2003/12/24 谷村有美 かつしかシンフォニーヒルズ・大ホール
谷村有美と過ごすハートフルなX'mas
2階11列12番
三浦敏孝
miura@computer.org

●座席

会場はオペラハウスのような両脇の切り立った四角い形。しかし両
翼の席は2列しかない。ステージは普通に前方の奥まった位置にある。
変わったデザインだな。

2階の自分の席に座っていたら、「お一人ですか?」と声をかけてく
る人がいる。「はい」と応じて話を聞いてみると、相方が来られな
くなったので前の方に座らないかと誘ってくださるという奇特な方。
恐縮して承り、えらい前の方へ。近い!

●開演前

19:46 開演に先立っての注意事項。どうも口調が慣れを感じさせな
いと思ったら、谷村だった。声質がえらく変わっているので気づか
なかった。

ステージ上はかなり豪華。大型のグランドピアノが2台、ハモンドオ
ルガン、コンガをはじめとするパーカッション楽器群、ベース他い
くつかのパートの人の並びそうなスペース、コーラスの並びそうな
雛壇。

●開演 - 19:54

こちら側のピアノに座る。いいのかそんな隅っこで。

1. 元気出してよ

2. サンタを迎えに行く夜

2曲ともスタッカートな感じで、テンポも速め。声もちゃんと出て
いない。何をそんなに慌てているんだろう。もう少し丁寧にやって
欲しいな。ピアノのミスタッチや歌詞を噛んだりしているので余計
にそう感じられる。

3. プロミス

弾き語り漫談の時間。今日の真っ赤なドレスはあつらえたものだそ
うな。

(挨拶)

パーカッションと弦一徹が入ってくる。

4. 朝は朝、嘘は嘘

トロンボーン、フルート、ハープが入ってくる。

5. ため息色のタペストリー

(MC)

中央向きのピアノへ移動。

スタッフが出てきていろいろと楽器を動かす。ハープを片づけたり、
ハモンドオルガンを4人がかりで手前へ持ってきたり。

ステージ場のピアノは、袖側のがスタインウェイ、中央側がベーゼ
ンドルファー。ベーゼンドルファーは鍵盤の数が多い。

今日はWWWサイトで募ったリクエストの多かった曲を沢山やる。

次の歌はWWWサイトでなぜか人気の高かった、本邦初公開の曲。結婚
して同居人がいることにより生じるやりとりから思うところあって
できた曲だそうな。

6. ケンカの歌(仮)

NHKの「みんなの歌」にでも収録するのがよく似合う。多少説教臭い
気もするが。

続けて、「フォローの歌」

7. 幸せ探して

さきほどトロンボーンを吹いていたのはベースの人。フルートは鍵
盤の人。ハープはギターの人。弦一徹はトランペットもやる。多才
な人達だな。

(MC)

再び結婚生活について思うところいろいろ。

ツアーグッズでTシャツとトートバッグをデザインしたそうなのだが、
会場の反応が薄く「あちゃー」と言っていたのはこの辺だったか。

8. 友達

9. A-RA-WA

うわ、ホールの壁が固くて音場がとてもライブなものだから、客が
手拍子すると反響が強すぎて演奏や歌が埋もれてしまう。このホー
ルで手拍子させちゃ駄目だ。

逆に、客に手拍子させないようなアレンジにするべきだったんじゃ
ないのか。

アップテンポでは全体に少しまとまりに欠けるというか、とっ散ら
かった感じもする。

10. 一番大好きだった

11. Instrumental part 1

他の楽器も参加してくるかと思いきや、ピアノだけで終わる。

12. 好きこそ物の上手なれ

従来サックスの占めていた位置を弦一徹のトランペットが占めてい
る。しかし、トランペットの調子が悪いのか、音の出が悪いという
かかすれているし、ときどき外れた音も目立つ。

これもアレンジを少し変えた方がよかったんじゃないかしら。

13. The Christmas Song (アカペラ)

谷村が前へ出てきて、マイクは手にしているのだが殆どPAを通らな
い音しか聞こえない、ほぼアカペラ独唱。ホールの音場がライブな
のはこのためというか、クラシック向けのホールなのね。

待望の、クリスタルボイス全開。しかもアカペラ。素晴らしい。

14. グレゴリアン〜ハレルヤ

両袖から女声コーラス隊が入ってきて、曲名はわからないがグレゴ
リアンを歌う。それが一段落すると、一息ついた谷村が加わってハ
レルヤ。

指揮者が必要なんじゃないかと思い立って振り返ると、客席の一番
奥で指揮棒代わりにマグライトを手に指揮している人がいる。

終わると谷村はピアノへ、コーラス隊は雛壇へ。男声も入ってきて
(中に一人松葉杖の人がいる)、女声の数も増える。指揮者は男声の
中へ紛れ込む。

(MC)

バンドメンバーと、クワイヤー「響」(きょう、と読む)の紹介。

15. 愛は元気です。 (コーラスつき)

谷村はピアノ弾き語り。

CDのアレンジだと谷村の一人多重コーラスになっている部分を雛壇
のクワイヤーが担当している。しかし、音量バランスでコーラスに
比べて楽器の方が圧倒的に強いし、そもそもコーラスの出番が少な
いし薄いので、コーラスの存在感が殆どなくなってしまっている。
特に男声の出番が極めて少ない。勿体ない。

せっかく豪華なクワイヤーがいるのだから楽器の音量を控え目にし
てコーラスを前面に押し出した殆どアカペラなアレンジにすればい
いのに。谷村すら歌わないでフルコーラスをクワイヤーに任せる曲
があったっていいだろうに。

16. 愛する勇気

谷村は前へ出てきて、楽器は控え目、コーラスの存在感が(コーラス
のパートのある部分では)はっきりしてくる。そうそう、こういう傾
向にアレンジした方が映えるよ。

前へ出てくるときの手持ちマイクはとてもあっさりした特性で、か
すれの強調もリバーブもなく、谷村の声が殆ど生声のように聞こえ
る。素晴らしい。

(MC)

次の曲を作る契機となった、池田小学校の事件の話。

17. 名前のない歌 (コーラスつき)

(MC)

大好きな歌、という、次の曲の説明。

18. Climb Every Mountain

(MC)

デビューして16年になる。

今日はパンフレット付。というか、料金に込になっていて、しかも
直筆サイン入り。中に2枚だけ、ハートが赤いものがあるらしい。

19. Tonight

(幕間) - 21:59-22:04

ウェディングドレスじゃないかという感じの真っ白なドレスで登場。

20. 恋に落ちた

脊髄にはショックを受けない。しかしクリスタルボイス全開。気持
ちいい。

最後に、生声で挨拶。今日はよく響くので聞きごたえがある。

以上、20曲。

●終演

私はファンクラブには入っていないので、この後行われる握手会の
参加資格がなく、帰途につく。

谷村のライブが見られて声が聞けたのは満足。そうか、もう2年に
もなるのか。

贅沢な不満が出るのも、親切にも前の方の席を譲ってくださった方
あってのことだ。多謝。

まあ谷村だし、こんな調子でゆるゆると活動を続けていって欲しい。

以上

2003/12/24 25:00


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