かった)現れて山台中央に立っ
ていることが分かる。たぶん後ろから出てきたのだろう。

一段落したところでぱっと明るくなる。谷村の衣装は豹柄のパンツ
スーツの上に黒い革のロングコート。顔が丸い。イントロから歌に
入る直前で1〜2秒暗転。単に谷村がコートを脱ぐだけのための間の
ようである。でも何のためのコートなんだかあまりよく分からなかっ
たりして。

BLITZのオープニングで三段落ちがあったから油断できないなあと
思っていたが素直にNOT FOR SALEのまま歌に入った辺りもまた楽し
かったり。

今日はなんかあまり手拍子をする気になれない。といっても、ノッ
ていないわけじゃなくて、一度にたくさんのことができないだけだ。
谷村の目線がこっちへ来たとき見つめ返すのに夢中になっていると
手拍子のリズムをちゃんと音楽に合わせることができなくなるから
最初からやめてしまおうというだけのこと。

2. 好きこそ物の上手なれ

メドレーの始まりである。相変わらず曲のつながりはぎこちなくい
きなり違う拍子になるためこちらとしてはちょっとずっこけるのだ
が、素直に無心に楽しんでいる。コンサートで目線が飛んでくるよ
うな距離ではまだ衰えていない谷村の魔力だろうか。

3. がんばれブロークンハート

イントロに被せて挨拶。長いツアーを経ていろいろバージョンアッ
プしているという意味のことを言う。

4. Somebody Loves You

5. BLUEじゃいられない

6. はじめの一歩

途中、音程が狂う。オクターブ下げていたのを途中から上げ直した
ところがあってぎこちない。そんなことをするくらいだからのどの
調子は余りよくないのだろうな。ときどき苦しそうな感じがする。
風邪による不調を抱えたままなのね。

コーラスは藤稜さんと岩見さん以外全員やっているのね。今回席が
前だったのではじめて気がついたのだが、山下さんまでマイク引き
寄せて歌っているのにびっくり。

7. 最後のKISS

手拍子はしないのに腕振りだけはしっかりやっている。こればっか
りは条件反射か。(^^;

8. パレード・パレード

〜好きこそ物の上手なれ

疲れて惰性でついていくだけになってしまわなかったのはやっぱり
近接効果によるのかしら。あるいは、これまでは他の客が過剰に反
応する声が恐かったために冷めてしまっていたのが今回はまったく
気にならなかったせいかもしれない。

(MC)

やっぱりちょっとトークに脈絡がなくなっている。確かに、長時間
声を張り上げ続けるとだんだん頭が空になってゆくというのは一般
に誰でも経験するところではあるよなあ。

客からの声援が、やや変なのが一つ二つ含まれているほかはこの時
点ではまだ声援と言える水準で、しかししっかり変なのが含まれて
いるからこの先不安。

9. 生まれ変わる気持ち

ほほう、これかあ。「ひとつぶの涙」じゃないのね。単に趣向の面
から差し替えたのか、それとも不調で声が出ないから差し替えた
(伊藤みどりが不調のときにトリプルアクセルをトリプルルッツに
差し替えたようなものか)のか。前者だとしたら単に「ふーん」っ
てな感じだが後者だったら……いや、品質管理という点では評価で
きるな。

あ。マイクスタンドの足を右足で踏んでる。

終わると暗転して谷村だけ袖へ引っ込む。暗い中でバンドは次の曲
のイントロへ。

10. Stay with Me

ニシキヘビみたいな柄のタイトロングのワンピースの上に、襟と袖
に派手なボアのついたピンクの長袖のジャケット(ってほど厚手じゃ
なくて薄いんだな、ああいうの何ていうんだろう)。ウエストの絞っ
てあるところは紐で絞ってあるのね。

ワンピースはタイトロングだが膝の高さまでスリットが入っていて
動くとふくらはぎが見える。あっれえ、かなけんで色っぽいと思っ
たのに今回は全然そんな気がしないなあ。不思議だ。あの足の動き
はタイトロングをはき慣れていないためであるようにも見えるし。

間奏で階段を下りてきて水を口にするんだが、階段の一段が高いせ
いもあってえらい大変そうに上り下りしてる。

11. 雪の朝

前オフで聞いたこの曲実話説を思い出しながら高音を脊髄で聞く。

(MC)

長野五輪の開会式がちょうど今日だった。時代の大きな出来事に居
合わせるというのはなんだか不思議な感じがする。

トヨタビッグウェーブという、スノーボードでのジャンプ競技とい
うものがあって、よく見るとただ滑って飛んでいるだけだから自分
もやってみたい。

スキーは板を揃えて曲がれるようになったので、次はスノーボード。

意味不明の言葉を叫ぶ輩に「さっさとつまみ出しましょうね」とやっ
てくれたので拍手。

12. 逢いたくて

赤坂BLITZでやったピアノ一本のバージョンが強く印象に残ってい
たので、バンドの演奏が入る普通のバージョンにはやや物足りなさ
が出てしまうのだが、まあ、谷村が歌に集中しているだけ安心して
聞けるという要素もあるわけで。

