カモフ Ka-32A11BC
 
Kamov Ka-32A11BC


写真は JA6955 カモフ Ka-32A11BC アカギヘリコプター
(Photo:JA6955  Kamov Ka-32A11BC Akagi Helicopter)

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Specification Ka-32A11BC
エンジン (Engine) クリモフTB3-117(2,200shp)×2
全長 (Length) 11.30m
機体重量 (Weight)
 (Empty / Gross)
6,600kg / 12,700kg
搭載量 (Useful load) 8,700kg
速度(最高 / 巡航)
 (Max / Cruising)
260km/h / 245km/h
ホバリング限界高度
 (HIGE / OGE)
4,7000m/3,600m
上昇限度
 (Service ceiling)
5,000m
航続距離 (Max range) 650km

乗員/乗客数 (Crew/Passengers)

1~3 / 13
初飛行 (First flight)  
製造会社
  (Manifacturer)
russian helicopters
(旧:Kamov)
             
↑データは同社公式サイトより 

解説 (Japanese text only)    

 
 ロシア(Kamovカモフ社)製の大型ヘリコプターで、同軸二重反転ローターという特殊な機構をもつ。
これは名前の通り同じ軸(マスト)に取り付けられたローターブレードがギヤを介して互いに反対に回転しトルクを打ち消すというもので、テールローターが不要、またブレードの長さを短くできるという利点がある。
この為、同クラスの機体に比べ、全長(ローター含む)が短く抑えられ、小スペースでの運航が可能となっている。

 このクラス最大の積載能力を持ち、高度2,500mに於いて機外スリングで最大5,000kgの貨物を運ぶことが出来、 自動飛行制御装置やIFR装備も備え24時間運航が可能である。
 

 その他、KA-32Aは7つの世界記録を樹立したことでも知られ スイス、カナダ、パプアニューギニア、ビルマ他西側諸国でも使用されている。 

この型式は対潜ヘリKa-27とKa-28から高い操縦性能とパワーを継承した派生型で、軍民両用がありNATOコードネームはヘリックスC。

 基本の民間型をKa-32Tと呼ぶが、多種多様のバージョンが存在。
消防バージョンのka-32A1、警察バージョンのKa-32A2の他、スイス向けをKa-32A12、そしてこのカナダ向けのバージョンを Ka-32A11BC と呼称する。


 胴体長が短いことから、写真だけで見ると小さな機体という印象を受けるが実際は大型で6.6tもある。また一見鈍重そうだが、パリショーでは深いバンクをとって軽快に旋回して見せるなど機動性も十分ある。

 いわゆる”東側”の機体なので日本では先ず見られる機会はなく、2001年10月に日本に寄った際は、情報を聞きつけ大勢のマニアが押し掛けた程だったが、2007年10月、樹木運搬等を目的に使用事業会社が導入、日本でも見られることになった。
現在登録はこの機体1機のみである。

 過去にもロシア製の機体は、カモフKa-26(星形ピストンエンジンを搭載、農薬散布などに活躍)、ミルMi-8大型ヘリの2機種が在籍していたが、いずれも抹消され、日本在籍ロシア機としても唯一の存在となっている。

 尚、カモフ社は2007年にミルと合併し、現在はロシアンヘリコプターズとなっている。


2016/07/18


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