E751系
E751系 東北本線 三沢 2004年8月15日撮影
 1999年(平成11年)特急「はつかり」に使用していた485系の未更新車置き換え用として登場した特急形電車です。
 形式は盛岡方の先頭車でクハE751、中間電動車でSIVを搭載しパンタグラフのないモハE750、同じく中間電動車でパンタグラフのあるモハE751、青森方の先頭車で半室グリーン車のクロハE750が存在する。
 編成は
←盛岡方
クハE751−モハE750-100−モハE751-100−モハE750−モハE751−クロハE750
 各車とも出入り口は盛岡よりで1カ所のみで、2,4,6号車にはトイレと洗面所を、5号車には電話室と自動販売機を設けています。
 クロハ750は先頭寄りの16席を普通席から仕切ったグリーン席とし、普通席は2カ所を車椅子対応席としています。またトイレも車椅子対応とし、体を横にすることが出きる多目的室を設けました。
 3号車のモハE751-100には業務用室を設けて、ドア扱いや列車監視、車内放送などの車掌業務が出きるようになっています。
 外観形状はE653系を基本にしているが、多雪地域での運行を考えて前照灯とLED式後部標識灯は愛称名標識よりも上に並んで配置し、空気笛と電子警報機のスピーカーは開閉蓋付きで床上に取り付けられています。
 カラーリングは「みちのく四季の彩り」をコンセプトに、上部は「雪」「りんごの花」「白鳥」をイメージした白を、連窓風にアレンジされた窓の上には「実り豊かな稲穂」「光に輝く湖」をイメージした黄色を、窓の下には「澄んだ渓流」や「海」を思い浮かべる青のカラー帯を張り付けして、それを境に下部は「祭りのエネルギー」「山あいの紅葉」をイメージした朱色となっています。
 室内は「華やぎと大自然の風光」をコンセプトに、腰掛けは落ち着きのある茶系統のモケットとグリーン席には「桜霞」をイメージした柄のモケットを、普通席には「湖面の輝き」をイメージした柄のモケットを使用しています。また、天空に向かう森の木々、水面に映る木の幹から「青に染まった樹木」をイメージして、荷物棚の下面は青色の木目としました。
 車体構造はアルミニウム合金による中空押出型材を使用した、いわゆるアルミニウムダブルスキン構造で、先頭部はアルミ合金材の骨組みと板によって加工されています。車体を囲んで構成する押出型材のぞれぞれはトラス構造となっており、車体の長手方向に連続して接合しています。
 主回路システムは、3レベルPWM(Pulse Width Modulation=パルス幅変調)コンバータ・インバータ式主変換装置を用いたVVVFインバータ制御方式です。歯車比は5.65で最高運転速度は130km/h、起動加速度は2.0km/h/sです。
 ブレーキはT車遅れ込め制御付き回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキです。滑走時は一時的に滑走した輪軸へのブレーキ力を弱めて再粘着を促進させるため、滑走検地装置が設けられています。その他、直通予備ブレーキ、抑速ブレーキ、耐雪ブレーキを備えています。
 台車はボルスタレス台車で、軸箱支持には軸梁方式が採用されています。台車枠には空気バネ用補助空気室をかねてシームレスパイプを使っています。乗り心地と高速走行での安定性向上のため車体支持装置には左右動ダンパとヨーダンパを取り付けています。
 当時は特急「はつかり」用として登場したが、東北新幹線八戸開業に伴い運行形態が大幅に変更され、現在は特急「つがる」として八戸〜青森〜弘前間で運転されてます。    
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