第7話
- あらすじ
- 川浜高校は新年度を迎えた。多くの新入生が新たに入学してくる中に「川浜一のワル」と呼ばれる大木大介がいた。大木は入学してきたその日に川浜の新番長の沢に喧嘩を売られると、逆にボコボコにしてしまう。一方その夜、ラグビー部の新入生歓迎会が森田の家「新楽」で行われた。会の途中それを外から眺める少年がいた。奥寺 浩、「イソップ」とあだ名されスクール・ウォーズでもっとも愛された人物の一人である。奥寺は入部を希望するために訪れたのだ。しかし奥寺は翌日行われた体力測定においても「懸垂、腹筋は一回も出来ず、走力、敏捷性も小学生レベル、腕相撲も山崎に負ける」始末であった。実はこのイソップと大木は中学時代からの親友なのである。ある日、ゆかりが横断歩道において車に引かれそうになるが、川浜の生徒に助けられた。大木であった。節子は名前を聞くが何も言わずに去っていってしまう。一方ラグビー部の練習中、パスが全然取れないイソップに対し星がぶちきれる。賢治は「胸元しか取れないのだから、相手を思いやって取りやすい球を投げてやれ」と言うが、グラウンドの荒れ具合、練習の進度にがっかりしているという星は「イソップがやめないなら自分がやめる。先生選んでくれ」と言う。賢治はイソップを選ぶ。星はグラウンドを去った。その光景を見ていた大木は賢治を風呂に誘う。賢治や教師を敵対視していた大木が、賢治に心を開いたのだ。風呂で大木は、喧嘩の処分を決める職員会議で自分に話をさせて欲しいという。職員会議で大木は「どんな処分でも受けるが、心臓の具合が悪い母親には知らせないで欲しい」と頼み、それを了解した教師は大木を「厳重注意」とした。そんな折、「森田の留年を聞き、心配になって」と圭子がこっそり賢治に会いに来た。圭子は「父は大変な資産家で成績の悪い森田との交際に反対で引っ越した」のだという。ちょうど同じ時、部室にはつるはしを持った卒業生内田が現れた。驚いた部員が賢治を呼びに来ると、賢治は内田に事情を聞いた。内田は自分たちが壊したラグビーポールを新しく立てたいと言うことだった。部員たちは協力してポールを立てる準備に取りかかった。その翌日賢治が職員室に行くと教頭が女性と話していた。大木の母親であった。教頭は母親に大木の家庭での事情を聞くと共に先日の暴力事件のことを言ってしまう。それを聞いた大木の母親は苦しみだした。そのことを知った大木は教頭に殴りかかる。賢治たちは大木を捕まえ部室に連れていき、謝るように言う。しかし、大木は学校を辞めてでも教頭をぶっ殺すと言う。必死に大木を説得すると、イソップが懸垂を3回出来たら謝ると言い出す。賢治は一回もできないのに無理だと言うと、大木は「だから言ったんだ。結局あんたがなんだかんだ言ってもイソップも自分もどうにもならないんだ」と言う。するとイソップが仲間を退学になんかしたくないから挑戦すると言う。かくしてみんなの見守る中、イソップの懸垂が始まった。イソップはがんばった、仲間を救うために。しかし2回を終わり3回目に入ろうとしたとき力尽きた。それを見て大木は教頭のもとに走る。大木はナイフを教頭に振りかざすが、その後泣き崩れ謝る。その後、準備の整ったラグビー部のポールがいよいよ立った。部活動は順調に活動を再開した。
- 独り言
- なんか一生懸命、ポストに黒のペンキを塗っていたけど、立ったときのポストは真っ白だったぞ。
40メートルキックか、俺でも出来るな。
- 「風は一人で吹いているー。月は一人で照っているー。おーれも一人でながれもの・・・」
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「先公なんてのは全部敵だ」
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「おまえは立派にラガーマンだよ」
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「おまえも本当は素直なんだな」
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「負けたぜ。ラグビーに負けたよ。思いやりか。世間じゃやたらに言う言葉だが、本当にあるとはな」
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「先生よー。俺、人にベタベタされるのと礼言われるの苦手でよ」
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