1997/04/23 山崎まさよし 日清パワーステーション 「One Knight Stand Tour '97 Final」 整理番号 .A153 (ファンクラブにて取得) 三浦敏孝, 早稲田大学 miura@muraoka.info.waseda.ac.jp ●開演前 17:30に大学を出、明治通りを歩いてパワステへ。 17:50ごろパワステ到着。ちょうど女性同伴で現れた田村さんとし ばらく話す。田村さんは今日はSDSだそうな。 チケットが手に入らなくて「余ってませんか？」と聞いて回ってる 人がいるようだ。私みたいに根性の萎えた年寄りは年間千数百円投 資して座ってて取れる手段を講じちゃう(←ファンクラブやプロモー タの会員になっちゃうこと)んだけどね。前の方が欲しい人は電話 やプレイガイドに並ぶのにトライするから外れを引くことも有るん だろうなあ。かわいそうに。運が悪かったねぇ(合掌)。 18:00ちょっと過ぎに開場。B2フロアへ。 さすがに153番だと座席は全然空いてなくて、仕方なく隅っこのテー ブルでファストフードをぱくついたあと、座席の並ぶ領域を取り囲 む人垣のうち背の低いところを探す。ちょうど入り口近くに都合よ く背の低い人の塊があったのでそこへ陣取ることにする。ソフトア タッシュがかさばるのが鬱陶しいが、持って来ちゃったのはしょう がないので人に蹴られないように祈りながら足元へ置く。 人垣の中に、足が悪いのか松葉杖ついて立ってる人がいて、周りの 人がいろいろと気を使ってあげている。それ自体はほほえましくて いいんだけど、椅子を確保しといて終始立ちっぱなしで踊ってたや つ、おまえが席を譲ってやれば済んだ話じゃないか(あとで椅子だ け譲ってたけど)。 目の前の背の低い女性二人連れ(美人だ *^.^*)はどうも業界関係者 らしく、今日の演奏曲目の一覧を持っていた。ちらっと見、2度目 のアンコールまでしっかりメニューとして決まってて、ああ、やっ ぱり予定調和というか全部出来合いなんだなあという感慨を持つ。 よっぽど話しかけてそれ頂けませんかと言いたかったけど、結局言 い出せず仕舞い(弱いな、俺 (--;)。 開演までの長いので、都合により用事がある三宅さんを探したり、 目の前の美人二人を眺めたりして暇をつぶす。三宅さんは見つから ない。来てないのか、珍しいね(っていやそりゃ三宅さんにだって 都合ぐらいあるだろうさ ^^;)。 ●開演 - 時刻メモしてなかったけど19:10くらいか 山崎登場。歩みが堂に入ってるというか何か自信に満ちているよう な感じがするのは最近メディアへの露出が増えているせいなのか、 それとも気のせいかなあ。前は何か照れ隠しにおどけて見せるよう なしぐさが目立ったんだけど、今回はそれがない。 ギターは相変わらず電磁式ピックアップじゃなくてエレクトレット コンデンサマイクらしきものをガムテープで貼り付けてあるやつ。 ステージ上には山崎のほかにギターの間宮たくみさん一人だけ。そ うか、そんなようなことがファンクラブの会報に書いてあったよう な気もするなあ。 0. オープニング 出てくるなり挨拶を噛んでしまい会場が笑う。 ♪弾き語り〜といいつつもう一人おるやんけ〜 だっけか、何かそ ういったあまり内容のない弾き語りで笑いを取る。山崎、肩の力抜 けた感じ。いいぞ。 ギターの間宮たくみさんを紹介。 1. FAT MAMA この曲を聞くのは実は初めて。 まずはジャブというか。テンポが速くカッティングばりばりのコミ カルな曲に乗せて謎の生命体太ったオバチャンの生態観察報告を謡 い上げるという、楽しい曲。 この曲で肩と膝をほぐす。 2. 窮鼠猫を噛め アップテンポの曲が続いて客がみんな踊っていても目の前の業界関 係者らしい女性二人は微動だにしない。目が肥えていてどうという こともないのか、仕事で見るライブは終始冷静に通すことにしてい るのか。 3. セロリ 歌い出しにつまづき、「待て、ちょっと待て」と言って止める。 「緊張してんねん。SMAPとか歌ってるしな(会場から歓声)」などと しばしトークで一息入れ、間宮さんに謝って、歌い直し。 演奏が山崎と間宮さんのギター2本だけなのでアルバム「ステレオ」 に収録されているオリジナル版というのに近くなっているが、ラッ プはある。 そう言えば、SMAP版のセロリにはラップはあるのかしら(ないだろ うな、多分)。 4. 心拍数 ほとんど1曲か2曲おきにギターのチューニングをし直している。ギ ターの弦ってそんなに緩みやすいものなのかなあ。 