![]() |
9000系(9209F) 特急 9161S列車
阪神本線 大物 2008年1月13日撮影 |
9000系(9207F) 快速急行
近鉄奈良線 鶴橋 2019年11月23日撮影 |
9000系(9209F) 特急 9161S列車
阪神本線 大物 2008年1月13日撮影 |
1.概要
1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神大震災により、41両も車両を廃車せざるを得ない状況となり、1995年(平成7年)〜急行車の30両分の代替え車として登場した急行用通勤車両です。 編成は下記のとおりです。 ←大阪梅田 神戸三宮→ 9201(Tc1)−9001(M')−9101(M)−9101(M)−9001(M')−9201(Tc2) 2.車体構造 設計・製作期間が一年という短期間の製作だったため、車体は2シート工法のげ軽量ステンレス構体を採用し、外板は清掃しやすいBG仕上となってます。 先頭部は曲面が用いられた形状になっていますが、それほど複雑ではないので、鋼板製となっています。8000系、5500系をイメージして作られていますが、後退角を大きくしスピード感あふれるデザインとなっています。 出入口は片側に3箇所両開き扉が設けられ、前面窓ガラス、及び貫通扉窓ガラスの取付を接着後方で行い凹凸や、押さえ面のないシンプルな構造となっています。車体主要寸法は5500系と同様ですが、先頭部の後退角を大きくした関係で、運転室の長さを客室側に50mm延長しています。また、車両間の移動を容易にするため、貫通路を120mm広くしてあります。先頭部後退の鋼板製部はメタリックシルバー塗装で、正面窓下部全体を黒色塗装とし、赤と淡いグレーのツートンラインを入れ精かんな感じに仕上げてあります。 3.車内設備 座席はバケット式のロングシートとなっています。 車内案内装置は5500系で採用された路線マップ併用のLED式車内案内表示器が採用されてます。 側引き戸ガラスに複層ガラスが採用され、引き戸壁面とガラス面の段差を少なくし戸袋への吸い込み事故を防止すると共に不快なガラス面の結露を防止しています。 車椅子スペースは各中間車の神戸より海側に設けています。 客室化粧版は5500系と同一としていますが、床敷物を外観にマッチしたグレー系石目調のツートンカラーのものにしています。 4.機器類 制御装置は、GTO-VVVFインバーター制御が採用されました。 主電動機は、130kWの三相かご形誘導電動機(TDK-6146-A)が採用されました。 制動装置は、回生ブレーキ併用電気指令式電磁直通空気ブレーキ(MBS-A)が採用されました。 駆動方式は、TD平行カルダン駆動が採用されました。 台車はモノリンク式ボルスタレス台車のSS-144A(電動車)、SS-044A(付随車)が採用されました。 5.主な履歴 1996年(平成8年)3月20日より運用開始。 1998年(平成10年)より山陽電鉄直通特急として運用開始されました。 2006年(平成18年)から外幌が本格的に導入されました。 2007年(平成19年)より近鉄直通対応工事が行われました。主に下記の工事が行われました。 ・大阪方の貫通扉に貫通幌枠が設けられ、電気連結器が追加されました。 ・車体外板帯は1000系に合わせ「ヴィヴァーチェオレンジ」帯に変更されました。 ・運転台のハンドルは横軸2ハンドル式に変更されました。 2016年(平成28年)よりパンタグラフを下枠交差式からシングルアーム式に好感されました。 6.主要諸元
|
←戻る | TOP | 掲示板 |