このMi26の写真はカメラマン諸氏により投稿され、多くの航空雑誌のグラビアを飾っているので、ご覧になった方も多いかと思います。

　世界一の大型ヘリコプターですが、いくら「大きい」と言っても、その大きさを実感出来ないかも知れませんので、若干コメントします。

　10年程前にパリ航空ショーで展示された機体を間近で見ましたが、まさに見上げるという感じで、その巨大さに目を見張りました。 また機首の形状から、ヘリコプターというよりは旅客機、といった表現がピッタリで、まるでB737の横に立っているかのようでした。

　 ショーではデモフライトもありましたが、重低音を響かせて８枚ブレードがゆっくりと回る様はまさに貫禄。
浮き上がった瞬間はローターが円錐状にしなり、８枚でもこの巨体をを支えるのは難儀そう。
しかし！この巨体からは鈍重そうに見えますが、実は機動性も高く、派手な旋回や、機首をほぼ真下にしての急降下など、巨体とは思えぬ運動性を見せ、度肝を抜かれたことが思い出されます。
　
　 日本ではなかなか目にすることの出来ない貴重な機体、まさに2001年のカモフKa32以来の珍客、いえ、大物来日！、と言えるでしょう。

2004/07/10

（掲載した写真は新潟空港で撮影されたものです。　撮影：前川　脩　様）
（写真の著作権はこの方にありますので、流用はご遠慮下さい。）