tubular bells above the washinton lake

マイク・オールドフィールド ビデオレビュー

マイク・オールドフィールドのビデオについて、私の持っているものからご紹介します。いわゆる海賊盤映像まで含めるとここに乗せたものがすべてではありませんが公式発売で所有しているもののみの紹介となります。
なお、各アルバムごとにジャケット写真を掲示しております。著作権者の承認をとりたくいろいろ調べましたが、不明のまま掲示しております。もし問題等がありましたらご連絡ください。速やかに対処いたしますが、このホームページは単純にマイク・オールドフィールドを賞賛し、日本におけるファンを増やしたいと思うゆえの掲示です。著作権者の方の暖かい配慮を期待しております。またこの件に関するアドバイスも歓迎いたします。


The Essential Mike Oldfield (1980)

Guilty / Tubular Bells part1 / Tubular Bells part2/ Ommadawn

ネブワーズというイギリスでの野外音楽祭でのライブ。大観衆の前でどの曲も比較的ロック調にアレンジしており、Exposedのライブの音に近いといえる。チューブラーベルズのアレンジはおもしろいがオマドーンはちょっと期待はずれ。ウェンディ・ロバートがメインボーカルをとっているが、マギー・ライリーもでている。バンドのメンバーの名前がどこにも現れないのは不親切。少々荒削りの作品。でもオールドフィールドがとにかく若くみえる。


The Colombian Volcano Appeal Concert (1987)

1986年2月にロンドンのロイヤルアルバートホールで行われた南米コロンビアの火山爆発の被災者に対するチャリティーコンサートにマイク・オールドフィールドがマギー・ライリーと共に参加し、ムーンライト・シャドウを演奏している。1曲だけの演奏とはいえ、そのムーンライト・シャドウはマイクのギター1本とサイモン・フィリップスのタンバリンだけの演奏に、マギー・ライリーが実に情感のこもった歌声を聴かせてくれており、この1曲だけでも、他のマイクのライブビデオに負けないくらいの作品と言っても言い過ぎではない。いわゆるマイクの初期の原点である素朴な音楽と、当時の歌ものの音楽とが見事に融合しており、マイクファンの心を揺さぶってしまう。特にこのコンサートが火山の被災者のためであり、愛する人を失った被災者にとっては、このムーンライト・シャドウの歌詞は心にしみたことだろう。(この映像は日本では1988年にLD化されていたが、自分自身を始めこの存在を知らないファンが多かった。98年秋に行われたオフ会で、この映像が流れ参加者の多くが騒然としたくらいだ。この音源は海賊盤Swollowed Up A Big Fat Snakeにも収録されているが音質はさほどよくない。)
またピンクフロイドのDave Gilmourも参加しており、マイクの後に3曲演奏している。これも名演奏でフロイドファンにもお勧め。この演奏ではドラムがサイモン・フィリップスであり、パーカッションには後にTubular BellsVのライブに登場するJody Linscottが担当しているのは面白い。Jody Linscottって有名人なのかしら?


  The Wind Chimes (1988)

The Wind Chimes / North Point / Islands / The Time Has Come / Flying Start / Magic Touch / Five Miles Out / Moonlight Shadow / Shine / Shadow On The Wall / Pictures In The Dark

アルバム アイランズの発売にあわせてビデオアルバムとして発売されたもの。日本では久しく入手できなかった。(できてもビデオ形式が違うためだめだった。)1993年にやっと日本でも発売され、エッセンシャルとあわせたLDも発売された。ウインドチャイムズからマジックタッチまではアイランズからの曲で、映像もオールドフィールドが作成したらしい。自分はフライングスタートの映像が何ともいえず好きだ。ファイブマイルズアウト以降MTV用などにその都度作成されていたものをまとめており、見応えあり。先に述べたレコード、CDではもう手に入れることのできないShine, Pictures In The Darkがここでは聴ける。あらためて名曲だと思う。(ムーンライトシャドウは一部カットされている)


Tubular Bells U The Performance Live At Edinburgh Castle (1992)

