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183系1000番台(H81) 成田臨 成田線 小林〜安食間 2005年1月23日撮影 |
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183系1000番台(マリ31) 成田臨 総武本線 物井〜成田間 2007年1月14日撮影 |
183系(OM103) 臨時列車
総武本線 物井〜佐倉間 2008年6月15日撮影 |
1.概要
0番代は1972年(昭和47年)7月に総武線東京駅乗り入れと内房・外房線の電化完成しました。これに伴い、短区間ではありながら特急列車を走らせるため、登場した特急車です。このような短区間での特急運転は当時としては異例なことでしたが、後に在来線特急の運行形態の主体となっていきます。 1000番代は1973年(昭和48年)に当時181系で運転されていた特急「とき」の置き換え用として登場した特急電車です。 形式は基本的にクハ183形、モハ182形、モハ183形、サロ183形が用意されました。 2.車体構造 車体は20m級の鋼製車体で、普通車は片側に片扉式扉が2箇所設けられてます。グリーン車は片扉式扉が1箇所となってます。先頭車はボンネット形から正面貫通型になり定員の増加をはかるとともに分割併合運転も考慮されています。 東京駅地下乗り入れのため、A−A基準となってます。また、設計当初から中央・信越線への運転も考慮されていたため、低屋根構造となるとともに横軽対策も施されています。中央線に乗り入れるため、先頭車の運転台上部に前照灯はつけられていません。 1000番台は基本的に0番代をベースに耐寒耐雪構造とし、先頭車は非貫通形となっています。 3.車内設備 普通車の座席には簡易リクライニングシートが初めて採用されています。 4.機器類 制御方式は抵抗制御で、CS15系の制御装置でMT54系(120kW)の主電動機を8台制御してます。歯車比は国鉄形特急電車の標準値3.50が採用されてます。 台車はダイヤフラム式空気バネとウィングバネ式軸箱支持のDT32E(電動車)とTR69E(付随車)が採用されてます。 0番台は当初からATC(自動列車制御装置)が搭載され、循環式汚物処理装置も搭載されています。 1000番台は当初ATCは搭載されていませんでしたが、運転席の居住性をよくするために運転台スペースを拡大したため0番代よりも定員が2名減少しています。中間電動車は見直しが行われ、パンタグラフのない電動車に制御装置等主要機器が搭載され、パンタグラフ付き電動車には断路器・断流器箱が取り付けられました。また、各機器はヒーター付き保安器箱に納められ、防水対策が行われています。パンタグラフもバネの部分にカバーが取り付けられたPS16J形となり、台車にも耐雪防水対策が施されました。 5.主な履歴 1972年(昭和47年)10月から一時的ではありましたが、中央線特急のあずさ号に使われ、1973年(昭和48年)からは定期的に使用されるようになりました。 1982年(昭和57年)に房総地区の急行格上げのために、ATC付の先頭車が必要になったことから1000番台を基本としたクハ183形1500番台が登場した。一部は上越線の「とき」廃止で余剰になった1000番台からの改造車も存在し、原番号+500に改番されてます。 1985年(昭和60年)から短編成に対応するため他形式の189系(サハ189)、485系(サハ481)、489系(サハ489)を種車とした先頭改造が行われました。 1997年(平成9年)の横軽廃止以降は189系との組み替えが増え、入り交じっている状態です。 2019年(平成31年)に全車廃車となりました。 ・183系の特選画像 1010M 特急「しおさい」10号 9032M 特急「あやめ祭り」2号 ・JR他社の同系列 JR西日本183系800番代 |
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