あるカメラマンの独り言
 シリーズ No.010
「ヘリコでGo! 3 」コミュータヘリ編 〜X-Planeで行こう!〜
(Japanese Text Only)



X-Plane V5 Start up 画面

これはWindows全盛の世の中にあって、
Macでヘリコプターフライトシミュレータに挑戦した、
ある無謀な男の戦いの記録(の続編)である!!

お断り:これは「電車でゴー3〜通勤電車編〜」という某ソフトに引っかけた題名です。
    コミュータヘリは通勤(コミュータ)に掛けたもので、一応S-76を表しています。
    また「 X-Planeで行こう」はジャズの名曲「A列車で行こう」をもじったもので、
    某缶コーヒーのCMとは関係ありません


  さてMacでFSの夢は叶うのか? それとも無惨にうち砕かれるのか?(前回より続く) 

 その後何とかOSを入手、インストールすることになった。
ルンルン気分でCD-ROMドライブのスイッチを押し、CDを入れ・・
何とCD-ROMドライブのトレイが出てこない!何度やっても同じ。
OSを苦労して手に入れたと思ったら、今度は肝心のCD-ROMドライブが故障?
そんな馬鹿な!? 誰かがMACでFSをやらせまいと邪魔している。

一時はもうダメだ。Windowsに買い換える潮時か?と諦めかけたが、原因は単純。
前回3Dボード装着のため本体カバーを開けた際、CD-ROMドライブのスイッチを押す金具が曲がり、引っかかっていただけであった。思いっきりスイッチを押し込むと、おっ、出てきたではないか!
やっと準備は整った。 しかし、まだ簡単にはいかなかった。(以下長くなるので省略)

すったもんだの末、何とかインストール完了。 バージョンの古い順からテストすることにする。
震える手でX-plane V4のアイコンをクリック。
「 おぉ、動いた! 」機体をS-76に設定。いざ、フライト!
「何じゃぁ、こりゃ?」
出てきたのは粘土の固まりのようなグレー一色のノペーっとした機体。一応S-76の形はしている。
「こ、こんな馬鹿な!?これだけ苦労して・・この程度か?」 一瞬にして気が抜けてしまった。


V3(Classic版)ではS-76はこんな感じ

 だが気を取り直して、さらにバージョンの高いV5.31でテスト。
この旧式Macで果たして動くのか?緊張が走る。
長い読み込みの末、動いた! 再び機体をS-76に設定。いざ、フライト! と、・・

「おおおおおおおーーー!!!」


V5でのリアルなS-76


 そこに居るのはまぎれもない、リアルなS-76であった。
エンジンスタート、ブレーキを外すと機体が滑走を始める。
ラダーを踏み、進路を修正しながらコレクティブを引き上げる、機体がフワっと上昇する。
サイクリックを前へ押す。機速を上げて前進、 滑らかな飛行である。
さらに加速、76は矢のように飛び去る。「誰だ!旧式Mac では動かないなんて言った奴は?!」
これがRadeon(3Dボード)の威力か!、Awesome! 今、Macは甦った。

横で見ていたスタッフの一人が尋ねる。「 脚は引き込まないの?」
「 いくらリアルって言ってもそこまで出来るわけが・・」試しにGearのスイッチを操作する。
「 おおー、引き込んだ!」その飛行姿はまさに貴婦人! (76はヘリの貴婦人と呼ばれる)
「す、凄い!」

 その後何回も脚の出し入れを楽しんだ後 さらに降下し、旋回してアプローチ。
コレクティブを下げて高度を落とし、サ イクリックを引いてフレアーを掛け、ゆっくりとアプローチ、
・・の筈が、フ レアーが掛からない!猛スピードで空港を通り過ぎる!
あらららー ー」

仕方がないので空港からはるか離れた適当な地面へ着陸を慣行。
操作に慣れず スピードがうまく殺せないので、猛スピードのまま、接地。
衝撃と共に機体が ガクンと揺れ、オーバーランならぬ、地面を疾走する。
コレクティブをフルダウン、サイクリックを後ろへ引き、強引に急ブレーキ、 と、スピーがゆるくなり、不整地を進む。その際ガクンガクンと左右に振れるのだが、何と、タイヤのあとにくぼみが出来、やがて消える。まわりもダウンウォッシュで煙っている。
「・・・・」(声が出ない)


Gear upの瞬間(?)

 ここまでリアルとは思わなかった。
私は残念ながらマイクロソフトフライトシミュレータ2000(通はFS2Kと略すそうである)を試したことはないので、「この程度のことで驚いている」と笑われるかも知れない。
しかし、ここまで来るのに2年という歳月を費やしたのである。この喜びを分かって頂ければ幸いである。
(実際は1年11ヶ月は何もしていなかったのだが・・)

 これでやめておけば苦労を背負い込むこともなかったのだが、さらに挑戦は続いた。
次なる挑戦は最新バージョンV5.62でのフライトである。
何故、そんなに新しいものにこだわるのか?

X-Planeは色々な機種で飛ばすことが出来る優れたソフトである。
ヘリコプターではR22、ベル206、S-76、UH-1、UH-60が用意されており、VTOLではV-22オスプレイまで飛ばせる。海外にはX-Planeの熱狂的サイトが多く、調査したところ、さまざまな機種がフリーでアップロードされていることが分かった。そして あるサイトを訪ねたところ私は自分の目を疑った。
何とそこには「アレ」があったのである!!
しかし喜んだのも束の間、これは最新のV5.62でなければ動かないことが判明した。
こうして最新版への挑戦を決意した次第である。

さて、そこまで私を惹きつけた「アレ」とは何か・・この続きは次回、お楽しみに to be continued.

2001/05/06

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