チューブラーベルズUの発表にあわせて、スコットランドのエジンバラ城での野外コンサートを行った際の映像。オリジナルの素晴らしさを少しも損なうことなく、ほぼ忠実に再現している。バックのエジンバラ城の姿も実に雰囲気に合っており、観客も静聴している。これはもはやクラッシックのコンサートの雰囲気だ。何人いるか数えられない大楽団と指揮者がいるロック系のコンサートなんてみたことがない。これをみるだけでもマイク・オールドフィールドの音楽はロックだとか、プログレだとかの定義付けをすることができないことがよくわかる。タトゥーにおけるバグパイプ楽団の登場はまさに圧巻、涙もの。このコンサートにいけた人がうらやましい。


 Mike Oldfield Limited Edition(1993)

上で紹介しているThe Essential Mike OldfieldとThe Wind ChimesのLDを2枚セットにしたボックスもの。日本だけの発売。The Wind ChimesのLDはイギリスでも発売されたようだが、日本ではこのボックスだけでしか手に入らない。JIMCOという会社が販売したものだが、日本だけの企画でこんな素敵なものを出してくれるのだから、マイクの日本における人気も捨てたものではない。The Essential Mike Oldfieldの字幕もオリジナルと異なっているし、The Wind ChimesもビデオではなくLDで見られる喜びはひとしお。この2枚を持っているファンには真新しいものではないかもしれないが、このような企画盤を出してくれることに拍手したい。実際このセットは海外でも人気がある。


The Best Of Mike Oldfield Elements (1993)

Tubular Bells Part 1 / In dulci Jubilo / Incantations Part 4 / Etude / Five Miles Out / Moonlight Shadow / Islands / Shadow On The Wall / Sentinel / Tattoo

CDエレメンツのビデオ盤。おもしろいのはチューブラーベルズの生演奏。途中で終わるのが残念。こちらのムーンライトシャドウはノーカット。でも構成としてはウインドチャイムズのほうがおもしろい。センティネルの映像は斬新で見応えあり。オールドフィールドがインタビューに応じながら奏でるギターの音色を聴くと感動してしまう。


Tubular Bells V Premiere Performance Recorded Live At Horse Guards Parade London (1998)

チューブラーベルズUの発売のときと同様に、VでもCD発売前からプレミアコンサートが予告され、チケットも発売された。発売日もUの時と同じ8月31日、プレミアライブも同じ9月4日というこだわりかたで、前回のエジンバラ城での野外公演が、今回はロンドンの真ん中のホースガーズパレード(ロンドンの官庁街にあり、騎馬隊が行進することで有)と、同様に由緒ある場所で行われた。(日本でいえば、前回は皇居で行い、今回は国会議事堂前でやったようなものか)
チューブラーベルズUとVの楽曲の違いが、映像でも現れている。Uが大楽団によるシンフォニックコンサートだったのに対し、今回はロックコンサート系に近くなっている。映像も当日雨だった事もあるせいか、全体的に暗い。なんだか夢の中のコンサートのような不思議な雰囲気を漂わせている。演奏はきわめて忠実にCDを再現しているが、マイクのギターは特に最後のクライマックスでは、実にいい音を響かせ、感情を全面的に出しているような気がする。Man In The Rainを歌っているCaraはなぜか出演せず、Pepsiという長身の女性が歌っており、CDでも登場するAmarと二人でステージ前面に出ているほか、全体に女性が多い。特にメインヴォーカルの二人はインド系でもあるため、これも独特の雰囲気をかもしだすのに役立っている。(Pepsiのやや力強いMan In The Rainも悪くないが、僕はCaraのコンテンポラリーな声の方が、イメージに合って好きだ)
Uのときとかなりイメージは違うとはいえ、とても格調の高いコンサートだと思う。マイク・オールドフィールドの表情は自信に満ち、円熟の域に達したアーティストの雰囲気がある。最後にあらわれるリチャード・ブランソンの姿との対比が、違う道を歩んだ二人の男の人生に対比させ、見るものにあなたならどちらの道を選ぶ?と聞いているように思えた。
ビデオには収録されていないが、TB3全編の前にTubular Bellsの導入部が演奏され、TB3演奏後、Pepsiの歌うMoonlight Shadow、Family Manがアンコールで演奏され、その後ビデオでのアンコールに続いている。カットされた部分の映像も幸いにして見る機会に恵まれたが、収録されていない3曲は、現在のマイクのギターによる昔の曲であり、なんともいえない感動を覚える。収録されていないのはとてもとても残念。特にMoonlight Shadowは泣ける。アンコールの最初の曲として、この曲が始まった瞬間に会場は大きく盛り上がり、Pepsiのヴォーカルもけしてマギー・ライリーのイメージを損なうことなく、演奏者全員が楽しそうに演奏している。そしてマイクのギターは後半になるほど、感情がこもりだし、最後は長めのソロが続くがこれが圧巻。名演奏といえるもの。思わず涙が出てしまった。続くFamily Manものりにのっている。将来再発する場合、なんとしてもノーカットでお願いしたい。
蛇足ながら、このコンサートを見にロンドンへ行こうと調整したが、仕事が忙しく断念した。日本から行かれた方は知っているだけで3名、想像するに10人以上いるのでは?日本公演実現してほしい!


