2001/10/20 谷村有美 日比谷野外大音楽堂
Stand up! 2001
Bブロック1列25番
三浦敏孝
miura@computer.org

●R'OSE (オープニングアクト)

ボーカルも演奏も悪くなかったけど会場と客に恵まれなかったね。
これがライブハウスだったらノリも違ったろうに。


ちょっと音量が大きすぎて耳がサチってくる。静かになるとキーン
と鳴っている。低音とリズムパートは体にビリビリ響いて酔いそう。

●金城佑美

ステージングをどうやったらいいのかわからないような感じ。舞台
監督出てこい。というか、声も出てないし、練習してきたのか?


曲はまあわかりやすくとっつきやすいけど、飛びつくほどではない。

音量のきつさはマシになってきた。

●貴杉奈央 feat. AiS


ピアノ弾き語りをやったりアルトサックス吹いたり踊ったりと多才
さを見せたいんだろうけど、肝心のボーカルがなってない。

声の出し方だけでなくマイクとの距離の取り方なんかが下手で、声
が出ていてもマイクがそれを拾えないこともしばしば。位置が合っ
てないなら直しゃいいだろうに、その辺が素人臭く映ってしまう。
場数踏めてないんだね。

12/24にAiSが赤坂BLITZでダンサーズパーティーなるイベントに出演
するらしいが、同日に谷村が渋公なのよね。

●TOMATO CUBE


3人ともキャラクター面白い。腕も確かだ。上手い。
ライブの場数も踏んでいるらしく安心して見ていられる。

ただ、ボーカルの娘の声、ジャンスマのに似ている。
続けていくうちにのど潰さなければいいけど。

●谷村有美

谷村出てくるや、総立ち。我ながら現金な客だ。
「カラでもいいから元気出していきます」おーっ。(苦笑)

1. しあわせについて。 (エレキギター)

なんかギター指弾きしてないか? ピック使ってないんじゃないのか。
だとすると、ピアノ弾きの爪伸ばしてない指だからできることだね。

2. DESTINATION〜虹の彼方へ〜 (アコースティックギター)

間奏で軽くメンバー紹介。
コーラスの合唱の詞が違った。

「時間がないから歌うわよ」

3. 真実の花 (アコースティックギター)

音程もリズムも不安定。もともと口数多くこぶしも回す曲なのに加
えて巻きが入って焦っている? テンポも心持ち早め。

(MC)

拍手も客の突っ込みも許さない巻いたMC。

テロで帰ってこられなくなって、制作中のニューシングルの発売が
11/22→12/5に延期。

そして、クリスマスコンサートの告知。「イヴは離さないわよ」

4. 一緒に暮らそう

この編成では初めてやる曲。バイオリンをどう使うかがポイントに
なるが、前奏のメロディーを谷村のスキャットと掛け合い。ふむ。

相変わらずボーカルのテンポとメロディーが不安定。

5. ベストセラー (ピアノ)
6. A-RA-WA (ピアノ)

「もう一曲いっちゃいまーす」

7. FEEL ME

とりあえず跳んどこうか。

まあこれで終われば3本締めも許せるんだよね。そうやって締めちゃ
うとそのあとのアンコールの可能性を完全に殺しちゃうんだけど。

●総じて

谷村のパートで巻き入りまくり、日比谷野音の時間制限の悲しさよ。
のどにエンジンかかる前に終わっちゃった……

もしかして、今日の公演通してボーカルが弱かったのは寒さのせい
か、あるいはPAのバランスが悪かったせいなのかなあ。

LOVE LIVE LIFEツアーそのままの大編成を野音の小さなステージに
乗せるといかにも狭い。だけでなく、準備に時間がかかったのも時
間が押した要因のひとつ。

かといって、コラボレーションもない単発のオムニバスのために特
別編成を作り込む方がコストかかるだろうから、難しいところだ。

谷村+ギター+パーカッションくらいの小編成を営業用のレパートリー
として常備しておくといいんじゃないのかなあ(FEEL MEはできない
けど)。

そういえば、ハッピーバースデーが忘れられていたらしい(もう年だ
からあえて触れなかったという説も聞かれる)。谷村の誕生日10/19
だもんな。

●疑問

それにしても、この「Stand up! 2001」なるイベント、主旨は何だっ
たんだろう? 誰に訴求したかったんだろう? 何のためにこの寒空の
下、野音なんかで?

その辺が不明確だからか、客の入りもノリも極めてしょぼかった。
Bブロックがようやく埋まる程度。その少ない客の殆ど全部が谷村
ファンだ。これはちょっと寂しすぎないか。

チケットの抽選販売に反応してお金払って買った客(俺だ)にまで
「招待のご案内」を送ってくる辺り、相当舐めてるか(実際腹立った
し)、ろくに顧客管理してないか(多分実はそれだ)、どっちにしろよ
ほど余ったのかとは予想していたけど、これほどとは。

まともなマーケティングもやっていたのかどうか疑問だ。目玉に谷
村を据えた場合どんな嗜好の客が集まるかわかっていたのだろうか。

この雑多な(しかし強烈な個性という尖った感じもない)寄せ集め加
減、不景気のせいで公演数をあまり増やせなくなってるってことな
んだろうか? 雑多さは嫌いじゃないんだけど、客も雑多に集めてこ
ないと目玉アーチスト以外に対する反応が寒くなっちゃうじゃない。

そんなわけで野音の石の座席が余計に冷たく感じられた公演だった。
以上

2001/10/20 25:40


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