13. LOVE IS OVER (弾き語り)

歌い終わって暗転した暗い中でちょっと間が長いと思っていると谷
村のいる辺りから何やらひそひそと話し声が聞こえる。やがて谷村
を照らすスポットがついて、スタンドが壊れて電気が点かないと説
明する。「これだからライブはやめられないのよね」

このトラブルで間延びして間が空くと客からの声が入る。しかも単
に「愛してるぞー」の類なのでげんなり。おまえら、少し状況とい
うものを考えろよ。

もう一度試しても点かないので「ちゃんと点いたわよね」と点いた
つもりになったまま行こうとするが、後ろの方から女の子の「有美
さん愛してるよー」の声(これもまた文脈関係なくてやれやれであ
る)を受けて、「愛の力を信じてもう一度やってみるわ」でみたび
試してみると今度はちゃんと点灯。素晴らしい愛の力だ。(^o^)

14. 3Call (弾き語り)

後半でバンドが入ってくるんだが、入り方が控えめなのが、今ツアー
で少なくなった谷村のピアノとこの曲の語りかけるような感じを引
き立てているようで、いい。

15. せめてものI LOVE YOU

スルメ効果で気に入りつつある曲。この曲の明るいアレンジは実は
ピアノ一本だとせつなく悲しい方へ突っ走ってしまうのを禁欲的に
踏みとどまっているようなものなのかなあと思ったりする。

16. FACE UP

そういえばこんな曲もありましたね。(^^;

17. 二人旅

イントロに被せた能書きをなかなか言い出さないから、「いいぞい
いぞ、そのまま能書きを言うなよー」と手に汗握ってしまったがしっ
かり「音楽の世界旅行に出かけましょう」(^^;

18. 信じるものに救われる

ソロで前に出てきた岩見さん、ちょっと老けた感じがする。藤稜さ
んも目が小さくなったようで、やっぱりなんだか老けたような感じ。
何だろうなあ。

19. ずっと

合唱。すごく自然にはじめから声が出ている自分に驚く。

曲の終わりに、ステージ脇から銀色のテープが打ち出される。びっ
くり。無邪気に喜ぶ。わーい ¥(^o^)/

でもこれ後始末大変なんだよなあ。(^^;

(幕間) - 20:11 - ?

近接効果とは恐ろしいもので、すっかり騙され切っている私。素直
に没入して楽しんでいて、まったく不満を感じていない。そしてア
ンコールの拍手にこれまた自然に入っていける。

ステージが明るくなって袖からバンドメンバーが山下さんを先頭に
ぞろぞろ出てくる。

山下さんが雄叫びを上げて客を煽るときの仕草が、なんだか及川ミッ
チー王子のようだ。

満足して配置につこうとして階段でつまづく山下さん(笑)。

白いワンピの谷村も袖から出てきてバンドのメンバー紹介へ。

- 山下さんは普通だ。
- 渡辺さんのベースから高い音が出ているのはハイポジションプレ
  イのせいだけではなくてディストーションを深くかけてクリッピ
  ングの効果かなにかで2倍音の成分が強くなっているせいか。
- 中村さんはジャングルビートには飽きたようで、控えめになった
  リズムボックスとインドの蛇使いの笛の音のシンセ音。「レッド
  スネークカモン!」それって笑点見るような人じゃないと分から
  ないぞ。
- カズが歌わない(何でそんなところで驚くようになっちゃったか
  なあ ^^;)
- 岩見さんも普通だ。曲は聞き覚えがある。何だっけこれ。
- 藤稜さんは何やらエフェクターを山盛り使う。サックスにエフェ
  クターってのははじめて聞くのでちょっと驚き。
- ボーカルの谷村有美さんがなぜピアノかなあ。(^^; ピアノソロ
  は昔懐かし、「Oh, My God!!」の間奏だったやつの、わりと後期
  のライブで付け加わった前半部分だ。

E1. FEEL ME

来たっ来たっ。

谷村の視線をたっぷり堪能してすっかり満足した今日のコンサート
を締めくくるように心置きなく拳を突き上げ、座席が広いので隣へ
の迷惑をあまり考える必要がないのが嬉しくて心置きなくジャンプ。
うれし。

E2. 今が好き

足元のカンペを見ながら歌っているのに間違える。

前半のメドレーを「すきもの」で括ってあることとこの曲とが今の
谷村の心境を表しているのかなあ。状況はそこで落ち着くことを許
してはいないんだけどね。でも何だかこのメッセージのようなもの
にはホッとするようなところがあるんだよな。どうしてだろうな。
不思議だ。

