8000系(8523F) 直通特急
阪神本線 大物 2021年7月17日撮影
1次車

8000系(8219F) 急行
阪神本線 大物 2021年7月17日撮影

8000系(8239F) 特急
阪神本線 大物 2021年7月17日撮影

8000系(8219F) 特急 1611S列車
阪神本線 大物 2007年8月15日撮影
旧塗装

8000系(8235F) 1505S 特急
阪神本線 大物 2007年8月15日撮影

1.登場背景
 1984年(昭和59年)に登場した急行用車両です。当時、武庫川線の老朽車両置き換えのため、本線系統へ当形式を導入し武庫川線に7861形を捻出してます。
 編成は下記のとおりです。
←大阪梅田                           神戸三宮→
 8201(Tc1)−8001(M')−8101(M)−8101(M)−8001(M')−8201(Tc2)

2.車体構造
 車体は18m級の鋼製車体で片側に両開き扉が3箇所設けられてます。
・1次車
 第1編成の側窓はユニット式の2段窓が採用され、先頭形状は折り妻で、運転席と助手席窓上にヘッドライトが設けられてます。他形式と連結しないため、幌受けが廃止され、他形式と比べすっきりした外観となりました。
・2〜12次車
 第2編成以降は大幅にモデルチェンジされ、先頭形状が小田急9000形の様なブラックフェイスとなり、貫通扉上にヘッドライトが2個設けられてます。側窓は1段下降式に変更されてます。また、阪神電鉄で初の排障器が設けられてます。
・13〜21次車
 側窓の寸法が見直され、連続窓風になってます。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されてます。
・1次車
 化粧板は在来車と同じ薄緑の格子模様が採用されてます。
・2〜12次車
 化粧板はベージュ系模様が採用されてます。座席脇のスタンションポールが廃止され、貫通扉の窓が下方に拡大されてます。
・13〜21次車
 座席はバケット式のロングシートが採用され、モケットの色がピンクに変更されてます。床面を色分けして着席したときの足の位置を表してます。扉上部にLED車内案内表示装置が千鳥配置で設置されてます。
 8241F〜は車椅子スペースが設けられてます。

4.機器類
 制御装置は、界磁チョッパ制御BS-1403-A(東芝)が採用されました。1台の制御装置で8台の主電動機を制御する1C8M方式となっています。
 主電動機は、110kWの複巻式主電動機TDK-8170-A(東洋電機製造)が採用されました。
 ブレーキ装置は、全電気指令式電空併用抑速ブレーキ付きのMBSAが採用されてます。
 駆動装置は、中空軸平行カルダンが採用されました。
 台車はSミンデン台車が採用されました。1次車はFS-390A(電動車)、FS-090A(付随車)で2次車以降FS-525(電動車)、FS-025(付随車)となっています。
 補助電源装置はSIVが採用されてます。

5.主な履歴
 1984年(昭和59年)末に大幅なモデルチェンジが行われた2次車(8211F〜)が登場しました。
 1986年(昭和61年)にクーラーの数が変更された5次車(8217F〜)が登場しました。
 1991年(平成3年)に側窓が連続窓風の13次車(8233F〜)が登場しました。
 1995年(平成7年)に阪神・淡路大震災の被害を受け、15両が廃車され、代替えで新造車が製造され、編成組み替え等を行い復旧してます。
 2002年(平成14年)から9300系に準じたリニューアル更新が行われ、転換式セミクロスシートが設置されてます。
 2006年(平成18年)以降にバンドン式密着連結器から、一般的な廻り子式の柴田式密着連結器に変更してます。
 2016年(平成28年)以降に前照灯がLEDに変更されました。

←戻る TOP 掲示板