417系
417系 東北本線 黒磯 2004年8月13日撮影
 1978年(昭和53年)に製造された交直両用近郊電車です。
 全面は415系等を同じような顔つきで、側面はキハ47形のように、両開き式の扉を片側で2カ所配置してます。
 機器類の冷却用として、外部から空気を室内から取り入れるため、空気を一旦室内へ取り込むための雪切り室を装備するなど耐寒耐雪構造の寒地向け設計となっています。
 性能面では抑速発電ブレーキを備え台車も急行形電車並の空気バネ台車(DT32・TR69)を採用してます。
 冷房装置は登場時準備工事でしたが、現在は前車冷房改造済みです。
 形式は先頭車で主幹制御器、主抵抗器を備えるクモハ417(Mc)と中間車でパンタグラフ、主変圧器等を備えるモハ416(M’)と先頭車のクハ416(Tc)の3形式から構成されてます。
 3両編成5本が製造されましたが、旧国鉄の財政悪化により製造が打ち切られました。しかしながら、この車両のノウハウは413系、713系、717系へ受け継がれてます。
 最後まで交直流色で残りましたが、1991年(平成3年)に全車東北地域本社色となりました。
 最近はアコモ改造工事によってシートの張替え、電子式・液晶式行き先表示器の使用、飲料水の自走販売機など新しい試みがなされた車両もあります。
 交直両用として製造されたものの、直流区間への直通はありません。
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