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         緊急特集! 東海大学病院ドクターヘリ3月休止の危機! 
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          Rotor Windではドクターヘリの普及、啓蒙活動に力を入れており、先日も東海大学病院をレポートしたばかりだが、そのドクターヘリが3月休止という危機に陥っている。 
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          ドクターヘリ“失速”、先駆の東海大病院が3月休止へ  東海大学医学部付属病院(神奈川県伊勢原市)のドクターヘリが、3月いっぱいで運航休止に追い込まれそうだ。 理由:事業主体となる神奈川県が、財政難などを理由に予算案に盛り込むこと を「極めて困難」としている。  背景:年間事業費は1カ所につき1億8000万円。国は約3分の2にあたる1億2000万円を負担。 状況:1月中旬には、厚生労働省幹部が神奈川県の知事に面談し「国の意気込みをくんでほしい」と翻意を要 望したが、知事は厳しい財政状況や小児救急の体制整備の必要性をあげ、断ったという。 同県医療整備課のコメント:「ドクターヘリを不要とは思っていない。だが医療の枠で優先順位をつけると、 来年度は仕方なかった」 同病院関係者のコメント:「病院が6000万円を負担してでも続けたいと申し出たが、不可能と言われた」 以上、省庁の縦割りに阻まれて導入が遅れた日本で、内閣の調整でやっとスタートにこぎつけた矢先のことで、関係者は危機感を募らせている。 以上、1月31日付朝日新聞 朝刊記事より抜粋 詳細記事は朝日新聞のWeb参照  | 
    
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         ちょうど1月26日にスーパーフライデーという番組で「巨大病院救命最前線」のタイトルでドクターヘリの特集番組が放映され、その記事を書こうとしていた矢先、この新聞記事が飛び込んできた。   最初は信じられない気持ちで一杯であった。 あと一歩で長年の夢が実現しようという時にこの事態・・  このように最近はドクターヘリのおかげで多くの人命が救われている事実がTVでも度々取りあげられ、国民の関心事となってきた。これなら自分が倒れたときでも助かる、逆に身内を亡くし、あの時この制度があれば・・と無念の思いをかみしめた人、その受け取り方は様々だろう。 
            一番の理由は財政難という。   しかしここで疑問が残る。  ただ、はき違えてはならないことがある。   そこで提案だが、今回は病院側の立て替えとし、来年度に予算化、その後に補填してはどうだろうか?   今、都内のある区では歳出削減として、高齢者への弁当の宅配を区から一般業者へ完全移行、区から切り離そうという動きがある。各地方自治体でもその方向にシフトしてゆくと考えられている。    よく何々だから出来ないという言葉を耳にする。   財政難に苦しんでいるところは他にもある。   今、使用事業会社の殆どがドクターヘリ事業への参画を表明している。  あるドクターヘリ関係者はこう語る。 つまり、神奈川県がお手本をしめさなければ財政難を理由に撤退する県も出てくるかも知れない、ということである。これは大きな問題である。   県の予算編成は我々には見えない。予算担当者の苦労は大変なものであろう。  ドクターヘリを植物にたとえるならこうである。   ドクターヘリは海外からも注目されている。  予算は幸いにしてまだ確定していない。 復活折衝の機会は残っている筈。  この素晴らしい救命システム、ドクターヘリの予算が復活することを切に願う次第である。  | 
    
 
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          コメント:  | 
    
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          自分もドクターヘリは仕事で何度か患者の搬送を依頼したことがありますが、レスポンスの良さ、搬送時間短縮など大きなメリットがあり、近い将来において救急医療システムにおいて大きな位置を占めるものとして期待していました。    | 
    
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          先日、テレビで皆様のご活躍を拝見しました。   私の両親は、もう他界いたしました。 松川 様より  | 
    
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          以上です。  資金の関係で一時は停滞していた、静岡県でも補助が出て復活した例があります。    尚、本記事はドクターヘリ、消防、防災、マスコミ関係者など様々な方にご協力頂きました。 2001/2/4  | 
    
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         追加記事 本記事掲載後、色々な意見が寄せられた。  朝日新聞の投書欄に脳梗塞から生還した70歳の方からの継続を望む意見が載せられたという情報。  また、予算以外の理由もあるのだろうから県の苦しい状況を理解すべき。  これは県の決定をうんぬんするものではない、あくまでも問題提起として書いたものである。   存続を望む声も多く、これからの世論の盛り上がりに期待したいところであるが 予算が流れたとしても半年後の修正予算で再考して欲しいと思う。 
             新しいものが導入できないのならば、今あるもので最大限の効果を上げることを考えねばならない。 以上 2001/2/10加筆  | 
    
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