第12話
- あらすじ
- 圭子の父親富田義道は自分の決めた相手と縁談をするために娘を連れ戻そうとしていた。しかし嫌がる圭子や止めるマスターの前にてこずり、多忙な義道は引き上げる。一ヶ月後、イソップが退院してきた。イソップは自分がすっかり良くなったものと練習中も大声を出し見学していた。そんなある日、イソップは通院した際にもらった薬「K-16」から自分の死期が近いことを知る。死を控えたイソップは荒果てトルエンに手を出す。ある日部活に顔を出した内田玄治が部室に戻ると、上着のポケットに入れて置いた財布から金がなくなっていることに気づく。直前にその上着をいじって部室を飛び出していくイソップを森田たちが目撃していることから、おそらくイソップが取ったのであろうと分かる。最近のイソップの様子は変だと賢治に迫る大木、森田、山崎に対し、賢治はイソップの命が残り少ないことをうち明ける。賢治たちはその後、イソップがトルエンを買う現場を押さえてイソップを捕まえ話を聞いた。イソップは、悪性腫瘍で先の短い人に限って「K-16」をもらうことを「死神」と呼ばれる患者に聞いたと言う。
イソップは賢治に、残りの人生をどう生きたらいいかわからないから、人間が何のために生きているのか教えて欲しい、と問う。賢治は簡単には答えられなかった。これに責任ある解答をするべきだと考える賢治は翌日職員会議で同じ質問をした。山城校長は「人間は愛するもののためなら死ねる。イソップは誰よりもラグビーを愛してきた。もう一度ラグビーに打ち込ませるべきだ」と言った。イソップは夜賢治に連れられてグラウンドに来た。賢治はラグビーボールを魂に見立ててイソップに活力を与えるべく必死に説いた。イソップはトルエンを絶つことを決意し、翌日から練習に励むようになる。
- 独り言
- トルエン仲間の大木に向けた「いいのかよ?そうなったら打倒相模一高もへちまもないぜ」と言うせりふが耳に残って離れないのは俺だけか?なんかあの言い方変だろ。
- 「ボールが生きている間はベストを尽くさなきゃ。最後まであきらめちゃだめだよ」
「たとえ負けるとわかっている戦いでも、最後の最後まで戦い抜く。それが男だろ。ラガーマンだろ。」
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「イソップ、勝つとわかっている戦いなら誰でも戦う。しかし負けるとわかっている戦いに出ていく。そして最後まで戦う。人間は誰でも死ぬんだ。残された時間を燃焼しろ。そこに命の輝きがあるんだ。」
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