第10話

あらすじ

練習中にイソップが倒れ、また以前の試合でも選手を殴った賢治のところに新聞社の者が現れた。賢治の指導方法には問題があるというのだ。新聞沙汰になると思われていたが、翌日新聞にその記事はなかった。その記者はイソップに会って気が変わったのだという。イソップは「ラグビーが好きだ。滝沢先生が好きだ。だからラグビーを死んでもやめない」と言ったのである。ラグビー部は半月後に予定されている東都体育大学4軍との試合に向けて努力を重ね、そんな中イソップも帰ってきた。東都体育大学との試合、結果も内容も一方的ではあったが賢治たちは大健闘であった。そして唯一の得点チャンスであるペナルティーキックを森田は圭子の前で決めた。試合後、「あのとき何を考えて蹴ったの?」と言う圭子の問いに対し、森田は「何も」と答えた。無心になることでみんなの見守る中冷静にゴールを決めることが出来たのだ。数日後、イソップの検査結果が出たと両親が賢治のもとを訪れた。「脳腫瘍」であった。言葉を疑う賢治であったが、両親は続けた。手術をしても五分五分、しかし医者の言いっぷりからすると絶望的であろうと。賢治が暗い気持ちで部活に顔を出すとイソップの周りに人だかりが出来ていた。イソップは新しいジャージに付けるマークをデザインしたと言って賢治にその絵を見せた。「ライジング・サン」であった。賢治はこれを採用することにした。

独り言

東都大との試合、前半終わって19-0だったけど、少なくとも4T2Gはとっているから20点以上はとっているはずなんだけど・・・。

「僕んち、海の近くでしょ。それで、毎朝海から昇る太陽を見ているうちに思いついたんです。僕らもこの太陽のように真っ赤に燃えて昇っていきたいと思って・・・」

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