第3話
- あらすじ
- ラグビー部の指導を続ける賢治に対し、3年生の圧力から1,2年生を含めた部員全員が練習をボイコットする。本当は賢治に指導してもらいたい1,2年生の気持ちを理解してはいたが、自尊心を傷つけられた賢治はその場から引き下がる。しかし山城校長に、「ラグビーもさることながら、心のコーチをする事を忘れてもらっては困る」と盛りたてられた賢治は、校長と賢治はめちゃくちゃに壊れた便所の修理を始める。しかしなおした矢先に石が投げ込まれるなど、学校再建の道は遠いものだった。家に帰り一人思い悩む賢治は、娘のゆかりが遊んだおもちゃをいつの間にかしっかり片づけるようになったのを見て、妻節子にその理由を問う。「みんなそれぞれ仕事があって、自分の仕事は遊ぶことだから、約束事はしっかり守らなくちゃ」と言うゆかりからヒントを得た賢治は、次の日の職員会議で、生徒の服装の乱れなど、校則をしっかり守るように働きかけましょうと提案する。しかしこれに消極的な教師たちの前に賢治は一人で毎朝校門に立ち、登校する生徒に挨拶しながら服装などの指導を行った。来る日も来る日も一人で続ける賢治に対し、その姿に感銘を受けた数人の教師が朝の校門に現れるようになり、また生徒の多数も制服で登校するようになった。しかしそれに対しあからさまに反抗を続け、私服、バイクで登校する生徒もいた。ラグビー部の3年生もそうであった。彼らは校則に従う下級生はしごきを加えると言って脅し、賢治に反抗した。そんな中、帰宅途中の賢治は川浜高校OBと名乗る乱世会の人たちにボコボコに殴られる。しかしそれらの行為に決して屈しない賢治は、再び便所修理をするなどして学校を建て直すべく努力する。そんな賢治の姿を見たラグビー部員の森田は恋人の富田 圭子のところを訪ねる。賢治の姿に気持ちが揺れながらも、上級生の手前正しいことが出来ないでいる森田の姿に圭子はカツを入れる。先輩に立ち向かうことを決意した森田は、翌日3年生の前で、「あんたたちのやってることは汚い」と刃向かう。この罰に森田は神社の階段150往復のウサギ飛びをさせられる羽目となる。そこに駆けつける止めようとする賢治に対して森田は止めないと言い、結局賢治と森田は2人でやり抜くことを誓う。賢治たちはがんばり、あと3往復と言うところまで来たとき、3年生たちは妨害する。そこに現れたのが森田の恋人圭子であった。馬術部の圭子は馬によって3年生を追っ払う。賢治は助けてくれた圭子を「いい子じゃないか」と言うが、森田は「実は圭子の家も知らないんだ」と言う。賢治のことを信じられるようになった森田は「もう一度ラグビーのコーチをして欲しい」と頼み、賢治も受け入れる。翌日から1,2年と共に練習を再開する賢治の前に現れたのは、少年院から帰ってきた川浜高校の「番長」水原であった。賢治の前に新たな波乱が起きようとしていた。
- 独り言
- ウサギ飛び150往復は無理だろー。そんなことより圭子はあそこまでどうやって来たんだ?
- 「先生って本当に泣き虫なんだな」
「馬鹿野郎!おまえが泣かせるようなことするからじゃないか」
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