第22話
- あらすじ
- ラグビー部に治男が帰ってきた。また、新年度のキャプテンの選出が部員同士の話し合いで行われ、平山に決まった。ところが平山はキャプテンになりたくないと言う。納得のいかない前キャプテンの大木が平山に殴りかかるのを賢治が止めると、賢治は2人っきりで話し平山に理由を聞いた。「自分は向いてない」という平山に対し、本当は平山が城南の曽根をライバル視していて彼に対抗するにはキャプテンという雑務は邪魔だと考えていることを見抜く賢治は、「それでもラガーマンか」と説得する。チームメイトの説得もあり、考えを改めた平山はキャプテンを受けると言った。一方その頃、大木の就職のことで事件が起きていた。内定をもらっていた「川浜電機」がとつぜん取消を言い渡したのだ。賢治は会社に赴き、理由を聞くと「ラグビー部の活動が事情により休止し、ラグビーを見込んで採用した大木はいらない」と言うことだった。賢治は、以前自分を部の監督に勧誘していた東北製鉄の永井に大木をとってくれるように頼みに行く。しかし、賢治を未だあきらめていない永井は、賢治も一緒ならいいと言う。賢治は断った。そして賢治は大木に名村に頼んではどうかと持ちかけるが、大木は断る。名村とのいざこざはもうケリをつけたが、これでは結局そのことを利用したことになるからだ。心配する賢治に大木は何とかするから平気だと答える。ラグビー部は新人戦を迎えるが、キャプテンという役職にまだ不慣れの平山が、本来のプレーを出来ずにあえなく破れた。そんなある日、東北製鉄の永井が賢治のもとを訪ねてきて、大木を臨時工としてなら雇ってもいいと言ってきた。大木に相談すると、母親をおいて仙台には行けないと言う。しかしそこに現れた大木の母と節子は大木を説得し、行けと言った。実はこの話には節子が一枚かんでいたのである。節子は直接永井のもとを訪れ、賢治が今学校を去ることが出来ないこと、大木を頼むと言うことを、頼んだのだ。こうまでしてもらった大木は節子に感謝し、この話を受けた。卒業式を終え大木は仙台へと向かった。新年度を迎えラグビー部は練習をするが、練習試合はいずれも満足のいかない結果であった。平山は相変わらずの不調であった。賢治はこれらのことを山城に相談した。「壁にあたっている。選手も指導者もそれを乗り越えていたなくてはならない」と言う。そこへ山城が最近知り合ったという外国人、マーク・ジョンソンが現れた。ラグビーをしているマークは、賢治を自分たちの練習に誘った。賢治は練習に行くと久しぶりの選手としてラグビーをし、楽しんだ。後日賢治はマークを川浜高校に呼び、コーチをしてもらった。しかしマークの和やかな指導は賢治には不満だった。賢治は家でマークと激論を交わした。選手を甘やかすだけだと言う賢治に対し、マークは賢治のやり方をバトルだと言った。しかし時折現れるマークの「エンジョイ・ラグビー」がチームにいい影響を与えていることは確かであった。結局賢治のやり方とマークのやり方が見事に融合し、チームは成長していった。秋、国体を迎えた川浜は決勝まで勝ちあがり、そして城南工大高と戦うことになった。前半は0-0で折り返したが、後半川浜はトライなどで10-0と突き放した。しかし城南も反撃しトライを返すと10-4でロスタイムを迎える。城南はスクラムから出たボールをファンブルし、落とした。川浜の誰もがノックオン、ノーサイドと思い動きを止めた。しかし、レフェリーの笛は鳴らず、試合が続行されると、隙をつかれてトライを奪われてしまう。キックも決まり、ノーサイド。10-10。川浜にとって、負けに等しい同点、両校優勝であった。賢治は試合後、技術も勇気も決して負けていない選手たちに執着心の大切さを教え、「涙を拭け」と言った。「花園で勝ってから泣け」と。
- 独り言
- 賢治は大木のことを永井さんに頼んでいたけど、昔ゆかりが高熱を出して大変だったとき、永井さんがいい医者を知っているが誘いを断った自分が頼めるかと言っていたよな。やっぱ、乱世会の藤堂も言っていたけど、賢治は家庭より部員がかわいいんだな。
あれだけ東北製鉄に誘われていたのに、その後佼成学園(スクール・ウォーズ2)に行ってしまうとは・・・。やはり教師を捨てられなかったということか。
- 「100本? It's crazy!!」
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「俺たちの最終目標は花園ラグビー場の全国大会だ。その日まで涙はしまっておけ。いいな。泣くのは花園だ。花園で勝ってから泣け!」
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