琵琶湖博物館

川から引いてきた水は2槽に分かれて
上の槽は食器洗いなどにつかい、
下の槽では野菜の泥落としなどをする、と分けていた。
ここら辺の様式は、現在はキャンプ場に生き残っている。

さて、最後の槽では鯉を飼っていることが多かったそうだ。
この鯉は、食器洗いの時に流れ出す残飯を餌にして育ち
家の祝事の際にはシメられて、祝膳にあがったという。

この家には、ほかにも糞尿を肥やしにしたりとか、
わずかなものをフルに活用しようという
徹頭徹尾、合理的な精神が貫かれている。

この富江さん宅に比べれば、昨今の生ゴミ処理の「コンポスト」など、
まだまだなのかも知れない。


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