10000
10000系 117列車 特急「小江戸」17号
新宿線 新所沢 2008年6月1日撮影

10000系 117列車 特急「小江戸」17号
新宿線 新所沢 2008年6月1日撮影

10000
10000系 119列車 特急「小江戸」19号
新宿線 新所沢 2008年2月17日撮影

 1993年(平成5年)にレッドアロー5000系の後継車として登場した特急車形電車です。
 ビジネスとレジャー客に多く利用してもらいため、ゆとりと安らぎの空間をコンセプトに製造されました。
 ニューレッドアロー「NRA」の愛称が与えられました。
 編成は下記のようになってます。
 クハ10100形-モハ10200形-モハ10300形-サハ10400形-モハ10500形-モハ10600形-クハ10700形

2.車体構造
 車体は20mの鋼製車体で、片側に片開き式扉が1箇所(クハ10100形は2箇所)設けられてます。

3.車内設備
 座席は全席転換リクライニング付クロスシートで、5000系の930mmから1,070mmにシートピッチは拡大され、腰掛け背面にテーブル、固定式のフットレストが取り付けられました。さらに、クハ10100形には車椅子対応腰掛け及び車椅子固定スペースを確保されました。なお、腰掛けは各車ごとに制御する電動機駆動自動転換式が採用されました。
 クハ10100形には電話室、自動販売機、洗面所、小便所と車椅子利用を考慮した大型の洋式トイレが設けられました。クハ10700形には自動販売機、洗面所、小便所と和式トイレが設けられてます。
 客室前後の通路上部にLED式の車内案内表示器が設けられてます。

4.機器類
 制御装置は電動カム軸式抵抗制御(MMD-HTB-20E)、主電動機は150kWで制御装置、主電動機共に101系、新501系、5000系の機器を流用してます。
 ブレーキ装置は西武秩父線の山岳連続勾配区間を走行するため、抑速ブレーキ付きの発電ブレーキを採用してます。
 台車は軸箱支持方式を緩衝ゴム式にしたFS542(電動車)、FS042(付随車)が採用されました。

5.主な履歴
 1995年(平成7年)までに抵抗制御車7両編成×11本が製造されました。
 2003年(平成15年)に仕様変更した10112Fが製造されました。
主な仕様変更は下記の通りです。
 ・座席形状変更、ドリンクホルダー追加。
 ・側面行き先表示器、前面愛称表示器をLED化。
 ・制御装置はIGBT-VVVFインバータとし、主電動機は135kWの誘導電動機が採用されました。ブレーキは回生ブレーキが採用されました。
 ・パンタグラフは1編成に2台搭載とし、シングルアーム式が採用されました。
 ・台車は廃車発生品のFS372(電動車)、FS072(付随車)が採用されました。
 2003年(平成15年)に抵抗制御編成が10112Fと同じような更新が行われました。
 主な更新内容は下記の通り。
 ・座席の交換。
 ・車椅子対応トイレの自動ドア化が行われました。
 ・ドアチャイムが設置されました。
 ・集電装置をシングルアーム式に変更。

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