Tubular Bells U&V LIVE DVD (1999)

初のDVDはなんと先に紹介したUとVのライブを合体して一枚にまとめたものだった。イギリスで発売される情報があったとき、果たして日本で発売されるか心配していた。ちょうどWind Chimesのビデオが日本では数年あとに発売されたようになるのではという心配があった。ヨーロッパと日本とではビデオ再生方式が異なるため、一般CDのように輸入盤をというわけにはいかない。でも心配すること無く、無事日本盤が発売されたことに素直にワーナーに感謝したい。さて内容だが一部エンドタイトル、アングルに違いがあるものの、それほど大きな変化は無い。TB3におけるカットされた部分も淡い期待もかなわず、LDと構成は全く変わらない。ただし、DVDの高画像、高音質の効果はてきめんであり、その映像、音の美しさにはあらためて心を奪われた。この高品質に触れるとLDを見ることができなくなりそうなくらい。まだどちらもお持ちでなくて迷っていらっしゃる方は、無条件でDVDをお勧めします。LDでお持ちの方も、再度DVDで購入することをお勧めします。このジャケットもとっても素敵。(右の写真はインナースリーブのもの。このセンスも素敵。)
これに続き先に紹介したビデオもDVD化してほしいと思うのは当然。


The Art In Heaven Concert Live In Berlin (Video:2000、DVD:2001)
Tubular Bells / Portsmouth / Moonlight Shadow / The Sorce of Secrets / Shadow On The Wall / Sunlight Shining Through Clouds / The Doge's Palace / Mastermind / Broad Sunlit Uplands / Liberation /Amber Light / The Millennium Bell / Berlin 2000

