189
189系(C2) 9036M 特急「あやめ」94号
総武本線 物井〜佐倉 2007年6月16日撮影

189系(C2) 9032M 特急「あやめ」92号
総武本線 物井〜佐倉 2008年6月15日撮影

189
189系(OM201) 5024M 特急「日光」94号
東武日光線 板荷〜下小代 2007年5月5日撮影

189
189系(N102) 3321M 普通「妙高」1号
信越本線 長野 2005年9月4日撮影

1.概要
 1975年(昭和50年)に碓氷峠越えの直流形特急電車として登場した車両です。
 形式はクハ188形、クハ189形、モハ188形、モハ189形、サロ189形が用意されました。

2.車体構造
 車体は20m級の鋼製車体で、普通車は片側に片扉式扉が2箇所設けられてます。グリーン車は片扉式扉が1箇所となってます。

3.車内構造
 座席は転換クロスシートが採用されました。グリーン車の座席はリクライニング付転換クロスシートが採用されました。

4.機器類
 基本的には183系1000番台と同じですが、EF63形電気機関車と強調運転するため、各車に19芯の引通し線とジャンパ連結器の増設、主制御器は協調運転を行うEF63からカム軸を途中停止させることのできる構造になったSC15Gになりました。また、空気バネの空気を抜いて協調運転するため、協調運転が終了したときは空気バネの空気を供給する時間を短縮するためサロ189形に電動空気圧縮機が搭載されています。さらに、台車、耐雪ブレーキなどの不具合も改善されるとともに、冷房装置故障時の対策として車端から2番目の客室窓は開閉が可能になっています。

5.主な履歴
 1975年(昭和50年)登場時は地上設備の制約から10両編成で運転されました。
 1978年(昭和53年)10月のダイヤ改正で「あさま」が12両編成となりました。このときに485系から改造したサロ189形50番台が登場しています。
 1982年(昭和57年)11月の上越新幹線開業に伴い485系183系1000番台からの改造車が登場しました。
 1997年(平成9年)10月横軽廃止に伴い、本来の活躍場を失いましたが、臨時列車等で活躍中です。
 2019年(平成31年)に全車廃車となりました。

6.諸元表
形式 定員(座) 自重 最大寸法(mm) 台車 主電動機 歯車比 制御装置 制動装置 補助電源装置 冷房装置
全長 全幅 全高 形式 出力(kw) 形式 kcal/h
モハ188-1〜,501〜 68 39 20,500 2,949 3,991 DT32I MT54D 120 4 3.5 - SELD - AU71A 28,000 1
〃-1501〜 38.6 DT32E - -
モハ189-1〜,501〜 68 42.2 3,917 DT32I CS15 - AU13EN 5,500 5
〃-1501〜 43.3 DT32E -
クハ188-101〜,601〜 56 45.4 21,000 3,945 TR69I - - - - - MH129A-DM88A(210kVA) AU13E
クハ189-1〜,501〜 42.6 - - - - - MH129-DM88(210kVA) AU13EN
〃-1015 42.3 - - - - - -
〃-1016 41.2 - - - - - -
サロ189-1〜 48 33.7 20500 3,917 - - - - - -
〃-51〜 TR69H - - - - - -
〃-101〜 TR69I - - - - - MH129-DM88(210kVA)
〃-1100代 39.8 - - - - - -
〃-1500代 34.5 - - - - - -

←戻る TOP 掲示板