サックスとギターにスキャットで絡んでゆくのが気持ち良さそうな
谷村。

(MC)

デビュー10周年を迎えられたことへの感謝。

4月にあわただしくリリースがある。

E3. Tonight

しまった、条件反射であくびが。(^^;

長い後奏の間、顔を上に向けている谷村が、感慨に浸って涙をこら
えているように見える(実際にはそういうことではなくてそういう
振り付けにしてあるのだろうが)。嬉しそう。

よくやったねここまで。お疲れさま。

以上、22曲

最後に、カズと藤稜さんと一人ずつ手を握り抱き合って労い合う。

ひとしきり愛想を振りまいたあと、マイクを置いて生声挨拶「どう
もありがとうございました。またね。」

うんうん。またね。ありがとう。

●終演 - 20:48

気がついたら耳がきーんと鳴っている。そんなに音が大きい気がし
なかったのに不思議な気がする。

もうすっかり壊れきっていて惜しみない拍手を送るのだが、客電が
点くとぱたっと止んでしまうのは一体何なのだ。やっぱり騙されて
いるだけなのか俺は。(^^;

後オフで成瀬さんが指摘したことだが、ファイナルなんだから、こ
こで拍手をやめなければダブルアンコールはなくてもカーテンコー
ルくらいあったのだろうが、もう満足してしまっていて私はそこま
で思い至らなかった。そうだよなあ。カーテンコールぐらいやって
もいい。カーテンコール。言われてみればそうだ。見たかったなあ。

明るくなってすぐに拙速極まりない三本締めが始まってしまった。
最後がTonightだったので三本締めの存在自体は否定しないが拙速
こそ悪だ。ぶち壊しである。

終わって外へ向かうところで亀山さんと田村さんを見つける。亀山
さんが私を見て「あーこれは喜んでる喜んでる」そお? (^-^)

建物のガラス壁の向こうで雨が降っているのが分かる。そうか、そ
ういえば谷村って雨女だったね。ふふん。(^-^) 傘あるもん。鞄の
芯になってる折り畳み傘。

アンケートに「没入させていただきました」とだけ書いたのを出し
て、預けたカメラを受け取りに行くと、カメラ・録音機返却担当の
係員が一人しかいないところへたくさんの客が群がっているので、
なかなか順番が回ってこなくてもどかしい思いをする。

でてすぐ左の人通りのほとんどないところにたまってだべる。外が
雨だけに、屋内にたむろできるだけの空間があったのは幸運である。

係員による追い出しがかかりはじめたところで「使用後」の記念撮
影。

●総じて

アイコンタクト。アイコンタクト。アイコンタクト。(*^-^*) 幸せ
な時間。

もう壊れまくりの騙されっぱなしである。谷村の視線を追いかける
のに忙しい。谷村とのにらめっこが嬉しくてしょうがない。手拍子
なんかしようものならちゃんと同期できなくて拍子が狂ってしまう
ものだから、両手はだらっと下げて上下左右に体を揺すりながら、
首だけ谷村へ向けて。

冷静に考えれば、私のすぐ後ろのカップルの女性の方でも見ていた
のだろうとするのが妥当で、実際のところ谷村の視線が自分の方を
向いているかどうかは非常に怪しいということは簡単な作図と計算
で分かることで、上記の悦びも、アイコンタクトが錯覚にすぎない
ことを納得した上でのことである。

これが最前列だったりすると谷村の視線は頭越しに素通りして行く
ところで、ちょうど谷村が自然に視線を投げるところの席が当たっ
たという幸運に果てしなく感謝。

谷村の視線がこちらへ投げられているのは全体の100分の1にも満た
ない短い時間にしか過ぎないのだが、おおっこっち見た、次はいつ
こっち見るんだろう、の繰り返しだけでひたすら幸せな時間を過ご
していた。だからコンサートの出来がどうのという議論は今回の私
には無意味である。皆様、すまぬ。私は勝手に満足した。

●後オフ

雨の中をほとんどの方が濡れながら移動。

ファイナルだけあっていっぱい集まりましたねえ。はじめましてさ
んも何人かいて、オフミって感じだ(よく分かりませんが)。

しかし自己紹介のときにコンサートの感想を言う人がほとんどいな
かったのがちょっとあれだ。やっぱり騙されているのは俺一人なの
か。(^^;

千晶ちゃん竜さんそれぞれ結婚を決めたそうで、おめでとうござい
ます。

11時10分ごろに退散。実は土曜日は深夜バスがちょっとだけ早めだっ
たのでこれでぎりぎりだったということに深夜バスに乗ってから気
付いた。危なかった。
以上

1998/02/08 04:27


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