アジの干物の作り方

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2003/02/09

アジの干物
楽 天 ショッピング

釣り好きには、釣る楽しみから、釣り上げた魚を肴に食べる楽しみ、はたまた魚を捌く楽しみから、包丁など道具に凝るといったいろいろな楽しみ方があり、非常に奥深いものがあります。
わたくしめの場合、釣った魚は美味しく頂くをモットーにしており、今回はアジを最高に美味く食する方法「干物の作り方」をまとめてみました。
  1. 準備するもの
    先ずは段取りから。アジですが、釣りたてが最高なのは言うまでもありませんが、なるべく新鮮なものを用意してください。
      <アジ5匹の場合>
    • アジ。大きさ、数量は適当に。(多分他のサカナでもこのレシピで対応可能と思います)
    • 水:1リットル、塩:30〜100g(大さじ2〜6杯程度)。
      *海水の塩分濃度は通常28〜35‰(パーミル)くらいで、これは1kgの水に28〜35gの塩分 が溶け込んでいることを表しています。
      塩加減は好み&試行錯誤でいろいろと濃度を探ってみてください。
      *塩の種類は最近はいろいろな塩が売られてます。お好みで使用してください。
    • 酒:10−100cc(お好みで)
    • その他:みりん、味の素、ニガリなどお好みで適当に!


  2. 漬け汁の準備
    大きめのボールに、上記の水と塩、その他隠し味を加え、塩が見えなくなるまでかき混ぜます。
    塩の加減ですが、後述しますが、これは単に漬け汁だけで決まるわけではなく、漬けておく時間、漬ける魚の脂の乗り具合、大きさなどで変わってきますので、あくまで目安としておいてください。
    *最近、ニガリの効用が話題になってますが、私の場合、釣りに行く際はペットボトルを持参し、沖合の海水を持ち帰り干物の漬け汁に使用しています。 塩もいろいろな種類がありますので、いろいろ使って比較してみるのも良いかと思います。

    ■精製塩:イオン交換法で製造した塩。JTが販売している普通の塩。純度が高く、塩化ナトリウムが99%でミネラルをほとんど含まない。
    ■輸入自然塩:メキシコ、オーストラリアなどの塩田で作られた自然海水塩に、ニガリを加えて加工したもの。赤穂の塩、伯方の塩など。
    ■自然海塩: 国内の海水で作った塩。奥能登天然塩など。

  3. アジを捌く
    アジの捌き方ですが、腹開きか背開きかと大きく2とおりに分かれるようですが、私の場合、ズーと腹開きでやっています。 やり易い方法でやっていただければと思います。
    *うなぎの場合、関西と関東で開き方がわかれるようですが、アジの場合はどうなのか定かではありません。

    • 腹側の肛門付近からエラ側まで開く。
      開いたら、内臓を掻きだします。そして水洗い。



    • 頭側を割る。
      魚の向きを変え、腹から口方向に包丁を入れる。
      この時、裏側まで切ってしまわないように途中で(皮1枚残すように)止めるのがコツです。

    • 腹側を割り、開く。
      同様に魚の向きを変え、エラの付け根から尻尾方向に、中骨に沿って切り裂いていきます。
      これも背中の皮をうまく残すように、また尻尾の先まで丁寧に切るのがコツです。
      (そうしないと干すときに、きれいに開かないのです・・)
      最初はなかなかうまく出来ないかと思いますが、中骨に肉が残っても刺身と違い、
      焼いて食べられますので、あまり気にしなくても良いと思います。
      (血の色が鮮明でイヤな方は、こちらをどうぞ)


    • エラ、内臓をきれいに取り出す。
      これで出来上がりです。
      コツは、エラ、内臓、血合いをなるべくきれいに取り除くことです。これが残っていると生臭いにおいが出やすくなるようです(特に夏場!)。

  4. 漬け込み開始
    さきほど作っておいた漬け汁に、漬けていきます。
    向きはどちらでもお好みで結構、あとは時間を調整しながら所謂「塩梅」の頃合をはかります。
    私の場合は、1時間を標準にしてますが、魚の大きさ、厚み、脂の乗り具合等々で調整してみてください。
    失敗しても塩辛くて食べられない・・なんてことはまずないと思いますので・・・


  5. 干す
    表面がアメ色にピカピカになったところで干します。
    私の場合、ベランダに専用の干物干しがあり、そこに洗濯挟みでぶら下げていきます。
    干す場合は、頭を上にしたほうが良いようです。
    出来上がりは、表面がベタつかない程度になったらOKです。
    夏場で4−5時間、冬場ですと夕方から翌日昼まで干しっぱなしなんていう場合もあります。
    これも魚の大きさなどで変わってきますので、適当に調整してみてください。
    注意点としては、
    ・干す前に、漬け汁をきっておくと垂れなくて良い。
    ・ネコ、カラス、ハエその他外敵には注意。(専用の干物ネットなども市販されてるようです)
    ・天気の良い日、風通しが良く、日向に干せると最高。
    ・夏場は、近所迷惑にならないよう臭いにも注意。(マンションのベランダでやってますので、多少気を使ってます)



  6. その他

    1. 夜、一晩干した「一夜干し」もなかなか美味です。   
    2. ピチットシートなる優れものを使うと、冷蔵庫でも美味しい干物が出来るようです。
    3. その他、みりん干し、ごま風味、くさや系の漬け汁などバリエーションを増やしてみたいです。
    4. いまのところアジ中心ですが、いろいろな対象魚にもチャレンジしていく予定です。乞うご期待!
    (2003/02/09)   以上                        




  7. 干物の作り方リンク
    1. 天日干し干物研究会、干物の種類から焼き方、作り方など天日干し干物の情報が満載です。
    2. アジの干物の作り方、小高さんのページ。干物以外の料理を詳しく解説。釣行記など。

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