9500系
9500系(9504F) 急行 1373列車
名古屋本線 神宮前 2022年2月27日撮影

9500系(9501F) 急行 1440列車
名鉄本線 神宮前 2022年2月27日撮影

1.概要
 2019年(令和元年)に5700系6000系の置き換え用として登場したステンレス製通勤型電車です。
 4両編成が用意され、編成は下記の通りとなります。
←豊橋                      岐阜→
ク9500(Tc)−モ9550(M)−サ9650(T)−モ9600(Mc)

2.車体構造
 車体はステンレス鋼で3300系同様ブロック工法が採用され、18m級の車体となっています。車体断面は3300系の様な車体の下部の方がトリミングされた形となっています。
 片側に両開式扉が3か所設けられています。
 先頭部分は普通鋼が採用され、万が一の事故の時でも修復が簡単にできるようになっています。左右非対称の貫通式が採用され、下側にヘッドライトと標識灯が設けられました。ヘッドライトはLEDが採用され横8粒の3段構成となっています。標識灯はLEDが採用されヘッドライトを囲うようにシャープに配置されました。
 前面及び側面の行先種別表示器はフルカラーLEDが採用されました。
 車体デザインは3300系の新デザインと少々異なるデザインになっています。

3.車内設備
 座席はオールロングシートが採用されました。
 車内照明は、LEDが採用されました。
 案内表示器は、乗降扉上部に17インチのLCDが千鳥配置に設けられ、日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語の案内ができるようになっています。
 防犯カメラは、乗降扉上部に千鳥配置に設けられました。
 扉開閉動作表示灯は、各乗降扉上部にLED式のものが設けられました。
 各車両にフリースペースと優先席エリアが設けられ、車いす利用者やベビーカー利用者の対応を行っています。
 各車内にはWi-Fiによる無線LANが設けられています。

4.主な機器類
 制御装置は、SiC-VVVF制御方式が採用されました。1台の制御機で主電動機を2台制御する制御装置が2群設けられています。制御装置は補助電源装置と一体化され、補助電源故障時は1群を切り分けCVCF制御することで補助電源が確保できるようになっています。
 主電動機は、170kWの全閉外扇三相かご形誘導電動機が採用されました。
 制動装置は、回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキが採用されました。また、オール電気ブレーキが採用され、回生効率が向上しています。
 駆動方式は歯車形継手式平行カルダン駆動が採用されました。
 台車は、モノリンク式軸箱支持ボルスタ付き空気バネ台車が採用されました。電動車がFS571MC、付随車がFS571TCとなっています。
 パンタグラフは、シングルアーム式が採用されました。

5.主な履歴
 2019年(令和元年)12月に1次車の営業運転が開始されました。
 2020年(令和2年)に2次車が製造されました。
 2021年(令和3年)に3次車が製造されました。ワンマン対応が行われました。
 2022年(令和4年)に4次車が製造されました。

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