|  
           さてMacでFSの夢は叶うのか? それとも無惨にうち砕かれるのか?(前回より続く)  
         その後何とかOSを入手、インストールすることになった。 
          ルンルン気分でCD-ROMドライブのスイッチを押し、CDを入れ・・ 
          何とCD-ROMドライブのトレイが出てこない!何度やっても同じ。 
          OSを苦労して手に入れたと思ったら、今度は肝心のCD-ROMドライブが故障? 
          そんな馬鹿な!? 誰かがMACでFSをやらせまいと邪魔している。 
           
        一時はもうダメだ。Windowsに買い換える潮時か?と諦めかけたが、原因は単純。 
          前回3Dボード装着のため本体カバーを開けた際、CD-ROMドライブのスイッチを押す金具が曲がり、引っかかっていただけであった。思いっきりスイッチを押し込むと、おっ、出てきたではないか! 
          やっと準備は整った。 しかし、まだ簡単にはいかなかった。(以下長くなるので省略) 
         すったもんだの末、何とかインストール完了。 バージョンの古い順からテストすることにする。 
          震える手でX-plane V4のアイコンをクリック。  
          「 おぉ、動いた! 」機体をS-76に設定。いざ、フライト! 
          「何じゃぁ、こりゃ?」  
          出てきたのは粘土の固まりのようなグレー一色のノペーっとした機体。一応S-76の形はしている。 
          「こ、こんな馬鹿な!?これだけ苦労して・・この程度か?」 一瞬にして気が抜けてしまった。 
          
          V3(Classic版)ではS-76はこんな感じ 
          だが気を取り直して、さらにバージョンの高いV5.31でテスト。 
           この旧式Macで果たして動くのか?緊張が走る。 
          長い読み込みの末、動いた! 再び機体をS-76に設定。いざ、フライト! と、・・ 
        「おおおおおおおーーー!!!」 
          
          V5でのリアルなS-76  
         
           そこに居るのはまぎれもない、リアルなS-76であった。 
          エンジンスタート、ブレーキを外すと機体が滑走を始める。 
          ラダーを踏み、進路を修正しながらコレクティブを引き上げる、機体がフワっと上昇する。 
          サイクリックを前へ押す。機速を上げて前進、 滑らかな飛行である。 
          さらに加速、76は矢のように飛び去る。「誰だ!旧式Mac では動かないなんて言った奴は?!」 
          これがRadeon(3Dボード)の威力か!、Awesome! 今、Macは甦った。  
         横で見ていたスタッフの一人が尋ねる。「 脚は引き込まないの?」 
          「 いくらリアルって言ってもそこまで出来るわけが・・」試しにGearのスイッチを操作する。 
          「 おおー、引き込んだ!」その飛行姿はまさに貴婦人! (76はヘリの貴婦人と呼ばれる) 
          「す、凄い!」 
           
           その後何回も脚の出し入れを楽しんだ後 さらに降下し、旋回してアプローチ。 
          コレクティブを下げて高度を落とし、サ イクリックを引いてフレアーを掛け、ゆっくりとアプローチ、 
          ・・の筈が、フ レアーが掛からない!猛スピードで空港を通り過ぎる! 
          「 あらららー ー」 
           
          仕方がないので空港からはるか離れた適当な地面へ着陸を慣行。 
          操作に慣れず スピードがうまく殺せないので、猛スピードのまま、接地。 
          衝撃と共に機体が ガクンと揺れ、オーバーランならぬ、地面を疾走する。  
          コレクティブをフルダウン、サイクリックを後ろへ引き、強引に急ブレーキ、 と、スピーがゆるくなり、不整地を進む。その際ガクンガクンと左右に振れるのだが、何と、タイヤのあとにくぼみが出来、やがて消える。まわりもダウンウォッシュで煙っている。 
          「・・・・」(声が出ない) 
          
          Gear upの瞬間(?) 
         ここまでリアルとは思わなかった。 
          私は残念ながらマイクロソフトフライトシミュレータ2000(通はFS2Kと略すそうである)を試したことはないので、「この程度のことで驚いている」と笑われるかも知れない。 
          しかし、ここまで来るのに2年という歳月を費やしたのである。この喜びを分かって頂ければ幸いである。 
          (実際は1年11ヶ月は何もしていなかったのだが・・) 
         これでやめておけば苦労を背負い込むこともなかったのだが、さらに挑戦は続いた。 
          次なる挑戦は最新バージョンV5.62でのフライトである。  
          何故、そんなに新しいものにこだわるのか?  
           
          X-Planeは色々な機種で飛ばすことが出来る優れたソフトである。 
          ヘリコプターではR22、ベル206、S-76、UH-1、UH-60が用意されており、VTOLではV-22オスプレイまで飛ばせる。海外にはX-Planeの熱狂的サイトが多く、調査したところ、さまざまな機種がフリーでアップロードされていることが分かった。そして 
          あるサイトを訪ねたところ私は自分の目を疑った。 
          何とそこには「アレ」があったのである!! 
          しかし喜んだのも束の間、これは最新のV5.62でなければ動かないことが判明した。 
          こうして最新版への挑戦を決意した次第である。 
         さて、そこまで私を惹きつけた「アレ」とは何か・・この続きは次回、お楽しみに to be continued. 
         
        2001/05/06 
         |