20000形 0030列車 特急「はこね」30号
小田原線 千歳船橋 2007年5月21日

20000形(20002F) 回送
小田原線 代々木八幡 2007年9月23日撮影

1.登場背景
 1990年(平成2年)に旧3000形特急車両(SSE)を置き換えるために登場した御殿場線乗り入れ対応の特急用車両です。RSE(Resort Super Express)という愛称が与えられてます。

2.車体構造
 車体は20m鋼製車体で、ハイデッカー構造が採用されました。乗り入れ相手のJR東海371系と仕様を揃え、中間2両がダブルデッカー構造になってます。

3.車内設備
 ハイデッカー車のシートピッチは1,000mmに拡大され、フリーストップリクライニングシートが採用されました。座席には中肘掛や足掛が採用されてます。ダブルデッカー車の2階部分のシートピッチは1,100mmとなっており、2+1列配置となってます。テーブルは座席背面と収納式が採用されてます。各座席にはオーディオサービス用のコントロールパネルが設けられ、飛行機と同じようにヘッドホンで音楽等を楽しむことができます。3号車の1階部分は普通席となってますが、2+1列でシートピッチが1,100mmとなってます。4号車の1階部分はセミコンパーメントとなっており、4名×3室が設けられてます。2,6号車に洋式(2号車)、和式(6号車)便所、男子小便器、洗面所が設けられてます。

4.機器類
 制御装置は10000形と同じ抵抗制御となり、140kWの主電動機を制御します。抑速ブレーキを多用することから抵抗器は強制冷却式となってます。ブレーキは120km/h運転対応とするため、増圧ブレーキが採用されました。台車はアルストムリンク式空気バネ台車でFS-546(電動車)とFS-046(付随車)が採用されました。パンタグラフは下枠交差形パンタグラフが採用されました。

5.主な履歴
 1992年(平成4年)にブルーリボン賞を受賞しました。
 2007年(平成19年)に全車禁煙となりました。
 2012年(平成23年)3月16日に運用終了。

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