207系900番代
207系900番代(マト71) 1401K
常磐線 馬橋 2009年5月23日撮影

207系900番代(マト71) 1500K
常磐線 馬橋 2009年5月23日撮影

1.概要
 1986年(昭和61年)に常磐緩行線増発用として製作された車輌です。
 国鉄として初めてVVVFインバーター制御が採用されました。

2.車体構造
 車体は20m4扉のステンレス車体で、205系に準じていますが、先頭車は東京メトロ千代田線直通のために貫通扉が設けられています。

3.車内設備
 座席はロングシートが採用されました。

4.主な機器類
 制御方式は前述の通り、VVVFインバータ制御を採用し、各電動車に1台の制御装置を設け1台当たり4個のモータを制御してます。
 主電動機は小型軽量でブラシレスの三相かご形電動機で、電動機冷却風取り入れ用の車体風道はなく、メンテナンスフリーのため、主電動機点検蓋が設けられてません。
・クハ207-901
 奇数向きの制御車で蓄電池付きです。ATC関係の機器も搭載されてます。
・クハ206-901
 偶数向きの制御車でATC関係の機器を搭載してます。
・モハ207-901〜
 中間電動車でインバータ制御装置の他、CP、蓄電池、パンタグラフを搭載してます。
 制御装置のメーカーは各車両で異なり、901,903が東芝、902が富士電機製となってます。
・モハ206-901〜
 中間電動車でインバータ制御装置とMGを搭載してます。
 モハ207同様制御装置が異なり、901が三菱、902が日立、903が東洋電機となってます。
・サハ207-901〜
 中間付随車です。
 台車は205系を基本としたボルスタレス台車ですが、電動車の台車は主電動機取り付け部が異なるため型式が異なりDT50Eとなります。付随台車はTR235Fとなってます。  6M4Tの試作車10両編成が常磐緩行線に投入されましたが、その後のJR東日本としては増備が無く、JR西日本で同一形式ながら全く違う形をした207系車両が登場しました。

5.主な履歴
2009年(平成21年)12月5日にさよなら運転が行われ、引退しました。

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