5. 妖精といた夏 (MC) どうも最近あまり変わったことがないらしく今日のMCでは話題を探 すのに「なにかあったかな」と言ってしばし黙る時間が目立つ。 仕事で北海道に行く(STVのアタックヤングか)と、よく焼き肉を食 べる。 この辺で目の前の美人二人連れの片方が帰ったような。 6. 中華料理 ♪どさくさにまぎれて恋人になれる「そんな簡単にいくかい」など、 歌詞に自分で突っ込みを入れたり。 7. ふたりでPARISに行こう (MC) ギターのチューニングを直しながらの長〜いMC。 山崎は子供が嫌いである。鼻糞食べたりするし。 列車や飛行機の中で子供は恐るべき存在だ。列車の中で、子供を何 人も連れた母親がその中の一人に向かって「こら、たかし! 鼻糞食 べるんじゃない!」と大声で叱っていた。「俺からも言うとく。た かし、鼻糞食べんな。」 この前北海道で飛行機から降りようとすると、ある子供が母親に隠 れるように掴まりながらじっとこちらを見て、やがて「パパ。」な んでやねん! 小さいころ山崎はほとんどしゃべらない子で、揺りかごがひっくり 返っても親が気づくまで泣きも笑いもせずじっとしていたり、琵琶 湖に落ちても泣きも笑いもせず親が気付いて助け上げるまでじっと 上を向いて浮いていたりした。 子供のころ親が厳しくて、「よく虐待された」。母親が自分を呼ん で「まさよし! ちょっとここへ寝なさい!」……普通『座りなさい』 やろ(笑)。母「そうじゃない、うつぶせ!(笑) 腿出しなさい!(笑) 勝手にプール行ったってな!」といって定規でパシッ。そんな経験 が今トラウマとして残っている。 8. 昼休み 新曲。何かタイトルの割にあまりのんびりした感じがしないという 印象だけが残っていてどんな曲だったかはどうも思い出せない。 9. アレルギーの特効薬 後半で間奏にビートルズっぽい曲のカバーをはさむ。そうか、この 曲はその曲へのオマージュだったのね。 (MC) - あまりよく覚えてない オールナイトニッポンに出演して、芸人のようにしゃべっている。 お台場のフジテレビ新社屋はいいところなので一度見学に行くとい い。 そこの社員食堂の食べ物がまずくて、うどんに載っている肉が、洗 濯したレシートみたいに薄くてそれに汁染ましてあるような味がす る。って、食うたことあるんかい。 仕事でいろんな人と共演するようになって、上田正樹さんに説教さ れたり近藤房之助さんと共演したりした。 大阪で、造幣局の通り抜けに行ったとき、見せ物小屋というところ に生まれて初めて入った。そのときは表に「蟹男」という派手な看 板がかかっていて、中に入ってみると蟹男が不在で代わりに手品を やっていた。ほかに、「蛇女」というのもあって、それはオバチャ ンだったのだが、その蛇女に「ほら、そこ、もっとつめて」などと 説教されたりするとそりゃ蛇女に言われたら詰めるよりないわな。 で、その蛇女のどこが蛇女かというと、蛇を生で食べていたそうな。 10. ステレオ 11. パンを焼く 例によって間奏で早口言葉で客との掛け合いをやる。だから竹藪に は竹は立て掛けられないんだってば。竹を立て掛けるのは竹垣。 早口言葉コーナーの頭に、その昔「8時だョ! 全員集合」の「少年 少女合唱隊」のコーナーで志村けんがやってた早口言葉のテーマの フレーズをやるんだけど(そのまんまだなあ)、あの早口言葉の振り 付け(右手で左脇2回、左手で右脇2回、また右左1回ずつやって上で 両手で前を指すというあれ)を知ってる人って、この会場内にはほ とんどいないんだろうなあ。俺も年をとったものだ。(--; (MC) 最近、車が欲しいと思っている。一人で車に乗ってお台場へ行った りしたい(この「一人で」に客が反応して、一人なのかとか連れて 行けなどの声が方々から上がる)。しかし、東京では駐車場がない。 不動産屋め、敷金返せ。 12. やさ男の夢 13. (曲名不明) 洋楽のブルースのカバーらしいのをどこかで1曲やったんだけど、 覚えていない。この辺だったろうか。 14. HOME 15. One more time, One more chance 会場内を見渡してみたけど、今回はこの2曲で泣いてる女の子は見 当たらなかった。 (幕間) 上記の演奏曲目一覧を見ちゃってると予定調和だってわかっちゃう んで半分しらけてしまって、ここで拍手しなかったらどうなるんだ ろう、アンコールなくなっちゃうのかな、などと考えたり。 (以下、アンコール) 「燃えよドラゴン」のテーマに乗せて、黒に折り返した袖口だけが 白いカンフーの服(って謂うのか何て謂うのか知らん)を着てヌンチャ クを持った山崎登場。