第15話
- あらすじ
- 賢治にとって二度目の卒業式を迎えた。この日をもって山城校長も定年である。卒業式の挨拶で山城はラグビー部のことを取り上げた。以前109-0で大敗したチームが先日見事に勝利をおさめた事から「やればできる」と言うことを示したのである。新学期を迎え川浜ラグビー部も多くの新入部員を迎えた。一方、定年の山城に変わり新たに岩佐校長が就任した。「学校は学業をする場である」という考えの岩佐は成績の悪い生徒の部活を禁止すると言い出した。岩佐は毎日のようにテストを繰り返し、その結果は容赦なく張り出された。やり方が気に入らない大木は校長に対してぶち切れて停学となる。森田は圭子のことが気になってテストにも「圭子、圭子」と書き殴る始末である。そんな森田に賢治は「いっそあきらめろ」と言うが逆に「先生も校長と同じだ」と言われてしまう。またその他のラグビー部員も部活禁止やテスト勉強で部活に顔を出すのは2人足らずであった。そんな状態の中、賢治は校長に意見を言うことができずにいたが、それを山崎に避難される。賢治は校長の不理解、部活の状態、森田や山崎に言われたことが気になり、荒れて昼間から酒を飲む始末であった。そんな折、賢治は節子に誘われて山城に会って話をする。山城は勉強もスポーツも恋も広い意味では皆勉強だから思う存分やらせればいい、と言いその言葉にやる気を出した。そして賢治は森田に思う存分恋をすればいいと言う。それを聞いた森田は、圭子のお見合い現場に乗り込み、圭子を連れ出した。追いかけられる森田であったがそれを助けたのは最近圭子にまとわりついている若者、名村 直であった。助けられながらもつきまとうなと言う森田に直は「圭子は俺の妹だ」と言い出す。一方賢治は部活に対しても、停学になっている大木や部活禁止となっている選手を集めて練習を再開する。当然このことは岩佐の目に留まり衝突する。賢治は岩佐に「処分は不当だ。生徒をもっと信じるべきだ。校長のやり方は軍隊もしくは刑務所だ」と言うと、岩佐は賢治を殴り「不良教師」と言い放ち去っていく。岩佐はこれ以上問題を起こしたら廃部処分にすることを決意した。賢治は部員のために体を張って部活動を再開したのである。
- 独り言
- 山城校長は「わずか1年足らずで相模一高に勝った」と言ったけど、秋に109-0で負けてから卒業式間近で14-13で勝ったんだから一年どころか数ヶ月だよな。すげーな。
- 「受験にラグビーなどと言う科目はない」
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