1999年12月31日新たな新世紀を迎えるカウントダウンコンサートがドイツ、ベルリンで行われた。これはもちろんミレニアム・ベルのプレミアコンサートという意味もかねており、ミレニアム・ベル発売のかなり前から予告されていたものだった。会場は巨大なタワーを囲むランドアバウト(ループ上の交差点)(Siegessaule victory Columnという地名)で行われ、50万人の観客を集めたという。その観客の多さには圧倒される。コンサートは、ライティングの会社であるアート・イン・ヘブン(天空の芸術)が主催しており、その年越しにあたり、その光の芸術を披露するためのゲストとして、マイクをそのメインイベントとして起用したもの。まさしくマイクを前面に出したコンサートであり、さらにそのライティングが見事に彩りをして、映像として極上の出来になっていると思う。
いきなりTubular Bellsの旋律から始まり、そのマイクのギターの響きに心が振るえ、続いてPortsmouthにおける音がだんだん厚くハードになっていくところで涙がにじみ、ミリアム・スットクリーが歌うMoonlight Shadowでは、思わず鳥肌が立ってしまう。The Source Of Secretsは、ホースガーズのときの音よりもハードであり、Shadow on the wallでは、ヨーロッパツアーで必ず演奏されたペプシによるヴォーカルヴァージョンが聴ける。意外な事だか、Moonlight Shadow, Portsmouth, Shadow on the wallは公式のライブビデオで見ることができるのは初めてであり、それだけでも感動せざるを得ない。その後続くMillennium Bellの楽曲は、どれもオリジナルよりもハードな展開で、弦楽団、合唱団とマイクを初めとするバンドとの組み合わせはどれも絶品。マイクのギターが前面に出るシーンは少ないが、全員が楽しそうに演奏しているムードが何よりも素敵。圧巻はMillennium Bellでの盛り上がり。ステージの上の全員が来るべき2000年代の到来を喜びながら、まさにお祭りのムード。観客も一体になって、揺らめく花火と光りの洪水に酔っている。カウントダウンの後のベルリン2000は、The Songs of distant earthのIn the beginningから始まり、途中はオリジナルのマーチのような曲、最後はベートーベンの歓喜の歌で締めくくられる。その曲ではアートインヘブンの光の演出がクライマックスを迎えて、マイクはあまり写らなくなるが、その光の演出のすごさは驚異的。
マイクの今までのライブビデオとはまた異なるタイプの見事な出来であり、70分という短い時間とはいえ、マイクファンにとって涙なしではみることのできない素晴らしいビデオ。
このビデオは当初、光の演出をしているアート・イン・ヘブンからの通信販売でしか入手できなかったが、(上の左がビデオ)、2001年7月とビデオリリースからかなり遅れて、DVDが発売された。(上の右の写真) DVDには会場のセッティング風景とマイクのインタビューが追加されており、また当然とは言え、その映像と音はビデオと比較するとはるかに向上している。ビデオでは見えなかった映像、聞こえなかった音がはっきりと聞こえてくる。マイクのDVDが日本でどの程度のセールスがあるのかは不明だが、こうして日本盤でリリースされることは、本当に感謝したい。Tubular BellsVの映像ではヴァージン時代の曲がカットされて残念だったが、今回はノーカットだったのもうれしい限り。(少々残念だったのがタイトルをカットしてしまっていること。ビデオの時は、ドイツリリース盤だったから、英語表記に違いがあっても仕方が無いと思ったが、DVDでもそのタイトルをそのまま転用してしまっている)
2000年11月に同じくアート・イン・ヘブンから、この時の記録写真集が発売されたが(右写真)、それを見ると、コンサート全体の詳細が良く分かる。マイクの前にはPamela Falconなど何人もの演奏があり、マイクの演奏時に演奏と合唱をしているSt.Petersburg State Orchestra、 Glinka-Choirもクラッシックを演奏している。またDVDのジャケットのマイクの写真もこの写真集からのピックアップである。(リハーサルの時の写真)


The Best Of Mike Oldfield Elements DVD (2004)

Tubular Bells (Part One) - Live 2nd house (BBC TV performance - 1976) / Don Alfonso / In Dulci Jubilo / Portsmouth / William Tell Overture / Guilty / Blue Peter / Wonderful Land / Five Miles Out / Moonlight Shadow / Shadow on the Wall / Crime of Passion / Tricks of the Light / To France / Etude / Pictures in the Dark / Shine / Innocent / Earth Moving / Heaven's Open
The Space Movie (Incantations)
The Wind Chimes / North Point / Islands / The Time Has Come / Flying Start / Magic Touch
Mike Oldfield Interview

単純に1993年に発売されたElementsのビデオのDVD再発盤という位置づけには出来ない衝撃的なDVD。このDVDが発売されるという情報を聞いた時、はじめに「嘘だ!」という疑いから始まり、それが本当だと知ったとしても、手に入れるまでは事前にキャンセルになるのではないかという不安が続き、手に入れて中身を見たときは「夢だ」とまで思った。なぜなら、
最初のビデオではカットされていたBBCのテレビライブがノーカットで収録されていること。このノーカット映像はディープなファンの間では出回っていたが、画質は低いものであり、これがDVDの鮮やかな映像と音で初めて見ることが出来たこと。ファンの間では参加している演奏者が誰かということも議論のネタであったが、今回最後にテロップが流れすべて解決した。兄のテリー・オールドフィールドや、アディエマスで今ではマイクより日本では有名なカール・ジェンキンズまでが出演していることがわかった。これだけでもこのDVDの価値が高い。
それに加え同様にディープなファンしか見たことが無い、プロモーションビデオが惜しげもなく収録されており、さらにはDon Alfonso、Guilty、William Tell Overtureにいたっては、自分自身も初見でびっくりしてしまった。Don Alfonsoなどは曲そのものですら、たいへんなレアものだというのにいきなりプロモーションビデオヴァージョンで公式発売されるとは。決して品質が高いとはいえないPVまで収録されており、よくマイクがOKを出したものだとさえ思ってしまう。
これに加え、幻のThe Space Movieの抜粋。Incantationsの編集がきけるが、オーケストラルハージェストリッジやIncantationsの別テイクが聞けなかったのは残念。
さらにThe Wind Chimesを全部収録、Elementsビデオのマイクインタビューまでつけるという本当に贅沢な内容だ。

