ベル412EPI、日本でデモフライト実施! 


ベル412EPI (N412TX)   撮影:ボイジャー様
上の画像をクリックすると大きな画像が見られます

 2014年2月21日、東京ヘリポートおいて、ベル412EPIのデモフライトが行われた。

 ベル412EPIはベルヘリコプター社の中型双発ヘリコプター、ベル412シリーズの最新型。グラスコクピット化され、エンジンをデジタル制御のPT6T-9に換装、エンジン出力、ホバリング能力共に向上している。

 今回、デモに使用されたのはHeli Expo2014にも展示されたN412TX、フラットブラックにメタルレッドのストライプ、とインパクトのあるカラーリングで日本初お目見えした。

 EPIの最大の特徴はグラスコクピット化だが、外見上目を引くのは細くなったヴァーティカルフィン、これはFastFinと呼ばれ、BLR社が開発したホバリング能力向上装備、ベル412EPの最新型に見られる改修点で、本機もこれを踏襲している。後縁を切り欠いたヴァーティカルフィン(垂直尾翼)とストレーキ(整流板)の組み合わせで、アンチトルク効率を上げる仕組みはアグスタ社の機体によくみられるHigh Altitude Configurationと原理は同じだが、アグスタ社のストレーキは幅広のものが突出しているのに対して、FastFinは412の長いテールブームを活用しこれに沿って幅の狭いものが平行に2本、レール状に長く取り付けられている点が異なる。(下記テールブームの拡大゚画像参照)



ストレーキが2本平行にテールブームにとりつけられている


<参考> 注意:リンクはしておりません
@本ベル412EPIについてはベルヘリコプター社のオフィシャルサイトに写真や動画、ブローシャ(パンフレット)等が掲載されているので、是非そちらをご覧下さい。ブローシャにはグラスコクピットの鮮明な写真が掲載されています。

A我が国でも長野県防災ヘリコプター「アルプス」がこの改修を受け、FastFinを装備しています。(本システムがベル社の標準装備となっていることと、「アルプス」改修については下記BLR社のプレスリリース(PDF)をご覧下さい。)

BLR - BLR AEROSPACE FASTFINR SYSTEM APPROVED FOR INSTALLATION ON BELL 412EPs IN JAPAN

BFastFinの構造についてはBLR社の動画で詳しく解説しているのでこちらをご覧下さい。


BLR Aerospace FastFinR System Technical Briefingより


 コメント

 デモは東京ヘリポートの他、静岡ヘリポート、名古屋空港等で実施されましたが、主に東日本での防災航空隊へのデモを目的としており、近畿より西(近畿含まず)の地方では実施されませんでした。そちらにお住まいのヘリコプターファンの中にはこの精悍なカラーの機体が見られず、悔し涙を流した方もいらっしゃるのではないでしょうか?次回このような企画の際には是非日本縦断ツアーを実施してもらいたいものです。

尚、写真をご提供下さいましたVoyager様にこの場を借りまして御礼申し上げます。
2014年4月19日 初稿


Back

Home

What's New

Introduction

Special

Photo Gallery

News/Info

Bar222
(Essay)

Link

All right reserved. Copyright(C) 2000, "Rotor Wind"