
(左:JA612M 川崎BK117C-2 宮城県防災ヘリコプター 「みやぎ」 / 右: UH-1J 陸上自衛隊)
2009年4月19日(日)、陸上自衛隊霞目駐屯地に於いて、駐屯地創立52周年記念行事が行われた。
霞目駐屯地(かすみのめちゅうとんち)は、宮城県仙台市南東の若林区霞目に位置し、古くは旧日本陸軍飛行学校の練習飛行場(仙台飛行場)として誕生。現在は陸上自衛隊東北方面隊が常駐している。
ここの記念行事の特徴は災害派遣等防災訓練展示が中心であることである。
滑走路を挟んだ反対側には宮城県警察ヘリコプター基地があり、また若林区には仙台市消防ヘリポートもあり、ここに常駐する機体が訓練展示を披露する。
実際に4月上旬に発生した宮城県の山林火災で多くのヘリコプターが消火に当たったことも記憶に新しい。
駐屯地祭は9:00に開門し15:00まで行われる。当日は快晴、気温も高く絶好の基地祭日和。訓練展示は10:40頃から始まるが9:30頃から地元の家族連れ、航空機ファンが詰め掛け、大いに賑わいを見せた。
地上展示(回転翼)は陸上自衛隊のUH-1、OH-6、AH-1S、OH-1の4機、OH-1は八戸から参加で車輪式の降着装置にスキーを装着した珍しい姿を見せた。固定翼は陸上自衛隊のLR-1偵察機と民間のグライダーの2機。
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スキーを履いたOH-1
10:40より式典開始。市長、来賓が祝辞を述べる中、エプロンにずらりと並んだUH-1等ヘリコプターのエンジンがスタートし、以下、訓練展示はこのような形で進められる。
・陸上自衛隊UH-1J、OH-1、AH-1Sが離陸し上空を視察
・国土交通省AS332L2「みちのく」が情報収集
・宮城県警ベル412「まつしま」と陸上自衛隊UH-1から隊員がラペリング降下
・宮城県防災ヘリコプター川崎BK117C-2「みやぎ」と陸自UH-1が被災者を救助
・航空自衛隊(松島基地)のUH-1Jが被災者を救助
・陸上自衛隊UH-1×3機がバケットで空中消火
・仙台市消防局ベル412「けやき」がFire Atackerから消火液を投下し空中消火
・航空自衛隊CH-47Jが大型バケットで空中消火
・編隊飛行〜帰投
以上である。
このあと、各機体はホバータキシーで観客の目の前まで移動、その後地上展示される。
以下はその時の模様である。
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JA6710 ベル412 宮城県警 「まつしま」

JA
6800 アエロスパシアルAS332L2 国土交通省 東北整備局「みちのく」
定置場は仙台空港。 L2型は日本で唯一(
詳細はこちら)

JA612M
川崎BK117C-2 宮城県防災ヘリコプター 「みやぎ」

UH-60J 航空自衛隊(松島基地)

JA119T ベル412EP 仙台市消防局 「けやき」
コメント
今回残念だったのは毎年参加する常連の海上保安庁の機体が来なかったこと。仙台はベル212の退役に伴い、鹿児島基地よりベル412が仙台に配置換え、愛称も「いぬわし」となり、参加が期待されていましたが、叶いませんでした。
霞目駐屯地は終日逆光で、撮影条件は良くありませんが、東北地方の官公庁ヘリコプターが終結する貴重な催しであり、毎年欠かさずここに来ているファンも居るほどです。その中の一人は「埼玉県から車で来たが、今年はETC搭載車の優遇措置で高速道路代1,000円で来られた。」と嬉しそうに話していました。皆さんも来年は「杜の都・仙台」へ足を運んでみてはいかがでしょうか?
2009/05/23
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伊達政宗像(仙台城跡) |
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ウミネコの群れ(松島) |
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