203系
203系 常磐線 新松戸 2002年5月3日撮影
 1982年(昭和57年)常磐線我孫子〜取手間の複々線化に伴い製造された東京メトロ千代田線乗り入れ用車両です。登場年は10両編成1本のみ製造されました。
 形式はクハ203(奇数向きの先頭車)、モハ203(中間電動車で制御装置を搭載)、モハ202(中間電動車で電動発電機、コンプレッサーを搭載)、サハ203(中間付随車)、クハ202(偶数向き先頭車)の5形式です。
 車体は20m4扉両開きのアルミ合金製とし、戸袋窓は廃止されました。
 車内はロングシートで、201系とほぼ同じ見付となっています。
 歯車比は6.07とし、制御方式は201系を基本とした電機子チョッパ方式ですが、素子の大容量化や全開時ブレーキ化等が行われました。台車は軽量化を行いT台車は踏面両抱えブレーキとなっています。自動列車制御装置はATC4A形を搭載しています。
 その後他線へ103系1000番代を捻出するため、1984年(昭和59年)から増備が再開されました。この増備車からブレーキが全界磁、弱め界磁切換式となり車号標記が転写文字となりました。
 1985年(昭和60年)から増備された車両はボルスタレス方式のDT50A、TR235Aとなり、T台車は踏面とディスクブレーキを併用することになり、番代も100番代となりました。
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