復刻史料
SOTEC WinBook-S
スペックは次の通りです。
- CPU
- SL-Enhanced i486SX, 33MHz
- Memory
- 基本4MB+増設4MB, 計8MB。最大20MBまで増やせるそうですが、
純正16MBメモリモジュールは定価が11万円もします。
- Storage
- 200MBの東芝製2.5inchハードディスクドライブMK1624FCVが内
蔵されています。
カタログやマニュアルには「簡易着脱式」という文字が見えますが、
着脱の仕方はマニュアルのどこにも書かれていません。
- Floppy Drive
- ドライブは1.44MB, 1.2MB, 720KBの3モード自動切り替え機能
を持っています。
MS-DOSに附属の1024fd.comという常駐プログラムによりNECの日本
語MS-DOSでよく使われる1024bytes/sectorのフォーマットを自動認
識して読み書きできます。但し、1024bytes/sectorのフォーマット
はできません。
- Video Adapter
- Cirrus 6225, non-accerelatedなSuperVGAです。
ビデオメモリは512KB積まれていて、
CRTを接続すれば1024x768(16色)までの解像度で表示できます。
- Display
- 9.4inch 白黒、640x480dots、冷陰極管バックライトつき
- Keyboard
- キートップ間隔17.5mm、84キー、NUMロックによるテンキーエ
ミュレーションつき。キーのストロークは2.5mm、スプリングは少
し固めだと思います。
キートップ間隔が広いのはいいのですが、キートップのへこみが浅
いというか、角が立ってないので、タッチタイプすると隣のキーと
の境界があやふやなので、打っていてちょっと不安になります。
さらに、右端周辺のキーの幅が狭くなっています。また、Ctrlキー
がすごく押しにくいところ(最前列のZとXの間)にあります。
- Pointing Device
- 直径16mmのトラックボールがシリアルマウスとして繋がってい
ます。
- Power Supply
- 12V 1100mAhのNiMHバッテリパックがついています。
ACアダプタからは19V 1.0Aが出ています。
急速充電により、完全放電の状態から1時間半くらいで満充電にな
る様です。動作中は充電できません。
- Power Management
- BIOSの機能として、メモリの内容をバッテリで保持したまま他
の部分の電源を落とすサスペンド/レジューム機能があります。
メモリイメージをハードディスクに書き込む、いわゆるハイバー
ネーション機能は装備されていません。
ほかに、一定時間アクセスがないとハードディスクのスピンドルモー
タを止めたり、液晶画面とバックライトを消したりする機能があり
ます。
- Ports
- 電源入力の他に、次のものが出ています。
- PS/2型キーボード/マウスポート
マウス接続にはスプリッタが必要です。
- VGAディスプレイポート
- シリアルポート
本体内蔵トラックボールをCOM2にする都合か、恐らくGeneral I/O
チップセットに内蔵と思われる、FIFOのない8250相当です。
19200bpsだとだいぶ苦しいようです。
- パラレルポート
Enhancedではない、古典的なパラレルポートです。
- 専用フロッピディスクドライブ接続ポート
- PCMCIA2.0 Type2スロットx2またはType3x1
Type3の大きさのスロットで、Type2のカードを2枚まで挿せるとい
う、よくあるやつですが、
困ったことに、カードを挿すと1cmくらいはみ出します。
従って、カード挿しっぱなしで持ち歩くということができません。
もっとも、挿しっぱなしでも電力を消費しないカードというのはあ
まり聞きませんが。
まあ、こんなもんでしょう。
- Dimension
- 260x199x34mm、1.65kg(本体)+300g(ACアダプタ)+?g(外付FD)。
重さはまあこんなものでしょうけど、筐体平面積がでかいですね。
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