8764
8000系(8714F) 特急
京王線 明大前 2006年8月20日撮影

8725F
8000系(8725F) 特急
京王線 下高井戸 2013年6月1日撮影

8000系(8706F) 1152列車 特急
京王線 笹塚 2013年6月1日撮影

1.概要
 1992年(平成4年)に登場した京王線の通勤車両です。
 形式はデハ8000形(中間電動車)、デハ8050形(中間電動車)、サハ8500形(中間付随車)、サハ8550形(中間付随車)、クハ8700形(先頭付随車)、クハ8750形(先頭付随車)が用意されました。
 編成の組み合わせは下記の通りです。
←新宿
4両編成
 クハ8700形(8800)-デハ8000形(8200)-デハ8050形(8250)-クハ8750形(8850)
6両編成
 クハ8700形(8700)-デハ8000形(8000)-デハ8050形(8050)-デハ8000形(8100)-デハ8050形(8150)-クハ8750形(8750)
8両編成
 クハ8700形(8720)-デハ8000形(8020)-デハ8050形(8070)-サハ8500形(8520)-サハ8550形(8570)-デハ8000形(8120)-デハ8050形(8170)-クハ8750形(8770)

2.車体構造
 車体は20m4扉の軽量ステンレス構造で、片側に両開き扉が4カ所設けられてます。
 窓は1段下降窓が採用され、戸袋部は戸袋窓(固定窓)が設けられています。
 アイボリーホワイトの車両先頭部は普通鋼製で、大型曲面ガラス窓の採用により、ワイド感を強調するとともに、プラグドアの非常用貫通扉を設けています。
 車体色は京王電鉄のイメージカラーであるレッドとブルーの帯が巻かれています。

3.車内設備
 車内はアイボリー系の色でまとめられ、明るい雰囲気になっています。
 座席はロングシートで一人ずつ区分のついたバケットシートを採用し、京王では初めて車椅子のためのスペース(10両編成中2カ所)を設けています。

4.機器類
 制御装置には京王電鉄初のGTO-VVVFインバータ制御(VFG-HR1820C:日立製作所)を採用し、省力化・省エネルギー化が図られています。
 主電動機は150kWのかご形三相誘導電動機(TDK-6155A:東洋電機、HS-33534-01RB:日立製作所)が採用されました。
 駆動装置はWN駆動方式が採用されました。
 制動装置は6000系7000系と同様の電気指令式(HRDA-1:日本エアブレーキ)が採用されました。
 台車は東急車輌製の車体直結式空気バネ台車で、電動車がTS-823A、付随車がTS-824が採用されました。
 保守の効率化のほか乗務員支援を目的として、乗務員室の設定器・ガイダンス表示器と各車両を結んだモニターシステムも設置されています。このシステムを使って方向幕や空調の一括制御のほか故障の際の応急処置の表示や各種試験まで行うことができます。

5.主な履歴
 1992年(平成4年)に通商産業省のグッド・デザイン商品に選定されました。
 1998年(平成10年)〜2005年(平成17年)頃までにパンタグラフがシングルアーム式に変更されました。
 1999年(平成11年)に製造された2編成の台車は東急車輌製のボルスタレス台車が採用され、形式は電動車がTS-1017、付随車がTS-1018となっています。
 2001年(平成13年)〜2003年(平成15年)にかけて客室ドア上部にLED式の旅客案内装置が設置されました。
 2007年(平成19年)に10両編成の編成順序が4+6両から6+4両に変更されました。
 2008年(平成20年)より正面および側面の行き先表示装置がフルカラーLEDに変更されました。
 2008年(平成20年)に土砂崩れによる脱線事故でクハ8728が2009年(平成21年)に廃車され、クハ8814をクハ8728に改番し、元のクハ8728の位置にサハ8564を新製の上組み込んでいます。
 2011年(平成23年)から10両編成の中間に挟まっていたクハをサハに変更しました。

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