こうして全編を見てみるとマイクのヴァージン時代の歴史を確認することが出来、マイク初心者の方にもわかりやすいベスト盤といえるだろう。個人的には昔の素朴なビデオの方が味わいがあって楽しい。Elementsビデオに収録されていたSentinelがカットされているのは残念だが、この後のワーナー時代のものがいつか出ることを楽しみにしておきたい。このような企画を実現してくれたことに感謝。(渋谷のHMVでたくさん置いてあったが、売れるのだろうかと心配になった)


 The Best Of Mike Oldfield The essential & The Best/Elements DVD (2004)

Guilty / Tubular Bells part1 / Tubular Bells part2/ Ommadawn
Tubular Bells Part 1 / In dulci Jubilo / Incantations Part 4 / Etude / Five Miles Out / Moonlight Shadow / Islands / Shadow On The Wall / Sentinel / Tattoo

過去の作品のDVD化がどんどん進み、上に紹介したElementsのDVD化が実現したことから、マイク単体として残されたのは The Essentialのみとなった。すでに海賊盤DVDとしては一部目にすることがあり、ファンも公式DVD化を待ち望んでいる。そんなときにこのDVDを入手した。韓国製のDVDで、公式発売されているものと思われる。外箱がちゃんとセットについていて、スリーブもきれいな印刷であり、もちろんDVDも量産品。外箱にはThe Greatest Music DVD Masterpieceと銘打たれ、インナーにはほかにエリック・クラプトン,二ール・ヤングなどの作品も紹介されている。内容は日本盤の、The essential とThe Best of Mike Oldfield/ElementsのLDをダビングしたもので、ちゃんと日本語の字幕が出てくる。設定で、韓国語の字幕がオン・オフできるが、日本語は消せない。画像的にはマスターからではなくやはりLDから落とされたものと思われるが、海賊盤でなく、公式盤としてThe essentialが見られるのはやはり、うれしい。Elements DVDでカットされたSentinelのビデオ、マイクのインタビューもちゃんと見られる。韓国製ということだが、ライセンスはどうしているのか不思議。


Exposed. DVD (2005)

Disk 1 Intro / Incantations pt 1 & 2 / Incantations pt 3 & 4 / intermission
Disk 2 Tubular Bells pt 1 / Guilty / Tubular Bells pt 2 / Encore

2004年のElementsのDVDに引き続き、ファンにとっては衝撃的なDVDが発売された。言わずと知れた1979年のExposedのライブの映像であり、当時の映像としては高品質、そして音もCDからさらに飛躍的に向上し、画期的な作品となっている。この映像は断片的に海賊盤などで見ることもあったが、これだけ完璧に美しい、それもマルチアングルで登場するなどとは信じられない。
映像はまさにリアルであり、マイクのギターの指使い、表情、そして演奏者たちの動き、躍動感が圧倒的な迫力で迫ってくる。音の良さも素晴らしく、まさにライブ会場にいるようなリアリティを感じることができる。CDでは散々聴いてきた音も、全く違うように聞こえ、その演奏のレベルがいかに高いか改めて実感でき、感動的ですらある。現在のようにコンピュータなどなく、まさに生の音の洪水と迫力。このような記録を今にしてリリースされる背景は何だろう。今までどうして出さなかったのだろう。不思議ではあるが、公式に出されたことには本当に感謝。これを見ることなくして、マイクファンという無かれ、というぐらいの出来です。この後、ぜひ海賊盤で普及している数多くのライブをDVD化していってほしいものです。(せめて公式CDでも。。
)


Live At Montreux 1981 (2006)