ぎこちなくヌンチャクを振り回して見せる。 「はい、というわけでブルース・リーでございますけれども、えー、…… (以下しばし関西芸人風の口調で短く内容のない言葉を並べて笑い を取る)」 山崎はブルース・リーが好きで、神戸にもこの服を持って行って今 のをやろうと思っていて忘れたら「何でやらないんだ」と客に後で 怒られた。そんなマジで怒らなくても。 のっそりと現れた間宮さんに向かって、山崎「あれ、衣装換えしな いんですね」に間宮さん「……誰?」しゃべる山崎とむっつりした 間宮さんの対比。「ステージ上両極端でちょうどええやろ。そうそ う、今日、雨降ってるやろ。(間宮さんが)しゃべったからなんです よ。」 E1. Cross Roads E2. ツバメ E3. 根なし草ラプソディー (幕間) まだ客電が点かない。そういえば、目の前の女性が手にしていた曲 目一覧には区切りの横線が2本引かれていたような気がする。 (以下、2回目のアンコール) 今度はTシャツにジーパンといういつもの出で立ちに戻った山崎一 人だけの登場。 E4. 坂道のある街 久しぶりにやるというこの曲の曲名を紹介すると、会場からちらほ らと「はあぁぁぁっ」という声が上がる。これもHOMEと並んで古く からのファンに思い入れのある曲なのかな。 以上、19曲 山崎が退場して客が帰ろうという動きを起こし始めてもまたどこか らともなく呼び出し拍手が起こる。おお、面白い面白い。3回目の アンコールまでは曲目一覧には書いてなかったぞ。このまま続ける と引きずり出せるかな、と、今度はまじめに拍手に参加する。客電 は点かないみたい。いいぞ、いいぞ、と思っていたら、暗いままで 何やら音楽が始まった。何が始まるのかと見回してみると…… V1. アドレナリン 新曲「アドレナリン」のビデオクリップが会場内のビデオモニタで 放映され始めたのである。ステージ中央にもスクリーンを下ろして くれれば100インチ級のプロジェクタが使えるのに、さすがにそこ まではやってくれないみたい。 ビデオクリップの内容はというと、タキシードを着た山崎がリムジ ンの中で露出度高めのけばいお姉さんに囲まれ、サビでは両側から 両頬にキスされるというもの。ビデオクリップは以前のライブで監 督に「山崎君、君はもう三枚目以外考えられないよ」と言われた話 を聞いていたので宜なるかなという感じだが、セロリのクリップみ たいなメリハリがないし、両側からキスしてるお姉さんもキスしな がら吹き出してるから、単に「あ〜あ、またかい」というか、監督 ネタ尽きたのかなあというか、私は素直に笑えなくて少ししらけて しまった。 但し、会場は素直に爆笑の渦に巻き込まれていた。 目の前に立ってた業界関係者らしい女性は結局ライブ中終始腕組ん で立ち尽くしたままで、周りじゅう踊ってるのに一人微動だにしな くて不気味というかすごく目立ったので、ついつい山崎はさて措い てこの女性の後ろ姿に目が行ってしまった。 ●終演 - 時計見てなかったので時刻はわからん 約2時間立ちっぱなしは例によってちょっと堪えたけど、存分に楽 しめた。心地よい疲労を抱えて、田村さんや三宅さんを探すことは すっかり忘れて、帰途につく。 次回は、6月末のパワステ2dayの2日目。それまでにニューアルバム の発売もある。楽しみ、楽しみ。以上
draft: 1997/04/25 18:58 JST
●後日談 実は、本ドキュメントはMLに流して以降幾つかの訂正を経ていま す。細かいところではタイプミスなんかがありましたが、もっと大 きなところで、早口言葉コーナーは「アレルギーの特効薬」じゃな くて「パンを焼く」の中だったなどの指摘を受けたほか、最初にレ ポートを書いた時には忘れていたできごとやMCなどを思い出させて 頂きました。 これまでに、情報として他会場での演奏曲目を教えて下さった三 宅将宗さん、いろいろと突っ込みを入れてコーナーの位置を指摘し たり忘れていたMCを思い出させて下さった林江利さんに感謝します。 このほかにも、事実関係の間違いを見付けたり、わからないとし ているところ(特にブルースのカバーが何という曲でどのへんでやっ たのか)をご存じの方が有りましたら教えて頂ければ幸いです。
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last update: $Date: 2002/12/10 18:17:28 $