沖縄の旅の日記 〜第4回〜 by chinatsu 2日目のつづき。「とまりん」に駐めてあったクルマを出して、今度は島の南端、喜屋武(きゃん)岬まで行こうということになった。太陽はまだ沈んでなかったので、岬で夕日を眺めようという魂胆だった。途中ミスタードーナツに寄ってドーナツを買った。島の南の方はジャングル的な北部とちがって、畑がずーっとつづいていた。地図で見ると岬のすぐ近くまで来てるんだけど、背の低い木が茂る平原の中に細い道がひたすら続いていて、喜屋武岬という小さな看板が何枚も出てきてなかなか着かなかった。夕日が沈んでしまうのではと心配で追いかけっこ状態。やっと岬に着いたときには、太陽は水平線の少し上の方にある雲の中にほとんど沈んでたけど、まだあたりは明るかった。岬の先に腰掛けて一服して喜屋武岬の岩と波を見つめた。行った時間帯にもよるのだろうけど、北の辺戸岬は女性的で、この喜屋武岬は男性的だなと思った。切り立った崖なんだけど、崖というよりは巨大な岩という感じで、その岩が夜になっていくに連れて少しずつ色が変わっていくのをじーっと見てると、なんだかそれが生きてるみたいな、力というか意志みたいなものが伝わってきて目が離せなかった。東京に帰ってきてから、私が沖縄といってまず一番に思い出す風景はこの岬の風景です。陽が沈んでしまったので、そろそろ夕飯を食べようということで、沖縄中央自動車道に乗って沖縄市(旧、コザ)まで行った。沖縄市はあまりつかみ所のない街だった。すっかり夜になってたということもあって、どこがメインストリートなのかいまいち把握できなかったし、やはり金武以上のインパクトはコザにはなかった。とりあえずとある「社交街」(沖縄ではスナック街みたいなところをこう言うらしい)を車から降りて歩いてみたけど、ちょっと私たちが気軽に入れるような感じの店はなかったのでコザはあきらめて、恩納村にそういえばよさげな居酒屋があったので、そっちにむかうことになった。「海ぶどう」というその店は最高でした。ゴーヤチャンプル、そーめんチャンプル、ラフテー(豚の角煮)、グルクンという魚の唐揚げに、緑色というか青というかスゴイ色の魚の刺身、などなどなどなどここぞとばかりに沖縄料理を満喫しました。もちろん泡盛も。ところで私が一番気に入ったのはジーマミー豆腐というピーナッツの豆腐。ちょっと甘い醤油だれとショウガで食べる。あ〜これどっかこっちで売ってないかな。ちなみに店名の海ぶどうというのは、小さなぶどうみたいなかたちをした海草で、プチプチしててこれもすごくおいしかった。この店がはじめてこの海ぶどうの養殖に成功したのだと。 photo by fumie hayakawa.
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