QE2 Medley: Taurus 1-Sheba-Mirage / Platinum Parts 1-4 / Tubular Bells Part 2 /Medley: Conflict-Ommadawn / Tubular Bells Part One /Punkadiddle

昨年のEXPOSEDのDVDには驚かされたが、このライブDVDも衝撃的なリリース。この音源は海賊盤 SWISS MADEで聴くことができ、また映像も海賊盤ビデオで断片的に見たことはあったが、公式の映像でこの時期になって発売されるとは思わなかった。何かの契約期間が終了したのだろうか。このようにして過去のライブをちゃんと見ることができるようになることは、ファンにとっては本当に喜ばしいことだ。
その内容は期待以上であり、マイク以外のメンバーはヴォーカルのマギー・ライリー、ベース一人、キーボード一人、ドラム・パーカッション二人と、おそらくマイクのライブとしては最も最少人数構成と思われるのだが、音はとっても厚く、演奏水準もとっても高いものと感じる。80年代に日本公演も含めて、数多くのライブが行われたが、その当時の雰囲気を十分すぎるほど伝えてくれる貴重映像。
1981年といえば、QE2が最新作のとき。演奏曲もQE2と旧作という組み合わせなのだが、Taurus1は、半分がTaurus2の内容であり、この時期にはもうTaurus2はライブで演奏されていたことを証明している。Platinumの演奏も躍動感にあふれ、Tubular BellsもEXPOSEDとはまた違う、少人数メンバー用のアレンジ。Sailor's Hornpipeの演奏は圧巻。Ommadawnでのマイクのギターはまさに鳥肌がたち、Punkadiddleでのアドリブ演奏にも心が躍らされる。最も生演奏らしいライブといえるだろう。




Tony Palmer's Film of THE SPACE MOVIE Music By Mike Oldfield (1979)

1979年にリリースされたThe Space Movieが2007年にようやくDVDで再発された。アメリカの宇宙開発をテーマにしたこのNASA公認のドキュメンタリー映画は、すべてMikeの曲をサウンドトラックで使用しており、随所にTubular Bells、Hergest Ridge、Ommadawn、Incantationsが使用されている。DVDの裏面にIncantationsがそのまま使われている。また、Mike自身のプロモーションビデオでもIncantationsでは、この映画の最後の部分が使用されている。
ファンの間で有名な理由は、これに採用されているHergest Ridgeが公式には発売されていないオーケストラル版である事、そしてIncantationsのアレンジ違いが使われていることがある。この映画が公開された際にサウンドトラックの発売が予定されていたが、中止となったため、現在に至るまでHergest Ridgeのオーケストラル版は、海賊盤でしか聴くことができない。(レアトラックス参照)
今回このDVDが発売された背景はわからないが、監督のインタビューが新たに撮影されたものが収録されており、近くサウンドトラック盤がリリースなどという期待をしてしまいたくなる。


Discovery Tour : San Sebastian 1984 (2007)

Platinum III-IV / Tubular Bells Part II / In High Places / Foreign Affair / Mount Teide / The Lake / Five Miles Out / Crystal Gazing / Tricks Of The Light / Discovery / Saved By A Bell / Moonlight Shadow

ファンサイトからのダウンロードによる入手。あくまで非公式なものだが、その内容は正規盤として紹介するにたるもの。推定だが、テロップにテレビ局のマークと想われるものが時折現われるため、当時テレビ放映されたものを、再編集したのではなかろかと想われる。完全なプロショットであり、映像も音質も全く問題なく、今まで映像どころか、ライブ音源も公式に出されていないDiscovery Tourの映像を楽しむことが出来る。少人数のバンド形式で、ヴォーカルはマギー・ライリーと、ヴァリー・パーマー。演奏も安定していて、マイクがライブにもっとも油が乗っていた時代の雰囲気を味わう頃が出来る。二人のヴォーカルの掛け合い、公式映像盤では見られない、Five Miles Out、Crises、Discoveryからの数々の曲を見ることができるのは本当にうれしいこと。
ただ、明らかに当時のライブから推定すれば、Crises、To France、Poison Arrows、Talk About Your Life、Taurusなどがカットされているのが残念。それ以上にこんな映像があるのなら、公式発売してほしい。