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K-MAX 3号機登場!

特報! 
プロカメラマン
小久保
様より素敵なプレゼント!

 ヘリコプター業界で知らない者は居ない、あの有名なプロカメラマン、小久保 陽一 様より、この度 K-MAX の写真をご寄贈頂きましたので、いつもご覧頂いている皆様におすそ分け致します。 (尚、ご本人から掲載の承諾は頂いておりますが、個人利用にとどめ、転載など二次利用はお控え下さいますよう、お願い致します。)

      JA6200 K-MAX 2号機     JA6236 K-MAX 3号機



 アカギヘリコプター(株)が3機目のK-MAXを導入、お披露目を行った。


JA6236 カマンK-MAX アカギヘリコプター(株) Photo by S.Saito

  2005年8月11日(木)、東京ヘリポートに於いて、アカギヘリコプターが導入した3機目のK-MAXのお披露目が行われた。

 当日は太平洋側から大量の湿った空気が流れ込み、大気が不安定となり、薄曇りの天気ではあったが、その勇姿を拝むことが出来た。 以下実況中継式に記述する。

 11時より式典開始。11:45頃ハンガーのシャッターが開き、しずしずと機体がトーイングされて来た。
初めて見る3号機はメタリックの小豆色に白いストライプという非常にシックな塗装。
1,2号機の鳥を模したカラフルな塗装を見慣れた目には、かえって新鮮に見える。

 エプロンに引き出されるとまもなくエンジン始動。
ヒィーンという始動音の後、ローターブレードが回りだす。
本来2枚ずつの独立したローターが互いに逆方向に回転するのだが、最初は錯覚によって4枚のブレードが一緒に同方向に回転するように見える。その後、回転が安定すると交差反転式の軌跡を描くようになり、ブーンという低い唸りは、互いに打ち消すようなシュワシュワという独特の音に変わる。その後すぐにタキシング。エンジン始動から飛行可能状態になるまでが非常に早い。

  エプロンに出ると軽く滑走した後フワリと浮上、そのまま離着陸帯までホバータキシー、機首を下げスピードを上げTake-off! すぐに左旋回し海上へ出て、一周したのち帰投。
ホバータキシーして招待客の前に着陸。すぐにエンジンカット。11:55、デモは終了した。

 普通ならこのあと招待客を乗せて数回デモフライトを行うのだが、K-MAXは珍しい単座型。
定員はパイロット1名のみである。残念ながら招待飛行は無い。

 1号機の時は嵐にもかかわらず、報道陣を前に吊り下げデモを披露。
2号機の時はモッコにドラム缶5個を入れて持ち上げてみせるなど、話題に事欠かなかったが、今回は吊り下げデモはなく1フライトのみ。
少々あっけない感じではあったが、猛暑を通り越して酷暑と言われる今夏、暑い中、ハンガー前で見物している招待客の健康を考え、午前中で早めに切り上げるという配慮だったのかも知れない。

 さて、K-MAXの姿を見るたびに、産みの親である、あの長身の紳士チャールズ・カマン会長と熊のような大男のテストパイロットの姿を思い出す。1992年ラスベガスで行われたHAI(Heli Expo’92)での、まだプロトタイプだった頃からその姿を見ている筆者には非常に愛着のある機体である。
(詳細は「あるカメラマンの独り言No.12「空飛ぶトラック?」参照」)

 1996年に1号機が、翌97年には2号機が導入されたが、その後8年もの空白があったので「日本にはもう需要がないのか?」と心配していたが、この度の3号機の導入でその懸念も払拭された。

 今後は南アルプスなど各地の山間部での仕事が予定されているという。
物輸に特化したこの”Aerial Truck”の今後の活躍に大いに期待したい。

2005/08/13



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